閉経の平均年齢は約50歳。閉経前の症状や兆候とは?

閉経の平均年齢は約50歳。閉経前の症状や兆候とは?

日本人女性の閉経の平均年齢は約50歳で、その前後10年間が「更年期」にあたります。月経(生理)がどれくらいこなかったら閉経?閉経の兆候となる症状はどういったものがあるの?気になる疑問をまとめました。※2017/4/28:「閉経後の骨粗しょう症予防」について追記しました


閉経の定義と平均閉経年齢

閉経とは、更年期に卵巣からの女性ホルモン分泌が少なくなり、月経がなくなることで、医学的には一年以上月経が来ないことで判断します。
日本人の平均の閉経年齢は50.5歳で、正常範囲はだいたい45~56歳です。

閉経前に見られる症状

閉経の数年前から月経に変化が起こり、閉経に至るまでの経過は人それぞれです。
周期が短くなったり、月経の持続期間が短くなったり、出血がダラダラ続いたり、3ケ月月経が飛んだりなど、個人差があります。
閉経に至るまでの経過として最も多いものが、次のようなパターンです。

(1)月経周期が短くなる
(2)しばらくすると経血量が少なくダラダラと長く続くようになる
(3)やがて3ケ月に1回など周期が長くなる
(4)1年月経が来ず閉経を迎える

ただ、月経が来ない場合、まず考えられるのは妊娠です。妊娠の可能性がある場合は、妊娠検査薬で妊娠しているかどうかをチェックしましょう。

不正出血は子宮体がんの危険も

更年期(閉経の前後10年、45~55歳ごろ)は月経が不順になりがちですが、不正出血が続くような場合は婦人科を受診しましょう。
特に更年期の不正出血は、単なる月経不順ではなく子宮体がんが原因だったということもあるので注意が必要です。

子宮がんには、子宮の入り口にできる「子宮頸がん」と、子宮の奥にできる「子宮体がん」があり、子宮体がんは閉経前後頃からかかる率が増加します。

この時期は、心身に様々な変化があらわれがちになりますが、不正出血以外でも気になることがあったら婦人科を受診して相談してみましょう。

40代前半なら女性ホルモンバランスの乱れかも

40代前半でしたら、ホルモンバランスの乱れによって月経が不順になっている可能性があります。
ストレスや過度なダイエット、不規則な生活などが原因で女性ホルモンがうまく働かなくなると、無排卵になって月経周期が不規則になったり、出血量が安定しなくなったり、出血の持続期間が長くなったりなどの変化があらわれます。

閉経は老化によって卵巣から女性ホルモンが分泌されなくなることですが、上記のような月経不順の場合は、ストレスなどで脳の視床下部がダメージを受けることが原因です。
視床下部には自律神経とホルモンの司令塔があるため、視床下部がダメージを受けると自律神経のバランスが乱れ、それに伴ってホルモンのバランスも乱れてしまい、月経が不順になってしまうのです。

閉経かどうか検査できる?

妊娠の可能性がある場合は基礎体温を測る

排卵しているかどうかを確認するには、基礎体温の測定が有効です。排卵後、体温が上がり、高温期が3週間以上続けば妊娠の可能性が高くなります。

体温がずっと上がらないままだと排卵が起こっていないということになり、この場合はいつ月経がくるかは予測がつきません。
妊娠したのか、閉経したのか、と不安にかられないためにも、毎朝基礎体温を測定することをお勧めします。

血液検査

閉経かどうか一番わかりやすいのは、血液検査でホルモン値を測定することです。
卵巣から分泌されるE2(エストラジオール)というホルモンと、脳下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)というホルモンを測定し、E2が低値(10~20pg/ml)でFSHが高値(50~60mIU/ml)であれば、閉経とみなされます。

閉経後の骨粗しょう症予防

また閉経後に気を付けたいのが、骨粗しょう症です。エストロゲンは骨密度の増加を助けるはたらきがあるのですが、閉経後はエストロゲンが減少してしまうのです。

閉経後の骨粗しょう症の予防には、SERM(選択的エストロゲン受容体調整薬)という薬が、厳密な臨床試験によって有効性が裏付けられています。
骨粗しょう症の心配や不安があれば、医師に上記の薬の処方について相談してみるとよいでしょう。

日常生活レベルの予防策だと、骨を丈夫に維持するための栄養素をとる、という選択肢がありますね。身近なものだと、カルシウム豊富な「牛乳」、また骨の形成を助ける「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」のサプリです。

この中だと、迷わず牛乳をおすすめします。
なぜなら、ヒアルロン酸やコラーゲンは、経口摂取(口から食べて胃腸で消化吸収すること)しても無意味だからです。

コラーゲンが有効でない理由

コラーゲンはたんぱく質であり、ほかの様々なたんぱく質(大豆や牛肉のたんぱく質など)と同じく、20種類のアミノ酸がたくさんつながってできたものです。これを食べると、胃腸でアミノ酸に分解され、そのアミノ酸が吸収されます。

つまり、コラーゲンを経口摂取しても、コラーゲンとしては吸収されません。その構成要素であるアミノ酸に分解されて吸収されます。そして体の中で必要に応じて、それらのアミノ酸を原料にコラーゲンが合成されるのです。

さらにいえば、コラーゲンの原料となるアミノ酸は、通常の食事でとる肉や魚、卵や豆のたんぱく質を分解してできたアミノ酸で構いません。その元となるたんぱく質が何であっても、合成に使われるアミノ酸は同じなのです。

ですから、コラーゲンの合成を高めるために原料であるアミノ酸をたくさん供給しようと思う場合も、高価なコラーゲンを食べる必要はありません。もっと安い、例えば豆腐や卵で十分でしょう。

ヒアルロン酸が有効でない理由

ヒアルロン酸についても、ほとんど同じことが言えます。

ヒアルロン酸は「ムコ多糖」の一種で、糖がたくさんつながってできています。これを経口摂取すれば、構成要素の糖に分解されて吸収されるため、コラーゲンそのものとして吸収されるわけではありません。

そして体の中で必要に応じて、糖を原料にしてヒアルロン酸が合成されます。その原料となる糖は、コラーゲンを分解してできた糖である必要はないのです。

コラーゲン・ヒアルロン酸 摂取の注意点

なお、もう一つ基本的なこととして、コラーゲンにしてもヒアルロン酸にしても、必要な場所で必要な量が作られないといけません。必要のない場所で作られる、例えば子宮の内膜でコラーゲンやヒアルロン酸が作られた、このような場合は無駄というより有害です。

なので、コラーゲンやヒアルロン酸に関しては(ほかのあらゆる生体物質と同じように)、必要な場所で必要な量を生産する情報がきちんと伝達され、その情報に従って必要な量が生産される仕組みが働いていることが最も重要です。

この点に比べると、原料(アミノ酸や糖)の補給は二次的な問題です。よほど栄養失調の人でなければ、コラーゲンやヒアルロン酸を作る原料が不足している状況は考えにくいでしょう。この点からも、コラーゲンやヒアルロン酸を補給する意味はありません。

骨粗しょう症予防には「牛乳」を

一方、牛乳の場合、骨を作る材料となるカルシウムやビタミンDが豊富であり、これらは日本人では不足しがちな栄養なので、補給する意味があります。

また、特別な牛乳でなくてもスーパーなどで売っている普通の牛乳にもカルシウムやビタミンDは豊富に含まれています。

穏やかに迎えるために

閉経は女性の体にとって大きな転換点です。また更年期は女性ホルモンの急激な低下という体の変化に加え、環境の変化なども起こりやすい年代です。
心身に何らかの不調がある場合は、婦人科を受診して相談するとよいでしょう。

不調がなかったとしても、更年期を健やかに過ごすための方法や、必要な検診などについてのアドバイスが受けられますので、気軽に受診されてもよいと思います。

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この記事のライター

元美容・ダイエット系メディアのコンテンツエディターです。ヘルスケアに関するいろんな情報を配信していきます!

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