4人に1人がかかる"子宮筋腫"って、どんな病気?原因や症状、治し方は?

4人に1人がかかる"子宮筋腫"って、どんな病気?原因や症状、治し方は?

子宮筋腫は、その大きさやできる場所にもよりますが、女性なら誰でも持っていても不思議ではないもの。この記事では、そんな女性なら知っておきたい子宮筋腫について解説します。基礎知識と原因、予防法、子宮筋腫なりやすい人、妊娠への影響、治療方法まで。体のサインに気づけるよう、知識をチェックしておきましょう。


子宮筋腫って何?

子宮筋腫は、主に子宮の壁にできる良性の腫瘍のことをいいます。

40代の女性の4人に1人は子宮筋腫を持つといわれています。小さな米粒ぐらいの筋腫まで含めれば、ほとんどの女性が持っているといっても過言ではないでしょう。

子宮筋腫があることに気付かないまま、過ごしている人も少なくないそうです。

子宮筋腫の種類

腫瘍ができた部位によって3種類に分けられます。

・粘膜下筋腫:子宮の内側の粘膜下にできる筋腫
・筋層内筋腫:子宮の厚い筋層にできる筋腫で、最も多い
・漿膜(しょうまく)下筋腫:子宮の外側を覆う漿膜下にできる筋腫

また、これらの子宮筋腫の2つ以上が、同時に発生しているものを、「多発性筋腫」といいます。

これ以外にも、子宮頸部にできる「頸部筋腫」、大きくなった筋腫が、その重みで子宮の外へ伸び出ている状態になってしまう「筋腫分娩」なども筋腫の一種です。

子宮筋腫の主な症状は?痛みはあるの?

子宮筋腫は自覚症状がないって本当?

実は、子宮筋腫の症状でも非常に多いのが、自覚症状が現れないケースです。

先ほども40代の4人に1人は子宮筋腫を持つとお話ししましたが、身の回りには経験者がそんなにいないな?と思う方も多いはずです。

これは、自覚症状がないために病院に行かないことから、発見されにくいことがあげられます。
中には、自覚症状がないため、子宮筋腫の存在に気が付かないまま、幸い合併症などもなく、そのまま一生を終える方もいます。

また、妊娠時の検診で初めて見つかるといったケースもあります。

子宮筋腫の主な症状

ただ、子宮筋腫になると、以下のような症状がみられますので、当てはまる項目がある場合は、検診に行くことをおすすめします。

・月経困難症

子宮筋腫があると子宮筋が収縮しにくくなるため、過度の収縮が起こり、月経痛がひどくなると考えられています。

・過多月経

粘膜下に筋腫ができると月経時に剥がれ落ちる子宮内膜の面積が広がり、骨盤内の圧迫も増え、過多月経を引き起こす原因につながります。

・貧血

過多月経が原因で貧血になることもあるそうです。

・便秘、頻尿

筋腫が大きくなると、骨盤内の臓器(直腸、ぼうこうなど)が圧迫され、便秘や頻尿になることもあります。

・腰痛

筋腫が大きくなると、骨盤内の神経が圧迫され、腰が痛くなることもあります。

子宮筋腫になる原因

子宮筋腫は初潮前には発生しないですが、女性ホルモンが活発に分泌されている30~40代によく見られ、閉経を迎えると筋腫は次第に小さくなっていく傾向が見られます。

そのため、はっきりとした原因までは解明できていませんが、子宮筋腫の原因には女性ホルモンが関与しているのではないかと考えられています。

子宮筋腫になりやすい体質ってあるの?

子宮筋腫になりやすい人は、食事や体型などである程度の傾向がわかるそうです。

まず、肥満気味の体型の人は子宮筋腫が多く見られる傾向あります。

また、動物性脂肪を多く含む牛肉などを好む食事が多い人は約1.7倍、ハムなどの加工食品を多く食べる人は約1.3倍、子宮筋腫になる人が多く見られるといわれています。

飲酒も影響があり、中でもビールを好んで飲む人に増加傾向が高いそうです。

他にも、喫煙や、冷え性の方、ストレスをためる性格の人や、出産経験がない人、早くに月経が始まった人は子宮筋腫になりやすいともいわれています。

子宮筋腫の予防法は?

子宮筋腫は、無症状のことも多く、定期検診で初めて指摘されたということがよくあります。

また、子宮筋腫ができる原因がはっきりと解明されていないこともあり、筋腫が大きくならないための自分でできる予防法というものはないのですが、大切なことは「定期的に検診をして大きさの確認をること」。

そして、月経痛がひどくなってきていないか、月経血量が多くなってきていないか「毎月症状をチェックすること」です。

月経血量が多い場合は、貧血になりやすいので、食事でたんぱく質や鉄分をしっかり摂取するようにしましょう。

鉄分は、ほうれん草や小松菜など植物性食品に含まれている「非ヘム鉄」と、卵や肉など動物性食品に含まれている「ヘム鉄」がありますが、吸収率が良いのはヘム鉄です。

ヘム鉄を多く含む食材

妊娠への影響は?

筋腫自体が不妊や流産の原因になる頻度はあまり高くはありませんが、妊娠を予定している人は、筋腫がどのタイプでどのくらいの大きさなのか、妊娠に影響はないのかを把握することも大切です。

もしも妊娠に悪影響があると考えられた場合は、妊娠前に手術で筋腫を取り除くことも可能です。

まずは、検診を受けて結果が出たときに、筋腫の状態や今後の検診の間隔などをしっかり聞いて、理解しておくようにしましょう。

子宮筋腫の治療方法

子宮筋腫への対応には大きく分けて次の4つがあります。

1:放置、経過観察

何もしないで様子を見る。年に1回くらいエコーで状態を観察する程度。

2:薬物療法

気になる症状(出血、頻尿、腹部膨満など)を薬で抑える。

3:筋腫核出

子宮は残して筋腫だけ取り出す。

4:子宮全摘

筋腫と一緒に子宮も全部取ってしまう。

これらのうちのどれを選ぶか、あるいはどれは選べないかは、筋腫の状態、自覚される症状の程度、本人の希望などによって変わってきます。

自覚症状がひどければ放置はできないでしょうし、症状を薬だけでは抑えられないかもしれません。

筋腫の大きさや場所によっては、筋腫だけ取ることはできず、子宮全体を取らざるを得ない場合もあります。

定期的に婦人科検診を受けよう

子宮筋腫を見つけるには、定期的に婦人科の検診をすることが大切です。

きちんと毎月の生理などの様子を見て、量が多くなった、長く続くなどの何か違和感があったときは、婦人科に相談しましょう。

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