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デートDV かも…「むりやりキス」「避妊しない」「お金を要求」

Date
2023/09/03
Writer
今来今
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DVという言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。

DVとはドメスティック・バイオレンスの略で、家庭内暴力を意味します。

ですが、近年、親しい男女間の暴力は結婚していなくても行われていることが問題視されるようになってきました。

付き合っている、デートしている段階での暴力のことは、 デートDV と呼ばれます。

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは? 女性の5人に1人は被害者?


DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、夫婦間や恋人間で行われる暴力のことです。

DVは特殊な一部の男性がするものというイメージがあるかもしれませんが、実際は、残念ながら珍しいことではありません。

平成29年の内閣府の調査(※1)によると、女性の約4人に1人がなんらかの形で配偶者から暴力を受けた経験があり、7人に1人は繰り返し被害を受けているといいます。

また、恋人同士の関係であっても、女性の5人に1人は、恋人から暴力を受けた経験があります。

DV被害の問題点。相談できずに取り返しのつかないことになるケースも

DV被害の大きな問題点は、被害にあっていたとしても被害を訴えにくい、という点です。

被害を報告できないのは、加害者が自分のかつて愛した人(または今も愛情がある人)であり、「いいところもあるから」と、犯罪から目を背けてしまったり、「家庭内のイザコザを公にするのは恥」だと考えてしまったりすることが原因だと考えられます。

前述の調査によると、交際相手からDV被害を受けた女性の約4割は、どこにも相談できずにひとりで問題を抱え込んでしまっているそうです。

また、女性から男性に対するDV被害(男性が被害者)の場合、「女性から暴力をふるわれている情けない男性だと思われるのではないか」という気持ちから、被害を公にできないケースもあります。

心情的に被害を公にしにくいDVですが、「ただの夫婦喧嘩」「恋人どうしのちょっとした諍い(いさかい)」と軽視するのは危険です。

実際に、平成24年の調査(※2)では、夫婦間の殺人、障害、暴行事件の総数は4000件(うち96%は女性が被害者)を超え、150人(うち60%は女性が被害者)が命を失っています。

これをされたら「デートDV」かも。 デートDV 4つの種類とは?


DV被害を周囲に訴えられなかった人のなかには、
「ふりかえってみるとおかしいと思うけれど、当時はDVを受けているという自覚が薄かった」という人もいます。

「DVとは夫婦間の暴力のこと」という印象を持っている人も多いため、とくに「デートDV」は見逃されてしまいがちです。

DV被害にあわないために、またDV被害にあいそうになったら即座にNOといい、周囲に相談できるようにするために、まずは「デートDV」にはどういった種類があるのかを知っておくべきでしょう。

デートDVの種類1 身体的DV

DVと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、殴る蹴るなどの直接的な暴力でしょう。
具体的には、以下のような行為が身体的DVにあたります。

・足蹴にする
・髪をつかむ
・首をしめる
・物を投げつける など

デートDVの種類2 精神的DV

精神的DV(または心理的DV・モラルハラスメント)は、身体的DVより罪が軽いと思われがちですが、ひどいものになると、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」を発症し、加害者と別れたあとも長期間苦しめられる、罪の重い暴力です。

具体的には、下記のような行為が精神的DVにあたります。

・威嚇するようにどなる
・大切にしていたものを意図的に壊す
・「お前は俺がいないと何もできない馬鹿」などの暴言を吐く
・人前で馬鹿にする言葉を言う など

デートDVの種類3 性的DV

彼氏彼女の関係だからとって、性的にいいなりになる必要はまったくありません。

付き合っているから、愛しているからということを理由にして、下記のような行為を強制してくるのはDVです。

・嫌がっているのにキスやセックスをしようとする
・AVや卑猥な写真を無理やり見せてこようとする
・避妊してほしいと言っているのにしない
・妊娠が発覚したとき、問答無用で「堕ろせ」と命令する など

デートDVの種類4 経済的DV

経済的に搾取したり、経済的に追い詰めたりすることで支配しようとしてくる男性もいます。

具体的には、下記のような行為が経済的DVに該当します。

・自分のために仕事をやめてほしいと頼み、やめたあと生活費を渡さない
・同棲しているのに生活費を一切入れない
・お金をせびって、返金を要求したら逆ギレする

デートDV被害にあわないために。こんな男性には要注意!


デートDVにはどういった種類のものがあるのかを知ると同時に、被害にあわないための予防策として、「デートDVをするような男性を選ばない」という事も大切です。

『デートDV 愛か暴力か、見抜く力があなたを救う』(遠藤智子著・ベストセラーズ)によると、DV加害者には3つの特徴があるといいます。その特徴とは以下の3つです。

DV加害者の3つの性格上の特徴

1 異常に嫉妬深い
2 支配欲が強く、他者をコントロールしたがる
3 男尊女卑の考えを持っている

デートしている男性に上記の3つの特徴の片鱗が見え始めた場合、速やかに距離を置いた方がよいでしょう。彼女を所有物のように考える男性との付き合いは危険です。深入りしないように気をつけましょう。

ただし、DV男は外面がよく、「付き合ってみるまでこんな人だと気がつかなかった」という場合も多いので、被害にあってしまってから、「私のみる目がなかった」と自分を攻める必要はありません。

さいごに。デートDV被害にあってしまったら、どうしたらいい?

今回は、DV被害を未然に防ぐ&最小限で抑えるために、デートDVの種類と、DVをしがちな男性の性格の特徴についてご紹介してきました。

ただし、気をつけていても被害にあってしまう可能性はゼロとは言えません。

被害にあってしまったら、信頼できる人に助けを求めましょう。
また、誰に相談していいか分からない、と言う場合は、デートDVの相談窓口や、各都道府県に設置されている女性センターで相談してみましょう。

・デートDV110番 0120-51-4477

「この人にもいいところはある」「いつか変わってくれる」と信じて手を打たないでいると、取り返しのつかないことになってしまいます。
あなたは大切な存在です。被害にあってしまったら、すぐに第三者に助けを求めましょう。

※1 内閣府 「女性に対する暴力」に関する調査研究
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h11_top.html
※2 内閣府 配偶者間における犯罪(殺人、障害、暴行)の被害者
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-05-03.html

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