おりものが生臭い…細菌性膣炎(細菌性腟症)かも?細菌性膣炎の症状・原因・治療方法

おりものが生臭い…細菌性膣炎(細菌性腟症)かも?細菌性膣炎の症状・原因・治療方法

おりものの量が増えた、生臭いにおいがする、かゆい…もしかするとそれは細菌性膣炎の症状かもしれません。あまり聞き慣れない病名ですが、ありがちな女性特有の病気です。そして誤解しがちですが、細菌性膣炎は性感染症ではありません。この記事では、細菌性膣炎の主な症状、原因、治し方(治療)、予防方法について解説します。


細菌性膣炎(細菌性腟症)とは?性感染症とは違うの?

BV は, 乳酸桿菌を主体とした腟内の正常細菌叢が好気性菌の Gardnerella vaginalis,嫌気性菌の Bacteroides 属,Mobiluncus 属などが過剰増殖した結果,腟内生態系が破壊された病態と考えられる

出典:www.jsog.or.jp/PDF/61/6101-047.pdf
E.婦人科疾患の診断・治療・管理 7.外陰および腟の感染症 - 日本産科婦人科学会

つまり、「細菌性膣炎(細菌性腟症、、さいきんせいちつえん、英語: Bacterial vaginosis;BV)」とは、膣内に常在する菌(ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌が必要以上に増えて、膣が炎症を起こす疾患のことをいいます。

また、「一般社団法人 日本性感染症学会」のガイドラインによると、細菌性膣炎は、性感染症ではなく性感染症関連疾患として分類されます。

細菌性膣炎の症状

細菌性膣炎は半数以上の女性が無症状といわれていますが、主な症状としては、次のようなものがあります。

・魚の腐ったようなにおいがする

・おりものが灰色っぽくなる

・おりものの量が増える

・かゆみを伴うことがある

・皮膚が赤くなることがある

また、妊娠中の女性がかかると流産・早産のリスクを高めることがあります。

細菌性膣炎の原因

女性の膣には自浄作用があります。「デーデルライン桿菌(かんきん)」と呼ばれる、膣内に常在して乳酸を産生してくれる善玉菌があり、このデーデルライン桿菌の働きによって膣内は酸性に保たれ、細菌感染を防いでくれます。

ところが、体の抵抗力が落ちたりして、自浄作用が追いつかないほど菌が増えると、細菌性膣炎が発症します。

カンジダやトリコモナスなど、特定の病原体によって起こるものとは異なり、病原体は人によって様々。

代表的な原因としては、
・疲労、過労、睡眠不足などによるホルモンバランスの乱れ
・食生活の乱れ、腸内フローラの乱れ
・妊娠
・不衛生
・過剰な膣洗浄
・タンポンの抜き忘れ
・不衛生な状態での性行為
などがあります。

細菌性膣炎は、どんな人がなりやすいの?

細菌性膣炎は誰でもなりやすい病気です。
膣炎というと、カンジダ膣炎やトリコモナス膣炎をよく耳にしますが、実は割合としては細菌性膣炎になる女性が最も多く、若い世代の女性の1割以上が細菌性膣炎だといわれています。

また、原因のひとつに妊娠があることからもわかるように、妊娠中はホルモンの影響などで細菌性膣炎になりやすい傾向があります。

細菌性膣炎の治し方は?自然治癒することもある?

細菌性膣炎は、自然に治ることもありますが、治療しなければずっと続くこともあります。

また、他の病気を併発することがあります。デリケートゾーンがひどくかゆくて、カンジダかと思い市販の薬を使用しても治らず、婦人科に行ってみたら、細菌性膣炎だった…というケースも珍しくありません。
ですから、自己判断せずに、早めに治療を受けましょう。

細菌性膣炎の治療法

細菌性膣炎の治療は膣錠(膣内に挿入する錠剤)を使用するのが一般的です。

膣錠「クロラムフェニコール膣錠100mg」や「メトロニダゾール膣錠250mg」の場合は、1日1回1錠を挿入で、6日間の連続投与を1周期として治療します。

1周期~10日ほどで治るとされていますが、感染が完全に収まっているかは自分では判断できません。
治療の終了の自己判断は禁物。必ず医師に感染が治まっているか確認してもらうようにしましょう。

そして、細菌性膣炎は条件がそろえば何度でも発症しますので、注意が必要です。

症状が続いたり再発を繰り返すと、悪化して子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎などの感染症を引き起こしてしまう可能性も。
体の違和感に気づいたら、病院に向かいましょう。

また、膣内が酸性であるのに対し、精液はアルカリ性のため、細菌性膣症を悪化させる要因になります。ですから、治療中の性行為はやめておきましょう。

この記事のライター

wellfy公式アカウント。婦人科医、皮膚科医、臨床心理士など、専門家が執筆した記事を再編、またはその情報もとに執筆しています。

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