専門家に聞く!外反母趾の予防・改善方法ゆりかご歩き(R)とは?

専門家に聞く!外反母趾の予防・改善方法ゆりかご歩き(R)とは?

ハイヒールや足に合わない靴を履き続けているとなりやすい「外反母趾(がいはんぼし)」。ある調査によれば、仕事中に足の悩みを抱える女性は8割以上になるそうです。そこで今回は、外反母趾外反母趾研究所 代表 古屋達司先生のお話を交えながら、予防・改善法について解説していきます!


ハイヒールや足に合わない靴を履き続けているとなりやすい「外反母趾(がいはんぼし)」。ある調査によれば、仕事中に足の悩みを抱える女性は8割以上になるそうです。中でも外反母趾にまつわる悩みは4割以上の女性が抱えているとのこと。
外反母趾以外にも浮き指や内反小趾、開張足、ハンマートゥ、タコなど、足の悩みは尽きません。ハイヒールを履くのをやめても進行が止まらないことも多々ありますし、ハイヒールとは無縁の男性や子どもにも外反母趾の症状が見られるケースもあります。

そこで今回と次回の2回に分け、外反母趾と浮き指を取り上げます。
過去20数年にわたり5,000名以上の外反母趾の患者さんを診察された、外反母趾研究所 代表 古屋達司先生のお話を交えながら、予防・改善法について解説していきます。

外反母趾の2大症状「変形」と「痛み」

外反母趾とは、足の親指のつけ根の部分が「く」の字に曲がって突き出してしまった状態を指します。この変形に伴って、ジンジン、ズキズキ、ズーンといった痛みが現れるようになります。
一般的には、ハイヒールのような先の細い靴を履いていることによって引き起こされると考えられがちですが…実は、普段の歩き方に根本的な原因があるようなのです!

「歩くときに足指が使われないと、関連する筋肉は退化してしまいます。すると、足裏のアーチ(横アーチ)が失われ、足指のつけ根の部分が横に広がってしまう『開張足(かいちょうそく)』になってしまうのです。これによって親指のつけ根がくの字に曲がってしまうわけです」(古屋先生)

上から見た足
(左)正常 (右)開張足
前から見た足
(左)正常 (右)開張足

「さらには、足指を使わずに親指のつけ根(母趾球)で蹴り出す歩き方が、足首より下の部分が内側にねじれる『過回内(かかいない)』を引き起こし、変形を助長するのです」(古屋先生)

こうして足の変形が進むと、親指のつけ根の突き出した部分が靴に当たるようになり、痛みを生ずるようになります。ツラい痛みを経験したことのある方も、たくさんいらっしゃると思います。

「それならば」と幅広の靴に変えたり、靴ひもを緩くしたりするのですが、多くの場合、それでも痛みは改善しません。一時的に改善するケースもありますが、結局また痛むようになるのがほとんどです。
それはなぜかというと、どうやら「足指を使わない歩き方をしていると、親指のつけ根にストレスが蓄積して痛みが発生する」(古屋先生)からのようなのです。
痛みから逃れたいあまり、ついつい幅の広い靴を選んだり、靴ひもを緩めたりしがちですが、実はそれが、かえって開張足を悪化させてしまうおそれすらあるといいます。まさに負の連鎖です。

「ゆりかご歩き(R)」で外反母趾の予防・改善!

一般的に、外反母趾になると、痛みを軽減するためのインソールやテーピングといった治療が行われます。ですが、先ほど説明したとおり、外反母趾の根本的な原因が「普段の歩き方」にあるとすると、それらの治療は対処療法の域を出ず、本当の意味での解決にはつながりにくいと考えられます。
つまり、「正しい歩き方さえマスターできれば、外反母趾の予防・改善につながる可能性が大きい」(古屋先生)ということなのです。

では、どのような歩き方が、外反母趾の予防・改善につながる「正しい歩き方」なのでしょうか。ここでは、古屋先生が提唱する「ゆりかご歩き(R)」をご紹介します。

「ゆりかご歩き(R)」のポイント

・ポイント1:かかとからの接地を意識する

親指のつけ根や足裏全体で「ドン」とか「ベタッ」と着地するのではなく、かかとから滑らかに着地するようにします

・ポイント2:指先での離地を意識する

体の重心を一定のスピードで前方に移動させながら、かかと→足裏→足指へと体重を移動させ、最後に人差し指の指先がスッと地面から離れるようにします

・ポイント3:骨盤から歩くイメージを持つ

ひざから下だけを使ったペタペタ歩きやドスドス歩きにならないよう、背すじを伸ばしたよい姿勢で、骨盤から脚全体を動かすようにします

この記事のライター

wellfy公式アカウント。婦人科医、皮膚科医、臨床心理士など、専門家が執筆した記事を再編、またはその情報もとに執筆しています。

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