何歳まで姙娠できる? 自然妊娠のリミットと確率について【医師監修】

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ヘルスケアチーム

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女性のライフプランを考えるうえで欠かせないのが、妊娠・出産。「いつかは子どもが欲しい」という女性なら、妊活、妊娠のタイムリミットについて考えておきたいものです。
「47歳で妊娠した」「50代で出産した」という人の話も耳にしますが、一体、何歳まで妊娠できるのでしょうか?
ここでは妊娠のリミット、加齢との関係についてお話します。

監修:婦人科医 松村圭子

婦人科医、成城松村クリニック院長。元大妻女子大学非常勤講師。婦人科専門医として、月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を行う。小さな悩みごとでも相談しやすく、姉御肌の頼れる女医として人気。『医者が教える女性のための最強の食事術』『「女性ホルモン力」を高める簡単ごはん』など著書や監修コンテンツも多数。

 

高齢出産は何歳から何歳までを言うの?

まず、最近増えている高齢出産について。
厚生労働省が発表した情報によると、2015年時点で平均初婚年齢は29.4歳、第1子出生時の母親の平均年齢は30.7歳近くまで上昇しています。同データによると、1980年代の女性の平均初婚年齢は25.2歳、第1子出生時の母親の平均年齢は26.4歳でした。

出産年齢推移グラフ

第1子出生時の平均年齢は、35年で4.3歳上がっていて、晩婚化と出産年齢の高齢化がうかがわれます(※)。

ところで、実際のところ何歳から高齢出産というのでしょうか?
日本産科婦人科学会によると、高齢出産は、
・1人目は35歳以上
・2人目は40歳以上
とされています。

続いては、本題の妊娠は何歳までできるか、についてお話しましょう。

 

姙娠は何歳までできる? 一般的に40歳頃から難しくなる

いつまで妊娠できるかは個人差が大きく、何歳まで子どもを産めるのかを確実に知る方法は今のところありません。妊娠・出産が可能な年齢には個人差が大きく、30代後半で閉経する人もいれば、まれに50代で妊娠する人もいます。

しかし、閉経する10年前から、女性の体は閉経に向かう準備を始めていて、日本人女性の閉経の平均年齢が約50歳ですから、40歳頃から妊娠は難しくなるといえます。
出産年齢が高齢化するなか、最近は40代で妊娠・出産する人のこともよく耳にすると思いますが、医学的には一般的に40代になると妊娠は難しくなるのです。

では、なぜ年をとるにつれ妊娠は難しくなっていくのでしょうか。続いては、加齢と妊娠力の関係について説明します。

 

年齢が「妊娠力」に最も大きな影響を及ぼす

何歳まで姙娠できる 年齢が「妊娠力」に最も大きな影響を及ぼす

女性は生まれる前から卵子の数は決まっている

女性は生まれる前から卵巣にある卵子の数が決まっていて、それが時間とともにどんどん減って、やがて閉経を迎えます。
では、卵子がなくならなければ妊娠できるのか、というとそうではありません。

30代後半から卵巣が老化、卵子の質は低下してく

加齢とともに妊娠は難しくなっていくわけですが、それは卵巣の老化のため、卵子の質が低下し、量も少なくなるためです。
個人差はありますが、一般的に30代後半あたりから、卵巣機能の低下、卵子の老化が急速に進むので、その頃から「妊娠力」は低下していきます。

卵巣の老化は、ホルモンバランスにも影響する

卵巣には排卵のほか、女性ホルモンを分泌するという役割も担っています。
女性の排卵や月経は、いくつかの女性ホルモンが作用し合って起こるのですが、中でもエストロゲン(卵胞ホルモン)は、30歳前後をピークに徐々に分泌量が減り始め、40代後半で急激に減少します。
ホルモンバランスが変化すると妊娠しにくくなるうえ、たとえ妊娠できたとしても継続しにくくなってきます。

 

「妊娠力」をキープするコツとは?

繰り返しになりますが、妊娠可能な年齢は人それぞれで、一概には言えません。しかし、個人差が出てくるのは、遺伝の他にライフスタイルも大きく関わっています。

卵巣も臓器ですから、卵子の老化も体の老化と同じといえます。体の老化を加速させない生活を送っている人は、卵子の老化も緩やかなのではないかと思います。
規則正しい生活習慣、栄養バランスの取れた食生活、適度な運動、十分な睡眠、禁煙など、健康的な生活を心がけることが、「妊娠力」をより長くキープできるコツといえるでしょう。

ちなみに、不妊とは「避妊をしないで定期的にセックスをしているのに1年以上妊娠しない状態」を言いますが、あなたが35歳以上で、赤ちゃんを望んでいるのになかなか妊娠しない場合は、少しでも早く専門医に相談するなど、積極的な行動を起こしたほうが良いでしょう。
また、パートナーがいて、赤ちゃんを希望しているなら、早めに話し合いをして、カップルでのライフプランを立てて、アクションを起こすことをおすすめします。

※厚生労働省「人口動態調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html