法律相談 | 事実婚とは ? 同棲や内縁関係とは違う?弁護士が解説!

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最近、日本でも事実婚を選ぶカップルが増加してきています。ですが、事実婚と認められるにはどのような条件を満たしていればよいのでしょうか?

また「法律婚」や「同棲」とは、どのような違いがあるのでしょうか?

今回は「事実婚」について弁護士が分かりやすく解説いたします。

お悩み

「事実婚について教えてください。最近、事実婚を選ぶカップルが増えていると聞きますが、あまりよくわかっていません。
住民票が一緒になっているとか、家計を共にしているとか、いろいろとあるみたいですが、事実婚の成立条件とはどんなものでしょうか?何年も同棲している彼氏、彼女は事実婚にあたるのでしょうか?内縁関係とは違いますか?
質問ばかりですみません。よろしくお願いします」

30代前半
積み木さん

回答 事実婚とは

積み木さん、こんにちは。
欧米等では正式な婚姻以外にもさまざまな家族の形があるのですが、最近は日本でも事実婚に対する理解がだいぶ広がってきているようですね。

「法律婚」と「事実婚」の違い

「法律婚」と「事実婚」の違い

さて、婚姻届を提出した夫婦を法律婚と表現することに対し、事実婚は婚姻届を提出していない夫婦のことをいいます。

今は日本でもさまざまな理由で事実婚を選んでいる人がいます。
まず、現在の民法では、婚姻届を提出する際には夫もしくは妻の氏を選ばなければなりませんから、二人とも氏を変えたくない場合には婚姻届を提出しないので事実婚となります。
それ以外にも、再婚したいのに相続の問題があるため婚姻届を提出しない場合や、日本ではまだ同性の法律婚が認められていないので、同性のカップルの場合も事実婚となるでしょう。

「事実婚」と認められるには、文字通り「事実」が大切

では、どのような関係が「事実婚」と認められるのでしょうか。これは、生活実態や周囲との関係など、さまざまな要素によって決まります。法律婚であれば婚姻届を提出さえすれば婚姻と認められるのですが、事実婚は文字通り以下のような「事実」が大切になります。

「事実婚」と認められるには、文字通り「事実」が大切

  • 二人が精神的・経済的・肉体的にも夫婦として将来も継続的に生活を共にしていく意思があること
  • 夫婦として共同生活をしている事実があること
  • 社会的にも夫婦として認識されていること

つまり「意思」「生活実態」「社会的な認識」が大事な判断要素となります。

それらは、二人の年齢や職業、社会的な立場を含め、夫婦として同居している期間や、生活費の分担などの経済的な生活状況、結婚式等のお披露目の有無を含む周囲の認識などを総合して判断することになります。

事実婚のメリット・デメリットについては、こちら↓の記事もおすすめです。

何年も同棲している二人…事実婚と認められる?

積み木さんのご質問は、何年も同棲している二人が事実婚になるのかということでしたね。
二人が夫婦として将来も生活を共にする意思があり、実際にも協力し合って生活していて、周囲からも夫婦として認められているのであれば、事実婚となるでしょう。

しかし、例えば学生の期間だけ一緒に暮らす予定の場合、別の好ましい相手ができたらいつでも自由に関係を解消して良いと考えていた場合、親や親類・知人などには一切知らせないで秘密にしている場合などは、事実婚とされるのは難しいでしょう。

事実婚は、婚姻と同じように一定程度法的に保護される

そして、事実婚は婚姻届を提出していないので、法律上は内縁関係となります。内縁関係と聞くとマイナスのイメージを持つ人もいるので、夫婦として生活している実態に合わせて事実婚といっているのです。

ちなみに、このような事実婚も婚姻に準じる関係として、法的には婚姻と同じように一定程度保護されています。
例えば、事実婚が解消された場合には離婚と同様に財産分与請求ができますし、不当な理由で事実婚が解消となった場合には、慰謝料請求も認められます。健康保険では相手の保険に被扶養者として加入できますし、事実婚の妻として遺族年金を受け取ることもできます。
ただし、配偶者としての相続権はなく、また所得税の配偶者控除を受けることはできませんので、注意が必要です。


法律婚以外の家族を排除したり、不利に扱ったりすることなく、さまざまな人が自分の個性や考えに合った家族をつくり、人々がそれを広く受け入れられるような寛容な社会であってほしいものです。

 

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