梅毒が急増中。性行為で感染する、梅毒の原因と症状、治療のポイント

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ヘルスケアチーム

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あの昔、性行為で感染する病気をSTD(性感染症)ではなく、性病と呼んでいた頃の代表的な病気「梅毒」。日本ではほとんど無くなっていた梅毒が、最近再び増加中です。病状が進行すると脳が侵されて精神に変調を来すこともある梅毒。

ここでは 梅毒の原因と症状 、治療のポイントなどについて解説します。

監修:婦人科医 松村圭子

婦人科医、成城松村クリニック院長。大妻女子大学非常勤講師。婦人科専門医として、月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を行う。小さな悩みごとでも相談しやすく、姉御肌の頼れる女医として人気。『女医が教える女性のための最強の食事術』『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』など著書や監修コンテンツも多数。

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梅毒とはどんな病気?原因と感染経路

梅毒の原因と症状 梅毒とはどんな病気?原因と感染経路

「梅毒(ばいどく)」とは、「梅毒トレポネーマ」という病原菌によるSTD(性感染症)の一種です。通常の性器の接触による性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスでも粘膜や皮膚から感染することがあります。

梅毒という病名の由来は、病状として見られる赤い発疹が、楊梅(ようばい=ヤマモモ)に似ているからとされています。

 

梅毒の歴史と近年の梅毒患者報告数

江戸時代、すでにたくさんのSTDが存在していたのですが、その中で最も恐れられていたのが梅毒だと言われています。当時は抗生物質がなかったため、多くの死者が出ました。

梅毒は戦後ペニシリンの使用によりほとんど無くなっていたのですが、最近増加傾向にあるようです。
国立感染症研究所によると、2018年初めから11月18日までに報告された梅毒の患者数は6096人に上ったそうです。年間で6千人を超えたのは1970年以来のとのこと。

※参考文献
感染症発生動向調査週報(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2018.html

 

梅毒の主な症状

梅毒は感染から3週間ほどの潜伏期を経て発症し、症状は次のように分類されます。

第Ⅰ期(感染後3週間)

初期には、感染部(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門など)にしこりができることがあります。また太ももの付け根のリンパ節が腫れることもあります。
しかし痛みがないことが多く、なかなか梅毒感染に気づくことができません。

第Ⅱ期(感染後数か月)

感染から3か月過ぎた頃より、病原体が血液によって全身に運ばれ、赤い発疹(バラ疹)が出たり消えたりする症状が出ます。

第Ⅱ期(感染後数か月)第2期の発疹

(第2期の発疹)

※出典:梅毒について(東京都福祉保健局)より。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/syphilis.html

晩期顕性梅毒(感染後数年)

梅毒感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができます。
また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。

 

梅毒の検査と治療、予防のために大切なこと

梅毒は初期段階で治療をすれば、薬物治療(抗生物質)で完治する病気です。しかし治療が遅れたり放置したりすると、先述の通り、死に至ることもあります。

不特定多数との性行為を行った、パートナーの皮膚や粘膜に異常があったなど、不安や体の異変を感じたときは、早めに婦人科、性病科、泌尿器科のいずれかを訪れ、検査を受けましょう。地域によっては、STDの検査を無料・匿名で行っている保健所もありますので、問い合わせてみてください。
そして感染が発覚したら、必ずパートナーに伝えて、一緒に治療を受けましょう。

梅毒の進行の度合いはある程度変動します。また時に無症状になりながら進行することもあるため、治療を途中でやめてしまわないことが大切です。必ず医師の指示に従って、自己判断で治療を中断しないようにしましょう。

梅毒の予防策としては、セックスのパートナーを限定すること、コンドームを使用することが有効と言えます。

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