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失恋の傷を癒す【失恋直後にオススメの映画ランキング5選】

Date
2024/03/30
Writer
今来今
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大切な人との関係が終わってしまったら、誰しも心は傷つきます。
平気なフリをしていても、心についた傷は確実に残り、あなたを苦しめることになるでしょう。

失恋の傷を癒すためには、心の傷と向き合い、悲しみ、そして受け入れるプロセスを経る必要があるのです。

看護の業界では、身体的な障害を負った際、受け入れるまでには5つの段階がある、とされています。

第一の段階 ショック

第二の段階 回復を期待する

第三の段階 悲嘆にくれる

第四の段階 心に葛藤が生じる・怒りを感じたり、抑うつ状態になる

第五の段階 適応する・受け入れる

これは、「コーンの危機モデル」と言われるものです。
こちらは、身体に傷を負った際にショックから立ち直り前を向くまでの過程が理論化されたものですが、失恋から立ち直るためにも、同様の段階を経る必要があるのではないかと思います。

失恋した直後はショックを受け、どうにかもう一度やり直せないかと願い、悲しみ、ときがたち怒りが湧き上がったり落ち込んだりを繰り返し、そして最後には受け入れて前を向くことができるのです。

今回ご紹介する映画は、そういった回復の過程を主人公を通して追体験させてくれたり、失恋に対して新たな見方を提示してくれたりする映画です。

いまあなたが第一や第二の段階である、ショックを受け、復縁を願っている状態だったとしても、これらの映画は次の段階に進めるように、そっと背中を押してくれるでしょう。

失恋に効く映画5位 【食べて、祈って、恋をして】一緒に悩んで、一緒に癒される

『食べて、祈って、恋をして』は、作家エリザベス・ギルバートの実話を元にした映画です。

ライターのリズは、夫との将来の価値観の違いから離婚を決意します。自分から別れを決めたとはいえ、伴侶との別れはつらく、人生を見つめ直すために、イタリア、インド、バリ島を一年間旅します。一年の旅を通して、リズは新しい人生を受け入れる覚悟を決めるのです。

映画はアメリカから始まり、美味しそうな食べ物がたくさん出てくるイタリア、神秘的なインド、開放的なバリ島を美しく映し出します。旅行をしている気分になれる映画で、それだけでも気分転換になるのですが、勇気づけられるのはこれが実話に基づいた話だということです。

もし映画が気に入ったら、エリザベス・ギルバートの現在についても調べてみてください。
様々な恋愛をした彼女が、この映画のあと、どういった恋をし、どういった関係を望んだのかを知れば、ひとつの関係が終わることは悲劇ではなく、新しい関係へのパスポートなのだと気が付くことができるでしょう。

失恋に効く映画4位 【花束みたいな恋をした】泣ける恋愛をできたことは宝

『花束みたいな恋をした』は、脚本家・坂本裕二によるオリジナル脚本の邦画です。

ふたりのカップルが、恋をし、同棲し、そして別れるまでを描いた本作は、そのリアリティから大きな話題を呼びました。

本作を通して感じられるのは、恋愛が終わっても、何もなくなったわけではない、ということです。
立ち直れないくらいの失恋をしたことは、人生の醍醐味であり、宝であると感じさせてくれる魅力が本作にはあります。

本作を観たあとには、成就した恋愛だけが本当の恋愛ではない、あのとき恋をした自分を認めてあげよう、と思えるでしょう。

失恋に効く映画3位 【愛がなんだ】恋愛ってほんとうにいいものですか?

『愛がなんだ』は、角田光代原作の恋愛漫画です。

主人公が、心底惚れた男性にとことん執着し、成就しないとわかっていながらも相手を追いかける姿が描かれています。

本作は、恋愛の狂気を描いた作品でもあります。タイトルは『愛がなんだ』ですが、そのタイトルは様々な解釈が可能です。

主人公は一人の男性に執着していますが、それは依存に過ぎないようにも見えます。私たちは幼少期から様々な恋愛賛美のコンテンツにふれてきています。『りぼん』や『なかよし』といった小学生向けの漫画でさえ、ほとんど無条件に「恋愛=よきもの」として描いているため、女性は恋愛に自身の幸せを託してしまいがちです。

ですが、本当に恋愛っていいものでしょうか? 人生に必要なものでしょうか? それは執着とはどう違うのでしょうか? ……そういったことを、本作はリアルに突き付けてきます。

失恋に効く映画2位 【ルビー・スパークス】恋愛はうまくいかないから面白い

『ルビー・スパークス』の主人公は小説家です。

スランプに陥っていた主人公ですが、ある日、夢に見たヒロインを小説に描き始めると、そのヒロインが現実に出現します。自分の理想通りのヒロインと巡り合えた主人公は有頂天になるのですが……というのが本作のあらすじです。

本作で描かれるのは、「恋愛相手に対する幻想」です。

恋愛をすると、相手をそのままの相手として見ることが難しくなります。
相手が何の気なしに言ったことを拡大解釈したり、自分の理想を押し付けたりしがちです。失恋してショックを受けたということは、相手に対して「ずっと自分を好きでいてくれるはずだ。そうであってほしい」という期待があったということです。

恋愛中は、そういった期待を抱くのは当然でしょう。期待が裏切られて失望するのも当然です。本作のヒロインは、主人公が作り出した人間ですから、期待をまったく裏切りません。ドタイプの人間が、自分の意のままに行動してくれる……これはいっけん幸せなことのように思われるかもしれません。

ですが、本作を観たあとは気が付くはずです。
自分とは違う人間であり、自分の意のままにならない相手だからこそ恋が楽しめるのだ、と。『ルビー・スパークス』を観ることで、失恋は恋愛の醍醐味のうちのひとつなのだ、と感じられるかもしれません。

失恋に効く映画1位 【アイ・フィール・プリティ】自己肯定感爆上げ!

最後に少し毛色が違う映画をご紹介します。

『アイ・フィール・プリティ』は恋愛や失恋がテーマの作品ではありません。
なぜ最後にこれをご紹介したかったかというと、失恋をした女性は、おしなべて自己肯定感が下がりがちだからです。最愛の人に拒絶されたことで、自分の価値が失われたように感じてしまう人もいます。『アイ・フィール・プリティ』は下がり切った自己肯定感を上げてくれる応援歌のような映画なのです。

主人公は、ぽっちゃり体形を気にしている明るい女の子。
自分はモテるタイプではないし魅力的ではないと思いこんでいるため何ごとにも自信が持てずにいます。しかしそんなある日、頭を打って目覚めると、鏡には美女が……主人公が変身したわけではありません。主人公の容姿はまったく変わっていないにも関わらず、自分の容姿が超絶美女に見えるようになったのです。それから彼女の行動は大胆になり、仕事にも恋愛にも積極的になります。そうなったことで、周囲からの評価もどんどん変わっていくのです。

本作で描かれているのは、「自分を愛することのパワー」です。

どのような容姿や職業や、性格でも、自分を愛して大切に扱ってあげることで、人生は変わっていくのだと、本作は教えてくれます。
自分を愛することができれば、自分を大切にしてくれない人と一緒にいたいとは思わないはずです。本作を観たあとには、あなたに失恋を経験させた相手に対して、「あの人とあれ以上一緒にいなくてよかった」と思えるかもしれません。

失恋を乗り越えた先には、無限の可能性が広がっている

失恋は誰にとってもつらいことです。

悲しんだり、怒ったり、後悔したり……様々な葛藤は、失恋からの回復には欠かせないプロセスだと言えるでしょう。

失恋をしたということは、人生経験が豊かになったという事であり、より魅力的な人物になる成長の機会であり、素敵な人に出会ったときにアプローチできるチャンスを手にしたということでもあります。

失恋にはメリットがあるのです。思い切り悲しんで、怒って、そして失恋を受け入れたなら、あなたの前には新しい可能性が広がっているでしょう。

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