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出典:スターバックスコーヒージャパン株式会社プレスリリース(https://www.starbucks.co.jp/assets/images/press_release/images/2021/20210819-1.jpg

スターバックスコーヒーのフード(ドーナツやケーキ、サンドイッチ)が時間帯によっては20%オフで買えることがあるのをご存じでしょうか?
「買える」ではなく「買えることがある」という記載の通り、いつでもどの店舗でも行われているわけではありません。
これは単なるディスカウント販売ではなく、店舗の食品廃棄を極力減らす「フードロス削減」を目指す取り組みの一環だからです。

フードロスの現状

フードロス(食品ロス)とは、本来食べられるにも関わらず捨てられている食品です。

農林水産省のデータ(※1)によると、2021(令和3)年度のフードロス量は523万トンで、前年度より1万トンも増加しています。このうち食品関連事業者から発生する事業系フードロス量は279万トンを占めていて、前年度よりも4万トンも増加しています。

“2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させること”は、SDGsのターゲットに盛り込まれていて、国際的な食品ロス削減の機運が近年高まっています。

販売期限が切れたフードは、スターバックスの店舗から排出される食品廃棄物の15%を占めています。
店舗では、廃棄を減らすようフードの発注を減らすこともできますが、「食べたいフードが売っていない」「小腹空いてたのに……」とお客様をがっかりさせてしまうことにもつながります。

そこで誕生したのが、閉店時に賞味期限を迎えてしまうフード商品の廃棄量を減らす「フードロス削減プログラム」です。

※1
農林水産省 最新の食品ロス量

https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/230609.html



フードロス削減プログラム(20%オフ)の概要

出典:スターバックスコーヒージャパン株式会社プレスリリース(https://www.starbucks.co.jp/assets/images/press_release/images/2021/20210819-4.jpg


写真の「SAVE FOOD」のPOPが掲出されていれば、プログラム実施中のサインです。
各店舗の商品の在庫状況に応じて実施の有無や開始時間が異なります。

【実施時間】 閉店3時間前をめどにスタート
※閉店1時間前~、2時間前~、実施しない等店舗により異なりますが、どんなに早くても閉店3時間前より早くからの実施はないようです。

【実施店舗】 全国のスターバックスの店舗(スターバックリザーブスロースタリー東京など取り扱い商品が通常店舗と異なる店舗は除く)
※実施有無は当日の店舗判断

【対象商品】 フードケース内の商品(ヨーグルト、キッズドリンク、水など一部の商品は対象外)
※当日の在庫状況により対象商品が異なります。
※対象外商品には割引対象外POPがついています。

このプログラムは店頭販売での実施のみで、モバイルオーダー&ペイやウーバーイーツでは反映されないのでお気を付けください。

売上の一部は寄付される

販売を促進してフードロス削減するとともに、その売上の一部は認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえに寄付(※2)され、地域の子どもたちの食を通じたより良い未来づくりにつながります。

2022年5月には400万円が寄付され、延べ200団体への食材提供などのサポートに活用されています。

※2
スターバックスコーヒージャパン株式会社プレスリリース(2022.5.23)
https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2022-4663.php

実はこの取り組みは2021年8月から実施されています。

しかしながら、朝や昼にしかスタバを利用しない人もですが、行きつけの店舗では遭遇したことがないという人も多いのではないでしょうか。
値引きしてたくさん売ってしまおうというものではなく、あくまで閉店時に廃棄になってしまう商品を減らそうというのが目的だからです。
プログラムの内容を頭の片隅に入れておけば、実施店舗に遭遇したときにお得にサステナブルな取り組みに参加できますね。

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ https://musubie.org/

スターバックスコーヒージャパン株式会社プレスリリース(2021.8.19)
https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2021-4359.php