近頃、「SDGs」という言葉を目に・耳にしない日はなくなってきている――そんな実感をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

「価格.com テレビ紹介情報」で、関東の民放キー局5局のTV番組で「SDGs」が採り上げられた件数を調べてみたところ、2022/9/17～2023/2/24だけでなんと1,200件超（これ以上は検索できませんでした）。一日平均7回以上、私達はTVから「SDGs」という言葉を聞いていることになります。

これはTV番組だけのデータですので、他のメディア（Web・新聞・雑誌・店頭など）が含まれていないどころか、CMも対象外なのです。

そう考えると、実際はもっともっと多いであろうことが容易に想像つきますね。メディアからの情報以外にも、例えば賛同企業や官公庁の人々が胸に公式バッジをつけている姿などを見かけたことがある方もいるかもしれません。「SDGs」は着実に、じわじわと拡がってきているのです。

ただ日本ではどうも、例えば「SDGs」を取り扱った番組などでも、知らなかった人に入口から教えるような、いわば「入門編」的な色合いが濃いような気も？

「SDGs」知ってるよ、という方でも、知ってはいるけど / 気にかけてみようと思ってはいるけど…という方も多そう。ライフスタイルに溶け込んで日常生活に定着しているかと聞かれると、そこはまだ発展途上なのは否めないのではないでしょうか。まあ、良きにつけ悪しきにつけ慎重な日本の国民性もあるのかもしれませんが。

ひるがえって韓国は、文化の流行り廃りが早いという印象がありますね。最近はとくにそれが顕著なように見受けられます。

韓国では最近、「K-POP 4 PLANET」という団体ができました。

これは何かというと、K-POPアイドルを応援するファンコミュニティが、CDの大量購入およびその大半が廃棄される状況に問題意識を持って組織した団体です。
K-POPを楽しめるのも地球（= PLANET）が持続可能な状態にあってこそだ、ということですね。
国もこの活動を応援しています。ファンも、K-POPスターのSDGs活動をSNSで拡散するのも立派な貢献だ、として情熱的に励んでいます。

BTSは国連総会スピーチが日本でも大いに話題になりましたが、他にも現代自動車と水素エネルギーキャンペーンを行ったり、電気自動車レースのアンバサダーを務めたり、BTSメンバーだけでなくファンも代表曲「Butter」の撮影ロケーションとなったビーチの保護活動に乗り出したりと、とにかく盛ん。

BLACKPINKもCOP26（気候変動について話し合う国連の会議）の広報大使ですし、多くのK-POPアイドルグループがハッシュタグ「#loveearthchallenge」で使い捨てカップを止めてタンブラーを使おうと呼びかけるなど、K-POP界のSDGsアクションは枚挙に暇がありません。

国民の手本になるようなライフスタイル、素敵ですね。