日本最大のケーブルテレビ事業者であるJCOM株式会社が、「J:COM×U25 環境を考えるプロジェクト」を開始しました。その成果物たるアニメCMが既に公開されていますので、まずはご覧ください。

Z世代とともに地球環境問題について考える

「J:COM×U25 環境を考えるプロジェクト」は、その名のとおり、25歳以下の若者（≒ Z世代）と一緒に地球環境問題について考えるプロジェクトです。具体的には、参加者からストーリーを募り、最も優れていると思われたストーリーをアニメCM化して、J:COMのTVやYouTubeなどで放送・公開するというものです。

応募の条件は二つ。ストーリーは140字以内、そして「地球環境のために私たちができること」をテーマとすること。

最優秀作品に選ばれたのは

本プロジェクトには302件の応募があったそうです。それらの中から最優秀賞に選ばれたのが しいな さん（20歳 ※贈呈式当時）の作品です。しいな さんが考案したストーリーは下記のとおり。

– 「環境について考える作文が宿題にでた。少年は帰り道に「何にも変わんねぇよ」と呟き原稿用紙を紙飛行機にして飛ばす。いつの間にか紙飛行機にのっていた少年。環境汚染で苦しむ動物、植物、人をみる。気がついたらいつもの帰り道。少年は掌を握りしめ「僕が変わらないと」と呟いた。」

しいな さんは当時20歳とのことで、Z世代の地球環境問題に対する見方や感情が表現されていますね。しいな さんは受賞に際して「同世代の方が環境問題をみんなの問題ではなく自分の問題として考えるきっかけになればいい」とコメントしています。

「J:COM×U25 環境を考えるプロジェクト」の審査員は、以下の方々でした。学者、アニメ制作スタジオ、クリエイターなど、幅広く人選されました。

– 東京大学 未来ビジョン研究センター 教授　江守 正多さん
– 株式会社シャフト アニメーション プロデューサー　鈴木 隆介さん
– クリエイティブ・プランナー 古山 さくら子さん
– 株式会社アスミック・エース アニメ編成・調達担当　久保田 淳一さん
– JCOM株式会社 渉外・広報室長　宇佐美 祥さん

江守教授の研究分野は、コンピュータシミュレーションによる地球温暖化の将来予測で、気候モデルの開発や改良、地球温暖化予測の不確実性の定量的評価などを専門としています。

アニメを作ったのはなんとあの…

この度完成したアニメCMは、有名なアニメーションスタジオである「シャフト」によって制作されました。シャフトといえば、『魔法少女まどか☆マギカ』や『〈物語〉シリーズ』『ニセコイ』『ひだまりスケッチ』『さよなら絶望先生』などを手掛けたことで知られる、業界のビッグネームです。声優は柳原かなこさんが少年役を務め、中恵光城さんがナレーションを担当しました。

30秒という短さながら、地球環境問題について考えるきっかけやヒントを与えてくれる本作品をぜひ観てみてください。