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『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』悪女として有名な彼女の本当の姿とは?

Date
2024/02/27
Writer
永井槇
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(アイキャッチ画像出典:https://twitter.com/dubarry_j/status/1753287941873656283

『ベルサイユのばら』を始めとして『レ・ミゼラブル』『マリー・アントワネット』『1789―バスティーユの恋人たち』『スカーレット・ピンパーネル』……etc.18世紀のフランスを題材にした作品は多くあり、魅力的ですよね。
悪名高い“デュ・バリー夫人”の名前も、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
彼女に対する印象が変わる!?という映画が日本でも公開されました。

“最愛王”国王ルイ15世を演じるのはジョニー・デップ

(画像出典:https://twitter.com/dubarry_j/status/1752889815803342972

ハリウッドスターのジョニー・デップが最新作に選んだのは、歴代フランス国王一の美男にして問題児といわれた“ルイ15世”。
ワールドプレミアとなったカンヌ国際映画祭での上映後、7分間のスタンディングオベーションが起こり、デップが涙したことも話題になりました。
ほとんどがフランス人キャストという中、唯一のアメリカ人俳優のデップが自身初の全編フランス語で挑み、新境地を切り開いているところにも注目です。

18世紀の贅を尽くしたきらびやかな宮廷を再現

(画像出典:https://twitter.com/dubarry_j/status/1751379560417919129


絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿で大規模な撮影が行われ、シャネルが衣装協力し劇中の6着やジュエリーを提供していて、華やかなブルボン王朝の世界は眼福です。
フランスのアカデミー賞とも呼ばれている第49回セザール賞の「美術賞」「衣装デザイン賞」の2部門にノミネートされています。
「百聞は一見に如かず」ではありませんが、筆者の劇場でロココの世界を堪能してください。

究極の成り上がりともいえるシンデレラストーリー

18世紀フランス最大のスキャンダルともいわれていますが、どんな経緯でジャンヌ・デュ・バリーはヴェルサイユの頂点にまで登り詰めたのでしょうか。

公式のあらすじを引用します。

貧しい家庭の私生児として生まれ、娼婦同然の生活を送っていたジャンヌ(マイウェン)は、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界の階段を駆け上がっていく。
ついにヴェルサイユ宮殿に足を踏み入れたジャンヌは、時の国王ルイ15世(ジョニー・デップ)と対面を果たす。
二人は瞬く間に恋に落ち、彼女は生きる活力を失くしていた国王の希望の光となっていく。そして、国王の公式の愛人、公妾となったジャンヌ。
しかし、労働階級の庶民が国王の愛人となるのはヴェルサイユ史上、前代未聞のタブー。
さらに堅苦しいマナーやルールを平気で無視するジャンヌは、保守的な貴族たちから反感を買う一方で、宮廷に新しい風を吹き込んでいく。
しかし、王太子妃のマリー・アントワネットが嫁いできたことで立場は弱まり、やがて運命は大きく変わっていく・・・。

好みが分かれそうな話ですが、ベースは“実話”です。
歴史ものが好きな方、冒頭に挙げた作品が好きな方、ジョニー・デップの復帰作に興味がある方はぜひ足を運んでみでください。

『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』

(画像出典:https://twitter.com/dubarry_j/status/1753287941873656283

2024年2月2日全国ロードショー
監督・脚本:マイウェン
出演:マイウェン(ジャンヌ・デュ・バリー)、ジョニーデップ(ルイ15世)、バンジャマン・ラヴェルネ(ラ・ボルド)、ピエール・リシャール(リシュリュー公爵)、メルヴィル・プポー(デュ・バリー伯爵)
配給:ロングライド
製作:2023年
上映時間:116分
映倫区分:G

『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』 予告動画
https://youtu.be/S7_cTBpnP8k

『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』 公式サイト
https://longride.jp/jeannedubarry/index.html

『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』 公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/dubarry_j

Writer's Profile
永井槇

大学卒業後、国語学会で学術雑誌の編集と秘書を兼任。その後、放送作家と並行してテレビ局、制作会社で番組制作を行う。演者側だった学生時代から継続して様々な形でエンタテインメントに関わる。現在は書く仕事に加え、講師、カフェスタッフ等パラレルワーカー。原則、メディアと明かさず自費で情報収集することで媚びない正直な記事を目指す。得意分野はエンタメ・ビューティ・美味しい。

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