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話題の「胸鎖乳突筋」とは!?~胸鎖乳突筋ほぐしエクサ~

Date
2023/05/17
Writer
Wellfy
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キョウサニュウトツキン

かつて女優の石原さとみさんがTVで「私、胸鎖乳突筋を鍛えているんです!」といったことから話題になった「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」。この発言の前まではほとんどの人が聞いたこともないようなマイナーな筋肉でしたが、実は結構大切な役割を果たしています。

そこで今回は、この筋肉に焦点を当てて、鍛えるメリットやエクササイズについて解説していきます。

アドバイザー:桑山 純一

健康運動指導士、パーソナルトレーナー。

●略歴
「日本を元気にしたい!」…その思い一つで、新宿にそびえる某お役所を飛び出してきた、フィットネス界の異端児。
やせたい、体を鍛えたい、健康に暮らしたい、あなたのそんな「変わりたい」を一生懸命お手伝いします。

●所持資格等
・東京大学教育学部身体教育学コース卒
・健康運動指導士


胸鎖乳突筋は、首の前面にある筋肉です。初めてではなかなか読めない字の並びですが、実はどこにある筋肉なのかを表しています。「胸」は胸骨(左右の鎖骨の間の骨)、「鎖」は鎖骨、「乳突」は乳様突起(耳の後ろの骨が飛び出した部分)のことで、胸骨・鎖骨と乳様突起を結ぶように付いています。

この筋肉は、首をひねったり、前や横に曲げたりするときに働きます。顔を左に向けると鎖骨周辺から右耳の後ろにかけてが、反対に右を向くと左耳の後ろにかけてが、ボコッと浮き上がりますよね。それが胸鎖乳突筋です。


なぜ胸鎖乳突筋を鍛えるの?

首の動きに大きく関わっている胸鎖乳突筋は、一日中スマホやパソコンの画面をのぞき込むような姿勢が続いたり、背中の丸まった猫背の姿勢がクセになったりしていると、縮こまって硬くなってしまい、うまく働けなくなってしまいます。

【胸鎖乳突筋が硬くなりやすい人】
・長時間、スマホやパソコンを利用する人
・常にうつむいた姿勢で作業をしている人
・首や肩、背中のコリに悩まされている人

胸鎖乳突筋が硬く縮こまってしまうと、首をうまく動かせなくなるばかりか、頭の位置がズレてしまう原因となります。頭が正しい位置にないと、横からのシルエットがおかしくなったり、二重アゴになってしまったり、首が短く見えてしまったりします。体全体のバランスが崩れて姿勢が悪くなり、肩コリや首コリ、腰痛、偏頭痛、背中のハリなど、さまざまな不調を引き起こしてしまう場合もあります。

また、首の前面にある筋肉としては最も大きいため、周辺にある血管やリンパの流れにも影響を及ぼすおそれも。顔のむくみや何となく頭(脳)が冴えないといったお悩みにもつながりかねないので、要注意です。

以上のように、胸鎖乳突筋が硬く縮こまった状態を放置しておくと、いろいろな不具合が引き起こされます。ですから、この筋肉をほぐして鍛えてあげる必要があるわけです。胸鎖乳突筋を正しく働ける状態に回復させることで、あなた本来の機能や美しさを取り戻すことができるのです。

【胸鎖乳突筋を鍛えるメリット】
・横顔美人になる
・二重アゴがなくなる
・首が長く見える
・姿勢が良くなる
・顔のむくみが解消する
・脳の活動が活発になる など

胸鎖乳突筋のエクササイズ

硬く縮こまった筋肉を本来の状態に戻していくためには、①ほぐして、②鍛える、という2ステップのアプローチが効果的です。以下では、それぞれのエクササイズをご紹介します。

首は、体にとって非常に重要な部位であり、デリケートな部位です。無理な動きや負荷は、絶対に禁物です。特に初めは「こんなんで効果あるの?」というくらいでちょうどいいです。少しずつ徐々に慣らしていきながら、無理のない範囲で続けましょう。

胸鎖乳突筋ほぐし1

(1)背すじをまっすぐにして、顔を30度程度左に向けます

(2)右耳の後ろの胸鎖乳突筋を、右手の親指の腹と人さし指の側面で軽く挟みます


(3)筋肉をほぐすように軽くつかみながら、筋肉に沿って下に進みます
(4)鎖骨の上くらいまで進んだら、また耳の後ろに戻って繰り返します
(5)左右とも20~30回ずつ行います

胸鎖乳突筋ほぐし2


(1)背すじをまっすぐにして、頭を左に傾けます



【矢印の先の方(写真奥)に伸びを感じます】

(2)頭を傾けたまま首を右にひねるようにして、右斜め上を見るようにします
(3)右耳の後ろから首の側面にかけて伸びを感じながら30秒キープ
(4)ゆっくり元に戻って、反対側も同様に行います



※(3)でさらにできる人は頭を少しだけ後ろに倒すようにしてより上のほうを見るようにすると伸びが強まります


胸鎖乳突筋トレーニング

(1)背すじをまっすぐにして、肩を下ろします

(2)背骨の軸をまっすぐに保ったまま、顔だけを左に向けます
(3)その状態からあと少しだけ左に向くように軽く力を入れるのを10回繰り返したら(1)の姿勢に戻ります
(4)反対側でも同様に行います
(5)今度は、(2)(3)と同じ動きで、軽く力を入れた状態を5秒キープ×5回を左右とも行います


いかがでしたか?「胸鎖乳突筋」を鍛えて首もまっすぐ!フェイスラインもスッキリ!!凜とした素敵な首まわりを目指しましょう♪

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