小児がんの現実を知ろう

9月が「世界小児がん啓発月間」であることを知っていますか？

世界小児がん啓発月間は文字どおり、世界中の小児がん患者支援団体がそれぞれ取り組む啓発キャンペーンです。その目的は「小児がんの子どもたちやその家族に対する理解と支援を高める」「小児がんの早期発見と適切な治療を促進する」「小児がんの研究や教育を推進する」など。

実は「小児がん」という名前の病気はなく、0～15歳未満の白血病、脳腫瘍、リンパ腫、神経芽腫など、子どもが罹患するがんを総称して「小児がん」と呼んでいます。現在日本では約2,500人/年が小児がんと診断されています。

近年、小児がんの治療は向上し、8割は治るようになりましたが、悪性脳腫瘍など、患者が少なく治療が難しい病気の研究には、支援がまだまだ必要です。また、がんが治っても、成長期に強い抗がん剤治療を受けた子どもたちは、長期的フォローアップを受けていかなければなりません。そのためには社会の理解、そしてサポート体制と支援が必要です。

ゴールドリボンナイターは明日9/2（土）！

これを受けて、日本で認定NPO法人キャンサーネットジャパンが昨2022年から始めたのが、「CNJ presents ゴールドリボンナイター」。野球の試合に小児がんの子どもたちやその家族を招待して、観戦してもらうというものです。

なぜゴールドリボンナイターかというと、小児がんに対する理解や支援をよびかける時に使われる世界共通のシンボルマークがゴールドリボンだからです。乳がんのピンクリボンは有名ですよね。

今年2023年のゴールドリボンナイターは、明日9/2（土）18:00、ヤクルトスワローズvs阪神タイガース戦が神宮球場で行われます。現在のセ・リーグはヤクルト5位、阪神首位。阪神は優勝マジック再点灯間近です。

当日は招待された小児がん患者＆ご家族が、試合前練習風景見学ツアー、選手と記念撮影、始球式、花束贈呈、選手出迎えなどを行います。

もちろん一般の観客も観戦OK。小児がんを「知る」ことが小児がんサバイバーに優しい社会を作っていく第一歩です。スワローズ側の観客にはゴールドのスワローズロゴ入りリストバンドが3,000個と、小児がん患者のサポートを呼びかけるメッセージ入りうちわ1万枚が配布されるそうなので、これらのグッズをゲットしがてら、キャンサーネットジャパンのブースに立ち寄ってみてはいかが？

※フジテレビのCS有料チャンネル・フジテレビONEでの生中継もあり
https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/923200013.html

◆昨年のゴールドリボンナイターの様子ダイジェスト動画

◆キャンサーネットジャパン理事・中井美穂アナウンサーからのメッセージ（2022年）