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スマホ首による痛み・不調をツボ押しで改善

Date
2024/03/02
Writer
佐藤 優子
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『スマホ首』というワードを、一度は耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか?

最近、首や肩の凝りや痛みがひどい…。

寝れば治るだろうと思っていたのに、最近は頭痛まで…。

そんな風にお悩みで、接骨・鍼灸院に来院される患者さんがとても多くいらっしゃいます。

皆さんの日々の生活習慣をうかがうと、仕事はパソコンの画面とにらめっこ。通勤・通学中はスマートフォンが手放せず…。家についても、スマートフォンの画面をよく見ているとのこと。

名前の通り、原因は長時間の携帯はパソコン画面の見過ぎによる姿勢不良です。

今回は、『スマホ首』を改善するツボについてご紹介したいと思います。

『ストレートネック』の予備軍!?

この『スマホ首』と同じく最近よく耳にするようになった『ストレートネック』ですが、診断された方々の様子をうかがうと、首にコルセットをしたまま生活をされていたり、治療はなかなか難しいものと言われています。

正常な首は、頸椎(けいつい)がゆるやかなカーブを描いています。

この頸椎のカーブがなくなっている状態を『ストレートネック』といいます。スマホ首によって筋肉が拘縮して固まり、その状態を放置しておくと、関節が変異してストレートネックに発展します。

実は『スマホ首』の状態は、『ストレートネック』の予備軍とも言われているのです。

老け見えまっしぐらな『スマホ首』

『スマホ首』『ストレートネック』は、首・肩こり、頭痛、目の疲れなどの他に、見た目にも影響を与えます。

本来、身体の上にあるはずの頭が、身体の前に出てしまい、さらに首から肩にかけて丸くなり、見た目にも老けて見られやすくなります。

さらに、血行不良などが原因となり、お肌のコンデションまで下げるため、ほうれい線、マリオネットライン、くすみ、首のしわなどなど、『スマホ首』になって良いことなど一つもありません!

カラダの不調の原因は『スマホ首』かも?

最近、慢性的な体調不良にお悩みの患者さんが増えているように感じています。

「なんだか身体が重い」「常に疲れている」「ダルイ…」「やる気が出ない…」

このようなお悩みをお持ちの方のほとんどに、頭痛やめまい、目の奥の痛み、首・肩こりの症状があります。

首から背中にかけて、私たちの体の活動・休憩のバランスを取っている自律神経があります。 『スマホ首』が原因で首から背中周りが硬直してしまうことが原因で、自律神経の乱れにもつながるのです。

『スマホ首』『ストレートネック』チェック

壁を使って簡単にチェックすることができるので、ぜひ一度試してみてくださいね。

1.壁を後ろにして立ちます。

2.かかと→お尻→肩甲骨→後頭部の4点を壁にピッタリとつけます。

このとき、後頭部が壁につかなかったり、胸のあたりが苦しく感じたり、この姿勢を維持することがツライ場合は、スマホ首かもしれません!!

おススメツボ

『スマホ首』で凝り固まった首の筋肉にアプローチするおススメのツボをご紹介します。

ですが…、

『スマホ首』を改善するのは、あくまでも姿勢不良を治すことが一番ですので、スマホやPCの長時間の使い過ぎを見直したり、こまめなストレッチを入れるなどをして改善することをおすすめします。

■和髎(わりょう)

場所_もみあげと耳の付け根の間の、脈を感じるところ。

頭痛や眼精疲労、耳鳴りなどの改善が期待できます。

■風池(ふうち)

場所_首の後ろで髪の生え際辺りに位置します。耳の後ろにある骨から少し下ったところにあるくぼみの箇所。

首肩コリ・頭痛・めまい・眼精疲労・鼻炎・耳鳴難聴・不眠・カゼの諸症状などに用いる万能のツボのひとつです。

天容(てんよう)

場所_前頸部、下あごの骨の後ろ、胸鎖乳突筋の前にあるくぼみにあります。 耳たぶの後ろにあるくぼみより指幅1本分後ろ。

頭痛、肩こり、寝違えなどに効果が期待できます。

参照

・東洋医学概論(医道の日本社)
・東洋医学臨床論(医道の日本社)
・東洋医学の教科書(ナツメ社)
・ツボ単~経血取穴法・経血由来解説・兪穴単語帳
・医道の日本「パソコン・スマホ病の一症状に対する鍼治療 : スマホ首(ストレートネック)によるめまい・ふらつき」

Writer's Profile
佐藤 優子

鍼灸接骨院に鍼灸師として勤務。整形外科疾患から、不眠、頭痛、高血圧他、未病分野の治療を行う。院では外来の他、訪問や大学病院で鍼灸師として派遣勤務を行う。

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