いま、犬専門肖像写真館が続々オープン。まるで西洋絵画!SHOTARO MIZUNOさんのラグジュアリーなドッグフォト

(アイキャッチ画像出典:SHOTARO MIZUNO https://tradbox.studio/sho_dogphotography

ペットの写真=可愛く撮る、というのが主流ですが、部屋にアート作品として飾りたくなるスタイリッシュでハイグレードなドッグフォトが撮れるスタジオが近年首都圏を中心に増えてきています。
今回はまるで西洋絵画!なドッグフォトを次々と生み出すSHOTARO MIZUNOさんの作品をご紹介します。

目次

ドッグフォトとは?

(画像出典:Love Dog Photo https://tradbox.studio/lovedogphoto

一言でいえば“犬のポートレート”、愛犬の肖像写真です。
ご覧の通り、デコレーションした背景や衣装を着せての撮影でかわいいを追求する従来の写真とは一線を画すスタイリッシュな仕上がりです。
犬の毛並みの美しさや犬それぞれの個性が引き出されています。
近年、今までのペット写真とは異なるワンランク上の犬専門の写真館が首都圏を中心に続々とオープンしています(※1)。

人口100人あたりの飼育頭数第1位の香川県を筆頭に、愛犬家が多い四国4県(※2 )ですが、2021年にドッグフォト専門スタジオ「Love Dog Photo」が愛媛県にオープンしました。
ペット撮影に特化した経験豊富なドッグフォトグラファーが、愛犬の最も美しい瞬間を写真に収めてくれます。

ドッグフォト専門スタジオ「Love Dog Photo」 https://tradbox.studio/lovedogphoto/

ラグジュアリーなドッグフォト

(画像出典:SHOTARO MIZUNO https://tradbox.studio/sho_dogphotography/

筆者がその美しさ、エレガントさに驚いたあまり記事で紹介したいと思ったのがこちらのラグジュアリーなドッグフォト。
写真と絵画を融合させ「飾りたくなる一枚」としてアート作品に昇華させています。

・撮影技術
・世界基準のライティング技術
・レタッチ技術(毛の一本一本まで繊細に再現する)

のクオリティが高いことは言うまでもないのですが、プリントする紙も妥協せずに美術館で使用されている高品質な紙を使用しているとのこと。
オプションの額装も、海外から絵画用の額を取り寄せていて、高級感が際立つ工夫をされています。

新進気鋭のZ世代フォトグラファー:SHOTARO MIZUNOさん

(画像出典:SHOTARO MIZUNO https://tradbox.studio/sho_dogphotography/

こちらの作品で、

Cosmos Awards 2023 3rd Trimester– Animal & Pets 部門 世界2位(※3)
AsiaWPA Second Half 2023– Animal & Pets 部門 世界1位(※4)
AsiaWPA Annual Award of the Year 2023 – Animal & Pets 部門 年間世界1位

を獲得したSHOTARO MIZUNOさんにお話を伺いました。

―写真を始めたきっかけは何でしょうか?

高校卒業後の進路を考えたときに“海外に行きたい”というのがありまして……父(海外コンペで多数入賞の実績を持つフォトグラファー水野謙治さん)に相談したところ、写真修業を提案されたのがきっかけです。それはいい!と思いまして(笑)。

―高校を卒業するまで写真はしていなかったのですか?

はい、まったく(笑)。

―センスのかたまりというか、筋がいいというか、写真家のDNAがあっても、たった1~2年で世界レベルの素晴らしい作品を次々と生み出しているのは驚きです。

海外のコンペに積極的にエントリーしているからかもしれません。国内のコンペと違い、海外のコンペは入賞するしないに関わらず必ず講評がもらえるんです。世界中の一流の審査員が、技術や芸術性についてコメントをしてくれます。

―コンペ自体が育成システムになっていて、その延長上に入賞があるんですね。評価をすぐに次の作品に生かせるのが素晴らしいです。
―アート寄りのラグジュアリーなドッグフォトを始めたきっかけを教えてください。

元々は父がやっていまして……気付いたら受け継いでしまった感じです。

―お父様いわく「若い人のほうがセンスや吸収力がありますから」とのこと。西洋絵画風の作品を手がけていたときに自分には向いてないと感じてやめてしまったそうですが、SHOTAROさんがキャリアが浅い中、短期間で様々な技術を習得しているのを見て、ご自分で培った技術を伝授しているそうです。

奇跡の一枚にするポイントは撮影前!

―犬の集中力は10分もないと言われていますが、どれもステキな表情ばかりで、どうやってワンちゃんのハートをつかむんでしょうか?

なぜかわからないのですが、僕自身、元々犬に嫌われないというか好かれるようで(笑)。
(水野家では一度も犬を飼ったことがないのに、どこへ行っても犬が懐いてしまうとのこと)

―それはすごいですね!何か意識していることはあるんですか?

撮影前の“ウィスパータイム”(犬とコミュニケーションを取る時間)をしっかり取るようにしています。
ここで急に距離をつめないことですかね。ワンちゃんの出方を待ちます。自分のニオイをかがせたり、なめさせたり……怖がらせないようにと意識しています。もちろんご家族の方に協力してもらって、おやつやおもちゃで仲良くなることもあります。

きちんとコミュニケーションが取れれば、撮影時間は最短で5~10分、警戒心が強い犬の場合でも40分かからないです。

「猫は撮らないの?」

ペットを亡くした愛犬家の「ちゃんとした写真を撮っておけばよかった」という言葉から生まれたのが、ドッグフォトだともいわれています。元気で愛らしい姿をいつまでも美しく残しておきたいですよね。

終始やわらかい笑顔で謙虚に話していたSHOTAROさんが、大笑いして答えてくださったのが、

―猫は撮ってくれないのでしょうか?

撮りますよ!
実は、愛猫家さんにアンケートを取ったことがあるんですが、そのときドッグフォトのような猫のポートレートが欲しいと答えた方がほとんどいなかったんです。それもあってドッグフォトグラファーを名乗っていまして。ご要望があればどんな動物でも大切なご家族の写真を撮影します。

アーティストとしての才能を見事に開花させているMIZUNO SHOTAROさんは全国出張もしてくれるので、愛犬のポートレートを考えている方、家に飾るアートを探している方、検討してみてはいかがでしょうか。

SHOTARO MIZUNO(ドッグフォトグラファー)

(画像出典:SHOTARO MIZUNO https://tradbox.studio/sho_dogphotography/

2003年愛媛県生まれ。
高校卒業と同時にフォトグラファーとなる。​
国内外のフォトコンペで多数入賞を果たしながら、日々技術を磨いている。

MIZUNO SHOTARO https://tradbox.studio/sho_dogphotography/

取材協力:水野謙治
ドッグフォト専門スタジオ「Love Dog Photo」 https://tradbox.studio/lovedogphoto/
ペット事業者のための写真映像制作サポート事業「PET BIZ SUPPORT」 https://tradbox.studio/pbs/

※1 犬専門ドッグフォトスタジオ
【東京】犬専門肖像写真館 YAKUSHI STUDIO for DOG
https://yakushi-s.co.jp/dog/
“絵になる写真”を目指し2019年にオープンした日本初の犬専門肖像写真館

【東京】ドッグポートレート・リオン
https://www.dogportrait-lion.com/
愛犬が“家族の一員”として生涯あり続けることを願い2022年にオープン

【神奈川】GOOD!BOY
https://www.gbportrait.com/
1年に10日間限定オープン

※2 人口100人あたりの飼育頭数上位11都道府県(令和4年度データにて計算)

香川県6.93
三重県 6.14
愛知県5.74
岐阜県5.57
滋賀県5.52
愛媛県5.42
茨城県5.37
高知県5.31
群馬県5.31
岡山県5.26
徳島県5.23



厚生労働省「都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等(平成26年度~令和4年度)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/01.html
総務省統計局「人口推計(2022年)https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2022np/

※3 Cosmos Awards:2020年から開催されているプロ向けの写真と映像の国際大会
Cosmos Awards公式サイト https://cosmosawards.com/

※4 AsiaWPA International Photography & Videography Competition:
AsiaWPA(香港に事務局を置くアジア最大のウェディング&ポートレートの写真家団体) が主催のプロ向けのアジア最大規模の世界的なコンペティション
AsiaWPA International Photography & Videography Competition公式サイト(英・中)
https://contest.asiawpa.com/

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この記事を書いた人

大学卒業後、国語学会で学術雑誌の編集と秘書を兼任。その後、放送作家と並行してテレビ局、制作会社で番組制作を行う。演者側だった学生時代から継続して様々な形でエンタテインメントに関わる。現在は書く仕事に加え、講師、カフェスタッフ等パラレルワーカー。原則、メディアと明かさず自費で情報収集することで媚びない正直な記事を目指す。得意分野はエンタメ・ビューティ・美味しい。

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