恋愛、していますか? 現代の日本人は、恋愛するのが普通だと思っている方が多いのではないでしょうか? ですが、実は、明治時代以前は、恋愛するのは当たり前でも望ましいことでもありませんでした。
現代の日本では、恋愛すること、彼氏がいることは「いいこと」のように思われています。ですが、恋愛イコール「いいこと」ではもちろんありません。
いい恋愛ってどんな恋愛? いい恋愛をするための7つのヒント
恋愛はすべてがいい恋愛だ、というわけではありません。心や体が傷つくような恋愛なら、しない方がマシだ、と考える人も多いでしょう。
では、ただ恋愛をしたいわけではなく「いい恋愛」がしたい、と考える人は、どういったことに気をつけるべきでしょうか?
「いい恋愛」とはすなわち、幸せを感じられる恋愛でしょう。ここでは、幸せを感じられる恋愛をするためのヒントをご紹介していきます。
幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒント1 愛情を感じられ、安心感がある関係を選ぶ
恋愛自体を人が「いいもの」だと考えがちなのは、恋愛は愛されること、愛情を与える相手を見つけることとイコールだというイメージがあるからでしょう。人には、愛したいし愛されたいという欲求があり、その欲求を満たすためには恋愛はうってつけの機会だからです。
ですが、付き合っているにも関わらず、相手からの愛情が感じられなかったり、相手に対してイライラしっぱなしで愛情を感じられなかったり、というケースも実際にはあります。こういった関係なら、本来恋愛をするメリットである「愛情を感じる」ことはできません。
幸せを感じられる「いい恋愛」がしたいなら、お互い愛情を感じられる相手を選ぶべきでしょう。
幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒント2 お互いに支え合う
カップルになると、いいことがあります。それは、絶対的な自分の味方がひとりこの世にいる、という安心感を得られるということです。
仕事やプライベートでつらいことがあったとき、相手の言葉や行動で支えられる、という人は幸いです。こういった関係は、「いい恋愛」関係だということができるでしょう。
一方、自分や相手につらいことがあったときに、相手の存在が支えになるどころか、重荷になるパターンもあります。こういった関係は、お互いにとって負担になりますから、幸せを感じられる関係とは言えないでしょう。
幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒント3 会話が楽しめる相手を選ぶ
人には「話をしたい欲」というものがあります。孤独に強い人でも、一年中誰とも会話をしないとつらく感じるでしょう。他人と喋ることは、快楽でもあるのです。会話をすることが心地よく感じられるか否かは、会話をする相手によって変わってきます。
アルコール無しで、カフェで何時間もおしゃべりできる恋人を持った人は幸いです。会話をしているだけで楽しい、という状況を作り出せる相手となら、お金をかけなくても幸せを感じることができるでしょう。
一方、会話がつまらない相手との時間は懲役以上の苦しみと言えます。自分の考えばかりを押し付けようとしてきたり、ユーモアのセンスが合わなかったり、バカにしたような発言をしてきたりするような相手とは、心地よい会話をすることはできません。そういった相手と「いい恋愛」をすることは不可能でしょう。
幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒント4 相手を変えようとしない
恋愛は一対一の濃密な関係になりがちです。関係が深くなると、相手のことを自分のことのように感じる人も多く、「(私が気に入らないから)ここを変えてほしい」など、相手の服装や趣味について色々口出しをしてしまう人もいます。
でも、恋人はあなたの所有物ではないのですから、アドバイスを求められたのでない限り、相手を変えようとしてはいけません。そんな権利、誰にもないのですから。あなた自身が恋人から色々と変えるように要求されたら、「この人は、今の自分には満足してくれていないんだな」と感じるでしょう。そうなると、その恋愛関係は心地よいものではなくなります。
一方、「あなたのここが素敵だよね」とお互いを認めあえる関係が築けているカップルは、一緒にいることで自己肯定感がアップし、幸せを感じやすくなります。「いい恋愛」をしたいなら、お互いダメ出しするのではなく、「褒めて伸ばす」方式を取り入れた方が良い、と言えるでしょう。
幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒント5 恋愛以外の時間や人間関係を大切にする
恋愛だけに夢中になり、束縛したり、仕事が疎かになってしまったりした場合、相手に依存してしまうことになります。相手に依存することになれば、「彼・彼女がいないと生きていけない」と考え、相手からモラハラやDVをされたとしても、そこから逃げ出せない関係になってしまう危険性も出てきます。
恋愛の負の側面を体感したくないならば、恋愛以外の時間や人間関係を大切にするべきでしょう。
幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒント6 経済的・精神的に自立する
恋人に依存しないようにするためには、経済的・精神的に自立していることが第一条件です。
恋人が高収入な人だったり、専業主婦を望んでいる人だったりして、「僕が稼いでくるから、君は家事だけしてくれていたらいいから」と言うかもしれません。ですが、彼がこの先、あなたが死ぬまで経済的な面倒を見てくれる、という保証はどこにもありません。
50歳になったとき、急に見放される、ということも現実的にあり得ます。そうなれば、あなたは生活のために彼に頭を下げ、別れないでほしいと泣いてすがるしかなくなるかもしれません。そんな状態の女性を、尊敬したり、一緒にいたいと思ったりする人はいるでしょうか?
自分に依存してくる相手は、可愛いとは思っても、尊敬対象にはなりません。相手を尊敬できないとき、人は相手を見下したり、暴言を吐いたり、暴力をふるったりします。
「愛しているから」という理由で、相手に尽くしたり依存したりすると、将来的に、相手から見下されることにもなり得るのです。そうならないためには、やはり、できる限り経済的・精神的に自立しておくことが望ましいと言えるでしょう。
幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒント7 恋愛を手段ではなく目的にする
前述したように、恋愛という言葉が日本に入ってきたのは明治時代のことです。
明治時代初期、LOVEの訳語として日本で恋愛という言葉が使われるようになりました。その後、大正時代にはラブイズベストという言葉が流行するなどして、恋愛による結婚が望ましいものである、という風潮が広がっていきます。それまでは、恋愛して結婚すること、恋愛した人との間に子どもを産むことは、当たり前ではなかったのです。
恋愛した相手と結婚し、出産することを、ロマンチック・ラブ・イデオロギーと言います。今もこのイデオロギーは広く普及しているため、恋愛して結婚し、その相手の子どもを産むことが望ましいと考える人は少なくありません。ですが、これはイデオロギーの一種であり、これだけが幸せの形だ、というわけでは当然ありません。
恋愛の先に結婚や出産がなくても、その恋愛が、無駄な恋愛だった、と考える必要はありません。むしろ、結婚という目的のために恋愛する場合、目的が達せられなかったら、その恋愛期間は無駄だった、と感じざるをえなくなるでしょう。
無駄な恋愛だと思いたくないならば、恋愛を結婚や将来の経済的保証の手段だと考えずに、それ自体を目的にしておいた方がよいでしょう。恋愛していること、好きだと思える相手がいること自体が幸せだと感じられたら、その恋愛がどういった結果に終わろうと、「いい恋愛をしたな」と思えるはずです。
どんな恋愛でも、心がけ次第で、「いい経験」にできる?
今回は、幸せを感じられる「いい恋愛」をするためのヒントをご紹介してきました。
今現在、「いい恋愛がどんなものかは分かっているけれど、ダメな恋愛をしてしまっている」という方もいらっしゃるでしょう。
自己嫌悪に浸る必要はありません。すべては人生経験です。ダメな恋愛をダメだと認識し、立ち去る勇気を持てたら、結果的に、その恋愛はあなたを精神的に成長させてくれる「いい経験」だった、ということにもできるのです。
「ダメな恋愛」でも、あなたの行動次第で「いい経験」に変えることはできます。新しい誰かと出会ったとき、その「いい経験」が「いい恋愛」をするため必要なレッスンだった、と気がつくケースもあります。
試行錯誤しながら、「いい経験」を積み重ねたら、その先にはきっと「いい恋愛」が待っているはずです。