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脳がバグる!?SNSで話題沸騰中の木彫り作品が作品集&絵本に。キボリノコンノ展は全国を巡回予定!

Date
2023/10/01
Writer
永井槇
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2021年からSNSで作品を発表する度にバズって話題の木彫りアーティストのキボリノコンノさん。
見たことある!という読者の方も多いのではないでしょうか?
8月に初めての作品集『キボリアル』、9月に絵本『なにができる?』が刊行されました。

『キボリアル』

出典:@kibori_no_konno
https://twitter.com/kibori_no_konno/status/1685105742192525312/photo/1


『なにができる?』

出典:@kibori_no_konno
https://twitter.com/kibori_no_konno/status/1696834089574346761/photo/1



作品集と絵本の出版記念で全国を巡回する作品展が間もなく開催されます。

今回、展示会を控えたキボリノコンノさんに制作裏話や様々に広がる活動についてお話を伺いました。

超難関作品プチプチ(※1)

出典:@kibori_no_konno(https://twitter.com/kibori_no_konno/status/1700088495560380775/photo/1


―以前失敗した作品のリベンジは相当大変だったと思うのですが、制作時間を教えていただけますか?

むちゃくちゃ時間かかって……40時間はかかっていますね。
前回、透明感を出すのに光のハイライト(反射)を白い着色で表現したんですが透明に見えなくって、今回も苦戦しました。
試行錯誤していくうちに透明っぽく見えるようになりました。

―特に着色が難しかった?

いえ、彫り方、塗り方、撮り方(ライティング)、全てにおいて大変でした(笑)。

ワークショップの開催

出典:@ kibori_no_konno
https://twitter.com/kibori_no_konno/status/1626460745524477952/photo/1

―ご自身で次々と作品を発表されるだけでなく、ワークショップも各地で積極的に開催されていますよね?

人に何か教えるっていうのも好きなんです。
元々、趣味で卓球を(中学生から)ずっとやっていて中高生に指導する機会が結構多かったんです。
前職では防災教室で学校に行って防災の授業をすることも多くて、子ども向けや地域の大人向けに教えていまして。
人に何かを伝えるっていうことにやりがいも感じていて。
木彫りの教室もお願いされて、すんなり引き受けていました。

―技術を人に教える点でのご苦労はどんなところですか?

自分で作品を作るときは、順序を考えてとか何もしてなくて、無心で作ってしまうんです。
いざ人に教えるとなると、どういう工程で何を目指して作っているか整理しないと教えられない。
それから、自分が当たり前にできちゃうことが初めての方には、とても難しいことだったりして。
大変なんですが、教えることを整理していくと自分がやっていることを改めて学べるというか、人に伝えるのは自分の勉強にもなりますね。

食べ物が美味しく見える写真の撮り方

―作品の撮影もご自分で撮っているんですよね?

基本は自分で撮っています。
写真を撮るのも好きなんですよ(笑)。
作品集の写真も一部はプロのカメラマンではなく自分で撮影したものです。
どうやって写真を撮るか、も考えて作品を作っています。

―読者の方も写真を撮る機会が多いと思うので、美味しそうに見える写真のコツがあったら教えていただけませんか?

外からの自然光で写真を撮ると綺麗なので美味しそうに見えやすいんですよ。
モノの立体感を見せるためには、斜め後ろから自然光が入ってくるような撮り方で。
斜め後ろからカメラの位置が逆光に近いような撮り方です。
角度を変えたり、光の位置を変えたり調整しながら試してみてください。

木彫りアーティストとして

―以前他のインタビューで趣味でのんびり続けますというのを拝見したのですが、プロに転向したきっかけは?

最初は自分が楽しむために始めました。
数年前に家具を自作した際の木材というか端材が結構ありまして。
木を扱うのは好きで、木で何かを作りたいっていうのがほわっとあって。
作品を発表したり展示会をしたりするうちに見てくれる人がいるっていうのが大きくて。
エネルギーになるんです。
見てくれる人を楽しませたいっていう気持ちがどんどん強くなりまして。
公務員だったので副業ができませんから、木彫りのプロになって、見てもらう、楽しんでもらう、というのを増やしたいと思ったのがきっかけです。

―今の野望は?

展示会、何年かかっても全国しっかり(47都道府県)回りたいです。
全国の皆さん、一度はホンモノを見たことある状態にしたいです(笑)。

―wellfy読者に一言お願いします。

脳をバグらせ、混乱しに来てください。

※1 「プチプチ」は川上産業株式会社の商品名として商標登録されています。
一般名称は「気泡緩衝材」です。

キボリノコンノ

1988年生まれ。
2021年に趣味で木彫りを始め、「あっと驚くもの」をテーマに身近な食べ物や生活雑貨を木彫りで再現。
「溶けかけの氷」や「シガールと袋」、「注がれるコーヒー」など数多くの作品がTVやSNSなどで話題となり、
2023年からプロの木彫りアーティストとして本格的に活動を開始。

キボリノコンノ展公式サイト https://kibori-exhibition.com/

東京:10月12日(木)~10月24日(火)大丸東京店11階特設会場
大阪:10月28日(土)~11月20日(月)大丸梅田店13階特設会場
(9月27日現在)

入場料:一般・大学生700円(前売券)小中高生500円(前売券)

公式サイト https://kibori-no-konno.jimdofree.com/

Twitter https://twitter.com/kibori_no_konno

Instagram https://www.instagram.com/kibori_no_konno/

Youtube https://www.youtube.com/channel/UCxmNkVu5TZn38LY6LtX3UOw

Writer's Profile
永井槇

大学卒業後、国語学会で学術雑誌の編集と秘書を兼任。その後、放送作家と並行してテレビ局、制作会社で番組制作を行う。演者側だった学生時代から継続して様々な形でエンタテインメントに関わる。現在は書く仕事に加え、講師、カフェスタッフ等パラレルワーカー。原則、メディアと明かさず自費で情報収集することで媚びない正直な記事を目指す。得意分野はエンタメ・ビューティ・美味しい。

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