親に相談できない女性へ。言えない原因と改善策【学生・社会人】

親に相談したい悩み事があるのに相談できない

昔から親に相談するのが苦手だ

私が相談しても迷惑をかけるだけだ

と感じる人は少なくありません。

相談できない原因は様々ですが、その原因を突き詰めて考えることができれば、解決への糸口が見つかるかもしれません。

本記事では、親に相談できない原因デメリット改善策をご紹介します。

親に相談できないことで悩んでいる女性は、本記事をぜひ参考にしてみてください。

目次

親に相談できない原因・理由とは?

親に相談できない原因は多種多様です。ここでは代表的な5つの原因・理由を紹介します。

価値観の違いによる衝突が怖いから相談できない

親子の間で価値観や考え方が異なっている場合、意見がぶつかることを避けるために相談しない・相談できない場合があります。

例えば、会社を辞めて独立すべきかどうかを悩んでいて相談したいと考えている場合、親が生涯サラリーマンで独立をリスキーだと考えていたら、反対されたり、喧嘩や新たなトラブルになったりすることが考えられるため、相談ができない、というケースもあります。

世代の差による認識のズレで話が噛み合わないと思うから

時代は変わっていますから、親世代の常識は子供世代の常識とは異なります

例えば、親世代の常識では、結婚の際に女性が男性の苗字になることが一般的でした。しかし、現代は選択的夫婦別姓が議論されており、結婚によって苗字が変わることを男女ともに望まないケースも珍しくありません。

例えば、「選択的夫婦別姓が実現されるまで、婚姻届を出すことは控えようと思う」と親に相談したいと考えている子供がいた場合、両親が「結婚後は男性の苗字になるのが当然」と考えている場合、相談しても話が噛み合わないと考え、相談を控えることになるでしょう。

過度な反応を恐れて相談できない

親が怒る、否定する、過度に心配するなどの反応が怖いと恐れ、相談できないこともあります。

例えば、夫がうつ病を患い、両親に相談したいと思ったとします。

しかし、両親の心理としては娘のことを大切に思っているため、配偶者がうつ病になったことを過度に心配する恐れがあります。場合によっては離婚を勧められるかもしれない、などの懸念がある場合には、相談することは難しいでしょう。

親と信頼関係が築けていないから相談できない

これまで相談してもまともに取り合ってもらえなかったり、過去に自分の意見を尊重してもらえなかったりした経験が積み重なった場合、それを理由に信頼関係が築けず、相談がしにくくなるでしょう。

例えば、これまでの大学の奨学金の支払いが苦しく、親に「お金を貸して欲しい」と相談したとします。

その際に、「自分でなんとかしろ」と突っぱねられてしまったら、それ以降、どんな悩みでも本音を言えず、「自分でなんとか」しないといけないと思い込んでしまうでしょう。

親に愛されている自信がないから相談できない

親から愛されている自信が持てず、「こんなことで相談したら迷惑かも」と感じてしまう自己評価の低さが、親への相談をためらう原因になることがあります。特に、毒親に育てられた人に多い傾向です。

例えば、進学や就職などの人生の岐路のタイミングで選択を迷っている場合でも、

愛されている自覚がなければ、

こんなこと親は別にどうでもいいと思うだろう

と考えてしまうことを理由に、相談が難しくなってしまうでしょう。

親に相談できないことによるデメリットとは?

次に、親に相談できないことによるデメリットについて確認しておきましょう。

本音を言えず孤独を感じる

親に相談できなくても、友達や配偶者、パートナーなどがいる場合には、そちらに相談すればいいでしょう。

何もかもを親に相談すべき、というわけではありません。ですが、親には理解しておいて欲しい、と思うこともあるはずです。

そういった本当は親に相談したいのに相談できない、という状態が続けば、不安や孤独が増してしまうでしょう。

親からの支援が受けられない

親に相談しても、なんら解決策が見つからなかったり、とんちんかんなアドバイスをされたりすることはよくあることです。

一方、親は子供より人生経験が豊富で、有用なアドバイスをくれる場合も多々あります。相談できないことで、その知識や支援を活用できないのは大きな損失だと言えるでしょう。

特に、金銭的な援助を受ける際には、金融機関などより、無利子で貸してもらえる可能性が高いのでメリットがあります。

また、子育てなどの相談を親にすることで、ワンオペ育児を乗り切り、産後うつを防げる可能性もあります。

親に相談できないと、こういった様々な支援を受けることができません。

親子関係が希薄になる

親子のコミュニケーションが減り、関係性がさらに希薄になる可能性があります。世の中には毒親と呼ばれる縁を切った方がいい親も存在しますが、そうでない場合は親子関係が密な方が何かとメリットは大きいでしょう。

親子関係が希薄になってしまったら、寂しさを感じることになったり、本当にピンチに陥った時、助けを求められず、窮地に追いやられてしまったりする可能性もあるのです。

親に相談できない状況を改善するためにできること【学生の場合】

次に、親に相談できない状況を打破するためにできることについて解説していきます。

学生の場合、親に相談した方がいいことはたくさんあります。学生の方はこのパートを参考にしてみてください。

相談したいこと・悩みを書き出してみる

何を相談したいのか、どんな反応が欲しいのかをノートやスマホのメモに書き出してみましょう。

親に伝える前に、自分の気持ちを整理することで、話しやすくなります。

相談するタイミングを見極める 

親がリラックスしている時間帯や、忙しくない時間を見極めましょう。

タイミングが見つからない場合は手紙に書いてみるというのも一案です。

悩みを打ち明けるハードルを下げる 

いきなり大きな悩みを打ち明けるのは難しいという場合は、日常的な些細なことから相談を始めましょう。

日常的に相談をすることで、相談のハードルが下がります。

信頼できる第三者に先に相談する 

学校の先生やスクールカウンセラー、信頼できる親族に相談内容を伝え、親に伝えてもらう、というのも一案です。

注意すべきなのは、第三者に先に相談する、と言ってもsns上の見知らぬ相手に相談するのはNGだということです。

インターネット上には、例えば同年代の女子を装っているロリコンの男性なども潜んでいます。自分の身を守るためにも、身元が不確かな人にプライベートな話をするのは避けましょう。

親に相談できない状況を改善するためにできること【社会人の場合】

親もひとりの人間だと考える 

親への相談は、あくまで一つの選択肢として考えましょう。大人になってからは、全てを親に伝える必要はありません

また、親とはいえ普通の人間ですから、相談を持ちかけられた際、間違った反応やアドバイスをすることは十分あり得ます。

相談した後、親の言うことを聞かなければいけないと言うわけではありません。親からの反応をあまり重く受け止めすぎない心境になれれば、相談へのハードルは下がるでしょう。

悩みや相談内容を具体的に書き出しておく 

社会人になると相談内容が複雑になりがちです。

例えば「スキルアップのために転職したい」と伝える場合には、理由や希望する条件などを整理して話すと、親も理解しやすくなるでしょう。

自分が何に悩んでいるのか、ぼんやりしているという場合は、整理して書き出すだけで問題が解決する場合もあります。

親に話す前に同僚や友人に悩みを相談してみる

親に相談する前に、同じ経験を持つ友人や信頼できる同僚にアドバイスを求めるのも有効です。

そのあとで親に相談すれば、きっと三者三様の意見があることに気が付けるでしょう。

たくさんの人に相談することで、親の言葉を絶対視せずにフラットに受け入れることができるはずです。

心理カウンセラーやキャリアコンサルタントなどプロに頼る

心理カウンセラーやキャリアコンサルタントなどの専門家に相談することで、客観的なアドバイスを得られ、親への相談が必要か否かの判断もできます。

例えば、心理的な問題を抱えていて、それが親子関係に根ざしている場合、直接的に親と対話することは望ましくない場合もあります。まずは心理カウンセラーなどと時間をかけて問題のありかを探り、その後に親と対峙した方がいいケースもあるのです。

親に相談しにくいという場合は、まずはその道のプロに相談してみましょう。

相談することは問題を乗り越えるための一つの選択肢

親に相談することは弱さを見せることではありませんし、恥ずかしいことでもありません。

むしろ、自分の気持ちを整理し、悩みを乗り越えるために必要なサポートを得る重要なひとつの選択肢です。

親という存在は、人生経験が豊富であり、あなたの成長を見守ってきた特別な存在です。そのため、自分では気づけない解決方法や新たな視点を提供してくれるかもしれません。

さらに、相談することは一方的に自分の気持ちを押し付けるだけではなく、お互いのコミュニケーションを深めるチャンスでもあります。

まずは自分の気持ちを少しずつオープンにすることを意識してみましょう。

ひとりで抱え込んでいた問題でも、親、友達、同僚、カウンセラーなどの専門家に相談する勇気を持つことで、解決の糸口が見つかる可能性が高まります。

一歩を踏み出す勇気があなたの未来を大きく変えるかもしれません。

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この記事を書いた人

編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、執筆・連載中。視界が開けるような記事を発信していきたいです。

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