「風邪でデートをキャンセルすることになって連絡したら、体調管理もできないのか、と怒られた」
「仕事の愚痴を言ったら、たいした仕事じゃないんだから、辞めたら、と言われた」
など、「毒舌な彼氏・ちょっと意地悪な彼」に困っていませんか?
男性は愛情表現が苦手だからしかたない?
いや、もしかして彼は、ただのモラハラ男なのかもしれません。
「意地悪な彼氏」は本当に愛情をもって意地悪しているのか?
まず、考えていただきたいのは、意地悪な彼氏は、なぜあなたに意地悪をしているのか、ということです。
半笑いになりながら、「デブだよね・太ったよね」と容姿のことをディスってくる彼氏がいたとします。
彼は、「愛情の裏返し」「恋人ならではの軽いじゃれあい」だと思っているかもしれません。
ですが、彼女が傷ついたと主張しているのにそういったディスりをやめないのは、愛ではありません。
「彼女が傷ついていると知っているのに、意地悪をやめない」のはなぜか。
それは、彼女を愛しているのではなく、自分が上の立場に立ち、気持ちよくなりたいからです。
その意地悪が本当に愛情に基づいた軽口なのか、それとも彼は「けなせる相手を近くにおいておきたいだけなのか」を知りたいなら、まずは、「そういう意地悪を言うのはやめてほしい。自分は傷ついている」と明確に伝える必要があります。
伝えた後もしつこく意地悪発言をしてくるようであれば、彼はあなたを愛している男ではなく、たんなるモラハラ男だ、ということができるでしょう。
モラハラ男とは? なんでモラハラしてくるの?
モラハラとは、モラル・ハラスメントの略で、精神的な暴力のことを言います。
たとえば、「お前、なんもできないんだな」「ブス、デブ」といった見下した発言をしたり、無視や大きなため息、不機嫌さを見せつけ椅子を蹴るなど、間接的に相手をビビらせる、などがモラハラ行為にあたります。
ところでなぜ恋愛感情で結ばれているはずの彼女にモラハラする男性がいるのでしょうか?
(モラハラは同性間や配偶者間、女性から男性に対しても行われますが、今回の記事では、彼氏から彼女のモラハラのみに焦点を絞って話を進めます)
モラハラをする当人の心理には様々な説があります。
・自己愛が肥大化しており、自分の支配下における人を求めている
・ストレスから、身近な相手を見下してプライドを保とうとしている
・モラハラが行われている家庭で育ったため、モラハラ的コミュニケーションを自然としてしまう
などの理由が考えられます。
ここで重要なのは、モラハラしてしまうのは、「加害者の心に問題があるから」だということです。
日常的に彼氏からディスられていると、その状態が当たり前になってしまい、「私がドジなことをしているから彼氏がディスるのもしかたない」「私が悪いんだ」と思い込んでしまいがちです。
そうではありません。悪いのは、意地悪をされる側ではなく、意地悪する側なのです。
ここでは、意地悪、という言葉を使っていますが、モラハラは、単なる意地悪にとどまらないケースも多々あります。
日常的に見下された発言をしているうちに、精神を病んでしまい、精神科や心療内科に長期間通わざるを得なくなる、というケースもあります。
「たかがイジリ」「愛情の裏返し」と甘く見ることなく、意地悪をされ続ける状況にはきっぱりとNOを突きつける必要があるのです。
意地悪な彼氏に疲れた。モラハラかも。どうしたらいい?
さて、ここまで読んできて、「彼氏にモラハラされているかもしれない」と気がついた方もいるでしょう。
モラハラの被害者になっている、と気がついたら、とるべき道はひとつです。
それは、彼と別れることです。
「別れたいけれど別れられない」とか、「別れると言ったら、彼から暴言を吐かれたり、ストーキングされたりするようになった」など、すっぱり関係を切ることができない場合は、デートDV110番の相談窓口(0120-51-4477)に相談してみましょう。
また、精神的に痛手を負っていて、訴えることも視野に入れている場合には、
「モラハラ発言をレコーダーに録音しておく」
「モラハラ発言があった日は、日記をつけておく」
「モラハラされている現場を目撃している人がいれば証言してくれるか聞いてみる」
など、証拠を集めてから、弁護士に相談してみましょう。
まとめ。愛する人が本気で嫌がるような意地悪をしたいと思う人はいない
「意地悪な彼氏に疲れた」場合、2つのパターンが考えられます。
ひとつは、あなたが嫌がっていることにまったく気がついていないというパターン。
ふたつ目は、あなたが嫌がっていようが全く気にしないモラハラ男だというパターンです。
どちらのパターンかを見極め、しかるべき対処をとりましょう。