20代後半から30代前半のいわゆるアラサー世代は、人生の変化が多い時期です。
恋愛や結婚、キャリア、健康などの面で変化が現れ、友だちとの生き方の差があらわになる時期でもあります。
「友だちに比べて私は学生時代から何も変わってない・・・」
「みんな華やかで幸せそうで、嫉妬しちゃう。友だちのSNSはミュート! でもそんな自分が情けない・・・」
など、周囲の人と比較しちゃう自分に落ち込むこともあるでしょう。
今回はアラサーの女性が感じがちな悩みや焦りをランキング形式でご紹介します。
アラサーになるとなぜ悩みが生じるのか、また、解決策はあるのかもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1位 キャリアの停滞感
アラサー女性が直面する悩みの第1位はキャリアの停滞感です。
新卒から働き始めて10年前後の時が過ぎ、先が見えてきて
「このままこの会社にいていいのかなあ?」
「もっと私に向いてる仕事があるはず! でもそれが何かはわからん」
とキャリアに疑問を抱き始めます。
20代前半はがむしゃらに仕事を覚えたり、チャレンジ精神を持ち続けられたりした人でも、アラサーになるとマンネリを感じがちです。
マンネリだけど、居心地のよい職場から抜け出すモチベーションが持てない人も多いでしょう。
また、不安定な雇用から抜け出そうとしても、正社員の職がなかなか見つからないという人もいます。
保育士など、仕事は好きだが業界内の平均賃金が低い場合、「別の業界に行くべきなのかなあ」「転職するには早い方がいいかも」、と迷い始める人が出てくるのもアラサーの時期が多いようです。
悩みの具体例
- 昇進が見込めない
- 仕事は好きだが業界の給与が低い
- 出産後も働き続けられる職場ではない
- キャリアチェンジをしたいが、年齢的に難しいのではないか
- 転職活動がうまくいかない
- 正社員になれず、雇用が不安定
- 自分の価値観と企業文化が合わないと感じ始めた
解決策
- 資格取得や専門分野の勉強を始める
- 憧れのキャリアを歩む先輩に相談してみる
- キャリアコンサルタントに相談し、自分の強みを再確認する
- 業界を変えることを検討してみる
- 副業を始めてみる
2位 お金の不安。貯金がない
20代は先のことはあまり考えなかったという人でも、アラサーになると途端に貯金の少なさが気になり始める女性は多いようです。
「老後は2千万必要って聞くけど、私の給料でそんなに貯めるのは寿命が500歳じゃないと無理っ!」
「日経ウーマンで掲載されているアラサーの平均貯金額ってガチ? 貯金なんてできる給料もらってないんだが」
など、不安を抱えている人もいるでしょう。
また、子どもを持つことを考えている方は、十分な教育を受けさせてあげられるだろうかと不安になり、子を持つことに消極的になるケースもあります。
悩みの具体例
- 毎月の生活費に余裕がなく、ギリギリの生活
- 貯金できないため、出産、事故などの際、費用が捻出できず不安
- 老後資金や結婚資金が足りない
- マイホームを購入したいが頭金がたまらない
- 投資に興味があるけれど、どこから始めればいいかわからない
解決策
- 会社で自動的に積み立てできる制度を使う
- 家計簿をつけて無駄を減らす
- 給与が入ったら即、先取り貯金をする
- 金融リテラシーを高める
- 副業を始める
- 転職を考える
- ルームシェアなどをして生活費を節約する
3位 結婚や出産への焦りとプレッシャー
アラサーになると、周りの友人が次々と結婚し、置いていかれたと感じる女性もいます。
また、とくに田舎の場合、結婚プレッシャーが強く、家族や親戚から「結婚しないの?」としつこく聞かれることも少なくありません。
結婚したらしたで「子どもはいつ?」「若いうちに産まないと大変だよ〜。子育てって体力いるからねえ」とプレッシャーをかけられるケースもあります。
男女ともに35歳過ぎたら妊娠のリスクが上がることはよく知られていますが、やはり、女性の方が自分の体に関することですから、タイムリミットを実感しやすいようです。
日本では35歳の女性は医学的に高齢出産だと言われます。
外国では高齢出産という言葉はなく、この言葉は失礼だ、とされていますが、日本では普通に使われています。
35歳以上の妊娠はリスクが高まる、という認識が常識だとされている国ゆえに、アラサーの女性は妊娠のタイムリミットを諸外国よりも強く認識しているのでしょう。
悩みの具体例
- 友達が次々と結婚していくので焦る
- 結婚したいが、パートナーに巡り会えない
- 結婚する気はないが、親がうるさい
- 出産を望んでいるが、パートナーに巡り会えない
- 出産を望んでいるが、子宝に恵まれない
解決策
- 結婚や出産プレッシャーをかけてくる親戚と距離を置く
- 婚活する
- 妊活する
4位 セックスの経験や方法・セックスレス
親しい友だちであっても、セックスの事情は赤裸々には話せない、という人は少なくないでしょう。
誰にも話せないからこそ、解決策が見つからず、思い悩みがちです。
悩みの具体例
- セックスをしたことがない
- 恋人や配偶者とセックスレスである
- セックスが楽しめない
- セックスが苦痛である
解決策
- セックスをしない、と割り切る
- 悩んでいることをパートナーに打ち明ける
- セルフプレジャーグッズを使ってみる
5位 失恋から立ち直れない・恋に踏み出せない
失恋はどの年代でもつらいものですが、アラサーになると周囲に既婚者も増えてくるため
「もうこの先、いい出会いがないのでは?」
「てか、30年間いい出会いがなかったんだから、今更なくない?」
など、不安に感じる人も少なくないようです。
特に、長い付き合いの後に別れを経験すると、次の恋愛に踏み出す勇気がなくなるケースも珍しくありません。
悩みの具体例
- 長年付き合ったパートナーとの別れが受け入れられずつらい
- 恋人が欲しいが、ゼロから関係を築くのがめんどうくさい
- 恋愛したいが周囲の同年代は既婚者ばかり
- つらい経験をしたので、恋愛に前向きになれない
解決策
- 無理して恋愛せず、ひとりの時間、友達との時間、趣味の時間を楽しむ
- 心の整理ができるまで恋愛しない
- 別れを受け入れるため、思い出の品を手放す
- 失恋の経験を成長のチャンスだと捉える
6位 心身の不調
アラサーになると20代前半には感じなかった不調が現れる人もいます。
特に、もともと体力があった人は、体力の低下を感じやすいようです。
また、仕事で重要なポジションにつく人も増えてくるため、精神面でストレスを感じるケースも多いでしょう。
悩みの具体例
- 疲れが取れにくくなった
- 健康診断に引っかかった
- 運動不足
- 不眠
- うつ傾向
解決策
- 病院に行く。精神的な不調の場合は迷わず精神科医に行く
- 規則正しい生活を心がける
- 寝る前のスマホを止める
- バランスの取れた食事を心がける
- 健康診断を定期的に受ける
- 歯科検診を定期的に受ける
- ジムに入会する、ヨガを始めるなど、運動習慣を身につける
7位 人間関係の悩み
いつの時代も、人間関係の悩みと無縁な人はあまりいないでしょう。
アラサーになると中間管理職になることも多いので、職場で板挟みになり、ストレスが増えるケースもあります。
また、結婚している場合、パートナーとの家事・育児分担で揉めたり、生活習慣の違いから喧嘩に発展したりする場合も多いようです。
友だちのライフステージも変化していくため、今まで仲が良かった友だちと話が合わなくなり、悲しい思いをするパターンもあります。
悩みの具体例
- 職場での人間関係に悩んでいる
- 上司や取引先からのパワハラ・セクハラ
- 配偶者やパートナーからのモラハラ
- 結婚や出産を機会に、友だちと疎遠になった
- 友だちが減った
解決策
- 必要に応じて、人間関係を整理したり、距離を取ったりする
- ハラスメントに関しては、上司や弁護士に相談する
- 配偶者がモラハラ気質の場合は、別居して考える時間を作る
- 一時的に友だちと疎遠になっても、いつかまた仲良くなれると信じる
- 新しい友だちを作ってみる
8位 家族との関係が苦しい
ストレスを感じる友だちとの関係は切ることができますが、家族との関係はそう簡単に切ることはできません。
また、アラサーになると、親からさまざまなプレッシャーをかけられたり、介護を期待されたりすることも増えるでしょう。
家族の問題を誰にも相談できず、悩んでいるアラサー女性は少なくありません。
悩みの具体例
- 親が高齢になり、介護の必要が出てきた
- 親からの期待と自分の生き方のギャップが苦しい
- いわゆる毒親だが、関係を断ち切れない
- 兄弟姉妹との関係がギクシャクしている
解決策
- 家族とのコミュニケーションを大切にする
- 必要であれば、支援機関や専門のカウンセラーに相談する
- 家族の期待に振り回されないよう、距離を取る
さいごに。悩みも可能性もたくさん! アラサーは人生の充実期!
今回は、アラサー女性の悩みをランキング形式でご紹介しました。
20代後半から30代前半はまだ若く、選択肢が多いからこそ、悩みも多い時期です。
ただし、可能性が多い時期であることも忘れてはならないでしょう。
アラサーから新しい仕事を始めたり、素敵な人と出会ったりする人はたくさんいます。
幼い頃からの夢を叶えたり、憧れの人に会えたり、新しいことを学んだりすることもできます。
アラサーは悩みが多い時期ではありますが、悩みばかりにフォーカスしていたら、勿体無いですよ。
アラサーのいまだからこそ、やりたかったことにたくさんトライして、自分の可能性を広げていきましょう!