店員への態度に人間性が出る?彼氏や女友達の「嫌な面」との向き合い方

彼氏がレストランで店員さんにきつく当たっていて引いた…
女友達と買い物に行ったら、店員さんに高圧的な態度で話していて、その場にいるのが恥ずかしかった

こんな経験、ありませんか?

好きな人や親しい友人が見せた店員への態度に、「あれ?この人こんな人だったっけ?」と違和感を覚えた経験がある人は少なくないでしょう。

実は、店員への態度には、その人の育ち価値観人間性如実に表れると言われています。

今回は、店員への態度が悪い人の心理と、身近な人がそうだった場合の対処法についてご紹介します。

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編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、執筆・連載中。視界が開けるような記事を発信していきたいです。

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目次

【アンケート】店員への態度に人間性は出る?約22,000人に聞いてみた!

まずは、約22,000人を対象に実施した「店員への態度に関するアンケートデータ」をご紹介します。
調査の結果、多くの人が驚くほど共通した感覚を抱いていることがわかりました。

店員への態度に人間性は出る?約8割が「良くない」と感じている現実

店員への態度が悪い人をどう思いますか? 
良くないと思う16,687人(76.0%)
人それぞれだと思う3,609人(16.4%)
何とも思わない1,650人(7.5%)
総計21,946人(100%)

「店員への態度が悪い人をどう思うか」というアンケートでは、全体の76.0%(16,687人)が「良くないと思う」と回答しました。

一方で、「人それぞれだと思う」という回答は16.4%(3,609人)、「何とも思わない」という回答はわずか7.5%(1,650人)にとどまっています。

この結果から、多くの人が店員への態度を、その人の人間性を測る重要な指標のひとつと見なしていることが分かります。

少数ながら「気にしない」と考える人も存在するものの、「良くない態度」は否定的に受け止められているのが一般的といえるでしょう。

では、具体的にどのような振る舞いに対して、「店員への態度が悪い」と感じるのでしょうか。

「店員への態度が悪い」と感じる瞬間、最多は「命令口調」

どのような点で態度が悪いと思いますか?
命令口調で話す14,652人
会計で現金やカード類を投げるように渡す12,551人
話を聞かない・無視する10,114人
手や指だけで呼びつける8,358人
何かしてもらったときにお礼を言わない7,531人
タメ口で話す7,093人
イヤホンや電話をしながら接客を受ける6,668人
その他939人
特にない1,423人

アンケート結果によると、最も多かったのは「命令口調で話す」(14,652票)でした。

これに続き、「会計で現金やカード類を投げるように渡す」(12,551票)、「話を聞かない・無視する」(10,114票)といった回答が上位を占めています。

この結果から読み取れるのは、他者への敬意を欠く言動や、思いやりに乏しい態度に対して、多くの人が敏感に反応しているという事実です。

命令口調で話す、あるいは金銭を粗雑に扱うといった振る舞いは、相手を軽視する意識を暗に示してしまうものです。

また、「話を聞かない」「お礼を言わない」といった行動も、社会的な礼節を逸脱するものとして、周囲に違和感を与えます。

「店員への態度が悪い彼氏」や「店員に対して高圧的な態度を取る女友達」といった例に、違和感を覚えた経験がある人も少なくないでしょう。

ふと垣間見えるその振る舞いに、他者への共感力の低さや、無自覚な優越感を感じ取ることは、決して過剰な反応ではありません。

店員への態度に人間性が出るって本当?

店員さんへの態度を見れば、その人の本性がわかる

という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは単なる言い伝えではなく、心理学的にも一定の根拠があるのです。

自分より「立場が弱い」と認識している相手に対してどう振る舞うかは、その人の本来の性格価値観が出やすいとされています。

普段は取り繕っていても、以下のような状況では本音が出やすくなるのです。

  • サービスを受ける立場である
  • お金を払っている側
  • 相手が反論しにくい立場にある
  • 周囲に自分のイメージを気にする人(上司など)がいない
  • 自分の方が圧倒的に立場が強い

店員さんに対する態度は、その人が「力関係をどう捉えているか」「他者をどう尊重しているか」という、人間関係における根本的な価値観の表れと言えるのです。

店員への態度が悪い人の心理とは?

では、なぜ一部の人は店員さんに対して横柄な態度をとってしまうのでしょうか。主な心理的背景として、以下のようなものが考えられます。

優越感を得たい・取り戻したい

日常生活で自己肯定感が低かったり、自分の居場所や価値を感じられなかったりする人は、「お客様は神様」という関係性の中で、一時的な優越感を得ようとすることがあります。

例えば、大企業の幹部だった人が、定年退職後、部下を失い、上の立場に立つことができなくなったとします。その人は、店員さんを部下のように扱うかもしれません。そうすることで、かつてのパワーを取り戻そうとするのです。

ストレスの発散

仕事や人間関係など別の場所で抱えたストレスやフラストレーションを、反論しにくい相手にぶつけることで発散しようとする心理が働くこともあります。

日頃、上司などから高圧的な態度で接せられている人が、本人にやり返すことができないため、上司からされたことをそのまま店員さんにしてしまうこともあるでしょう。

育った環境の影響

家庭環境や育ってきた文化的背景により、サービス業に対する敬意や対等な関係性の認識が育まれていない場合もあります。

親が同じような態度をとっていた場合、無意識にそのパターンを学習していることもあり得るでしょう。

コミュニケーションスキルの不足

単純に、適切なコミュニケーションの取り方を学ぶ機会がなかった可能性もあります。

自分の要求を伝える際に、攻撃的になってしまうのは、「アサーティブなコミュニケーション」(相手を尊重しながら自分の意見を伝えるコミュニケーションスキルのこと)のやり方を知らないことが原因かもしれません。

「お客様は神様」を過剰解釈している

日本では「お客様は神様」という考え方が広まっていますが、これを誤解し、「何をしても許される特別な存在」と勘違いしている場合もあります。

また、普段接客業をしていて、お客様を神様扱いしているゆえに、自分がお客様になった時は、何をしてもいいはずだと思い込むケースもあるのです。

彼氏や女友達が店員さんに失礼な態度をとった場合の対処法

次に、大切な人の店員への態度が悪かったとき、どのように対応すべきかを見ていきましょう。

その場での対応

「すみません、ありがとうございます」など、あなたから店員さんに感謝の言葉を伝えることで、場の空気を和らげましょう

関係性にもよりますが、「ちょっときつかったよ」と軽いトーンでその場で注意するのも一つの方法です。

後からどう思ったかを伝える

「店員さんに対するあの態度、私は少し見ていて居心地が悪かったな」
「私は接客業の経験があって、大変さを知っているから、いつも感謝して接するようにしているんだ」

のように、相手を責めるのではなく自分の感情を伝えましょう

「何かイライラすることがあったの?」など、相手の行動の理由を理解しようとする姿勢も大切です。

長期的に観察し、判断する

誰でも調子の悪い日はあります。もしかしてその日は、何かショックなことがありイライラしていたのかもしれません。

一度の出来事で判断せず、継続的な態度なのかどうかを見極めることが大切です。

相手の価値観を知るためにも、タクシーの運転手さん、清掃スタッフ、ご年配の方など、様々な立場の人に対する態度もチェックしてみましょう。

店員さんへの態度が総じて横柄で、何度伝えても変わらない場合は、それがその人の人間性である可能性が高いです。自分にとってそれが許容できる範囲かどうかを考えることも必要でしょう。

「この人とは価値観が合わない」と感じたら、距離を置くのもひとつの手です。

店員さんに丁寧で優しい対応ができる人の特徴

逆に、店員さんへの態度が優しい人には、どのような特徴があるのでしょうか?

  • 共感力が高い:相手の立場に立って考えることができる
  • 自己肯定感が安定している:他者を貶めて優越感を得る必要がない
  • 感謝の気持ちを表現できる:サービスに対して素直に感謝できる
  • 対等な関係性を重視する:立場の違いに関わらず、相手を一人の人間として尊重できる
  • ストレス管理ができている:不満を無関係な他者にぶつけない

店員さんに丁寧に接することができる人には、自分でストレスコントロールができ、他者を尊重できる成熟した人だと言えるでしょう。

さいごに。「店員への態度」が対話によって変わることもある

人は誰しも完璧ではなく、時に思わぬ態度をとってしまうこともある生き物です。一つの出来事だけで人を判断せず、全体像を見る必要があるでしょう。

しかし同時に、「店員さんへの態度」は確かにその人の一側面を映し出す鏡であるというのも事実です。

もし彼氏や女友達の態度が気になるなら、それをきっかけに対話を深め、お互いの考え方を知る機会にしてみてはいかがでしょうか。

時に「ちょっと嫌だな」と感じる瞬間も、関係性を深めるための貴重なチャンスかもしれません。

最後に覚えておきたいのは、人は変われるということ。適切なフィードバックと対話によって、お互いより良い関係を築いていくことは可能です。「相手を変えよう」と強制するのは望ましくありませんが、対話によってお互いが変わっていく可能性は十分にあります。

一面だけを見てその人の全てを否定するのではなく、一緒に成長していく視点を持つことが、長く続く関係の秘訣かもしれません。

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