女性が一生独身で生き抜くため必要なお金とは?年収・貯金額・職業

近年、生涯未婚率は上昇傾向にあります。現在は女性の生涯未婚率は2割ほどだと言われていますが、今後はより未婚率が増えていくでしょう。一生独身で生きていくと決めた女性が一番気になる懸念点は、お金ではないでしょうか? 日本は男女の賃金格差が激しい国ですから、ひとりで生きていきたいけれど、将来的に貧困に陥ってしまうのでは、と懸念されている女性も少なくありません。

今回は、そういった一生独身で生きていきたいけれどお金の不安がある、という女性向けに、独身女性が必要なお金について解説していきます。

目次

平均的な女性の平均年収は? 一生独身で行きたいなら、業界選びが大切

まずは、女性の平均年収について確認していきましょう。女性の平均年収は約300万円ほどです。注意しなければならないのは、これが全世代の平均年収だということです。

男性の場合は、30代、40代と年齢が上がるにつれて平均年収は上がっていきますが、女性の場合は、30代がピークで、そのあとは多くの人が上昇していません。それゆえ、一生独身を貫く女性にとって、経済的な困難が予想されるわけです。

しかし、これはあくまで全体の平均であり、職業や業界によって、稼げる金額や昇給の程度は、大きな差があります。

たとえば、IT業界などは、性別の格差がなく、高収入を稼いでいる人が少なくありませんし、医師や弁護士、会計士などの専門職も性差別的な賃金形態にはなっていません(ただし、近年まで、女性だけが医学部入学の際、減点されており、仕事を始める前の段階での性差別はあった)。

注意すべきなのは、一部の「女性が向いている」と目され、女性だけが多い業界は、賃金が安く抑えられがちだという点でしょう。典型的な職業は保育士です。保育士は、子どもの命を預かる、責任が重く重要な仕事であり、社会にとって必要不可欠なエッセンシャルワークです。しかし、多くの場合賃金が不当に低く、月収20万以下になることもざらです。

こういった、「女性のする仕事だから」「夫が稼いでいるだろうから」という理由で賃金が低くなっている仕事のことをブルーカラーやホワイトカラーになぞらえて、「ピンクカラー」と呼びます。

賃金が低い業界を選んでしまったら、いくらハードワークであっても、ひとりで生きていくのに十分な賃金を得ることは難しくなります。

一生独身で生きていきたいなら、はじめから、不当に低い給与しか払わない業界は避けるべきでしょう。

一生独身の女性に必要な貯金とは?老後いくら必要?

一生独身の女性が安心して生きていくためには、貯金が必要です。

一般的に、老後に必要な生活費は、月額20万円程度だと言われています。60歳で引退し、その後30年間生きるとすると、30年間で7200万円の資金が必要になります。

現在の日本の年金の平均受給額は月額15万円程度ですから、残りの5万円程度の生活費を補うためには、約1800万円の生活費が必要だということになります。しかしこれはあくまでも会社員の場合であって、フリーランスや自営業者の場合は、年金受給額はぐっと低くなるので注意が必要でしょう。

また、年を重ねることで医療費や介護費、住宅の補修費などが必要になることも考慮する必要があります。様々なことを考慮すると、安心して老後を迎えるためには3000万円以上の貯金が必要だと考えられます。


一生独身の女性に最適な職業とは?

「老後までに3000万なんて到底貯められない」と思う女性は少なくないでしょう。一生独身で安心して生活したいのなら、いまからでも職業や業界を変える、または副業を始めてみるという選択肢もあります。できるだけ、高収入かつ、長期間働ける職業を選ぶことが望ましいでしょう。

以下に、一生独身で生きると決めた女性にとって最適な職業を紹介していきます。

一生独身で生きると決めた女性にとって適した職業1 IT系の専門職

IT業界はまだまだ需要も高く、比較的高収入です。リモートワークやフレックス勤務が可能な会社も多いため、高齢になって体調を崩しても長く勤務することが可能だ、という点も魅力のひとつでしょう。とくに、AIを活用した分野の専門スキルは、需要が高まり続けることが予想されます。

一生独身で生きると決めた女性にとって適した職業2 医療職・薬剤師

医療業界は安定しており、需要も高く、比較的高収入が期待できる職種が多いです。特に薬剤師は需要が高く、さまざまな働き方ができるという点で魅力的です。

ただし、看護師は女性の職業のなかでは比較的高収入ですが、その責務と業務量に給料が見合わないと感じて離職する人も少なくありません。看護師かITエンジニアか、どちらかを選ぶことができる環境にいるのなら、長く働けて労働にみあった給与が支払われるITエンジニアを選んだほうがよいかもしれません。

一生独身で生きると決めた女性にとって適した職業3 公務員

公務員は安定した収入を得られ、よっぽどのことがない限り定年まで安定して働けます。そのため、将来の計画が立てやすい職業だと言えるでしょう。公務員試験は、年齢に上限が設定されているものが多いですから、公務員試験にチャレンジしたい方は、できるだけ早く勉強を始めたほうがよいでしょう。

一生独身で生きると決めた女性にとって適した職業4 専門職(弁護士、会計士、医師など)

弁護士や会計士、医師などの専門職は高収入が期待できます。また、税理士、行政書士、司法書士なども、開業し、顧客を安定的に得ることができたなら、雇われ医師や弁護士よりも高収入を得ることは可能です。専門的なスキルを身につけて、開業することで、高収入を得られる可能性があります。

一生独身で生きると決めた女性にとって適した職業5 理系の研究職

大学や研究機関での研究職や教育職も比較的高収入が見込めます。ただし、文系の研究職の場合、大学院を卒業しても仕事がなく、貧困に陥っている人は少なくありません。大学で講師の仕事が得られても、一コマいくらの世界であり、安定していると言えません。どれだけ優秀だったとしても、仕事がない、または薄給での講師の仕事のみ、という人はたくさんいます。大学院に進学する場合は、その分野で食べていくことが現実的なのか、をしっかり見極める必要があるでしょう。


さいごに。一生独身でも、結婚しても、経済力は大切

一生独身を貫く女性にとって、もっとも大切なものは、仕事です。充分な収入と貯金、安定した仕事があれば、ひとりで楽しく生きていくことができるでしょう。

では、いま現在、収入が低い業界にいたり、非正規雇用で安定しない仕事をしていたりする人は、どうすればいいのでしょうか? 結婚することが安定や幸せにつながるのでしょうか? そうではありません。結婚したとし、仕事をやめて専業主婦になったからといって、その先が安泰ではないことはあきらかです。突然の離婚や夫の病気などによって、独身のときよりも厳しい経済状況に追い込まれてしまう可能性は十分にあります。配偶者になにかあったときのためにも、経済力は大切なのです。

そう考えると、一生独身を貫く女性でも、結婚をしようと思っている女性でも、どちらにしても、幸せに生活するためには経済力は必須だといえそうです。経済力は一朝一夕には身につきませんから、まずは自分がキャリアをつみたい業界を決め、いまできることから、コツコツ取り組んでいきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次