親戚や知人が大学に入学したり、出産したりしたとき「お祝い、渡すべき?」「でも、普段ほとんど会わないし」「他の人は渡しているのかな」……こんな風に迷ったことはありませんか?
親戚や知人の子どもの慶事は喜ばしいことです。でも、どこまで関わるべきかの”境界線”が難しいのもまた事実でしょう。
今回は、そんなモヤモヤを解消するためのヒントをご紹介します。
なぜ「迷い」が生まれるの? 人間は曖昧さに不安を感じる生き物
心理学では、人間関係における「曖昧さへの不耐性」が不安を生むとされています。
「曖昧さへの不耐性」とは、「これが正解」という明確な基準がないとき、私たちは過剰に悩んでしまう、という人間の心理のことです。
お祝いの慣習は地域や家系、世代によってバラバラです。しかも「渡さなくて気まずい思いをしたくない」という不安と、「渡したら今後も続けなきゃいけない」という将来への懸念が、同時に襲ってくる……とても曖昧で正解がない状況なので、迷って当然なのです。
お祝いを渡すべきか悩んだ時の3つの視点
お祝いを渡すべきか、渡さないでいいのか悩んだときは、次の3つの視点で関係性を整理してみてください。
1. 血縁・関係の近さ。関係が近い場合、渡した方が角が立たない
両親のきょうだい(おじ・おば)の子>いとこの子>遠い親戚、という具合に、血縁の濃さは一つの目安になります。
2. 接触頻度。ほとんど会わないなら、お祝いをしないでもOK
年に何度も顔を合わせるか、冠婚葬祭でしか会わないか、など頻度を目安にするのも一案です。普段から子どもの成長を見守っているなら、お祝いはごく自然な行為です。
逆に「名前と顔が一致しない」レベルなら、スルーしても失礼にはあたりません。
3. 過去にお祝いをもらったことがあるか。もらったら、返そう
「自分の子どものときに、相手がお祝いをくれたか」は重要な判断材料です。もらったなら返す。もらっていないなら、基本的にはフラット。
親戚や知人の子どものお祝い、何を渡す?相場は1000円〜10000円

お祝いを渡す、と決めたら、何を渡すかを決める必要があります。お祝いといっても、現金だけが答えではありません。負担にならない方法を選びましょう。
現金・商品券(3,000〜10,000円が相場)
関係が近く、今後も付き合いが続きそうなら商品券がいいでしょう。金額は、自分の経済状況と相手との関係性で決めて大丈夫です。
ちょっとしたギフト(1,000〜3,000円程度)
図書カードや文房具、お菓子の詰め合わせなどでも問題ありません。「気持ちだけ」を伝えたいときに便利です。
言葉だけのお祝い
経済的に余裕がない場合は、LINEやメッセージカードで「おめでとう」を伝えるだけでも、十分に誠意は届きます。形にこだわらなくていいんです。
高価なお祝いを送るのはレアケース
稀に、とても可愛がっている親戚や知人の子どもに、高価なお祝いを送る人もいます。数十万するブランドバッグや、高価の時計を送る人もいるのです。
しかしそれは特別なケースですから、知り合いが高価なプレゼントを送っていたからといって、「1万円のプレゼントは安すぎるかな?」と悩む必要はありません。
「渡さない」選択だって正しい。「すべき」を手放してみる
一方で、「何もしない」も立派な選択肢のひとつです。特に以下のケースでは、無理にお祝いする必要はありません。
- 数年に一度しか会わない遠い親戚
- 知人・ママ友など、血縁関係のない相手の子
- 経済的・精神的に余裕がないとき
認知行動療法では、「〜すべき」という思考が不安を強めるとされています。「親戚だから祝うべき」という”べき思考”を一度脇に置いて、「自分は本当にそうしたいのか?」と問いかけてみてください。
もし、「お祝いはしたくない」という本音に気がついたら、自分の心に従いましょう。
大切なのは、自分の「納得感」。結局お祝いは渡すべきなの?
実際、親戚や知人の子どもにお祝いを渡すべきなのでしょうか?
結局のところ、お祝いに”絶対のルール”はありません。
大事なのは、「自分がこの選択に納得できるか」です。
義務感で渡せば相手にもそれは伝わるし、自分も後々「やらされた感」に苦しむかもしれません。逆に、心から祝福したい気持ちがあるなら、金額や形は二の次でいいのです。
親戚や知人との関係は、簡単には切れません。長く続くマラソンのようなものです。無理をして途中でリタイアするより、自分のペースで走り続けられる距離感を見つけること。それが、結果的にはお互いにとって心地よい関係を築く秘訣なのかもしれません。
今日から、「〜しなきゃ」ではなく「〜したいか?」で決断してみませんか? 「私は本当にしたい? ただするべきだと思ってるだけ?」。自分に対する小さな問いかけが、人間関係のモヤモヤをほどく糸口になるはずです。


