社歴が長くて社内の事情に精通し、
若手社員や後輩に対して指導することも多い威圧感のある女性の先輩。
そんな人、あなたの会社にもいませんか?
「お局様」と呼ばれる彼女たちは、時に後輩から疎んじられる存在です。
なぜお局様になってしまうのか、彼女たちの心理を解説します。
自分が将来そうなってしまわないために、役立ててください。
かわいそう?お局様が嫌がらせをする心理って?
お局様が後輩に嫌がらせをする心理は、様々な要因が絡み合っているため、これが原因と断定はできません。
お局様が抱えがちな心理的背景をいくつかご紹介します。あの人はどのタイプでしょうか。
正しいのは自分!社歴の長さや先輩としてのプライドがある
年次が上がると、役職がつき、責任が増えるもの。発言権や決定権が大きくなり、周囲に対する影響力が強まります。
後輩に対して指導的な立場になることが多く、行動が偉そうに見えことがあるのかもしれません。社歴の長さを評価する企業なら、それが態度に出てしまっていることも。
さらに経験が長いと特定の方法や考え方に固執しがちで、後輩の意見や新しいアイデアに対して否定的になることがあります。
お局様が若手の頃から時代は変わっているのに価値観のアップデートができておらず、古い指導法を繰り返している可能性もあります。
先輩としてのプライドもあり、柔軟性に欠けるため、後輩への当たりが強くなっているのかもしれません。
若くて美しいことを自負していたからこそ!優秀な人や若い女性への嫉妬
優秀な相手を前にすると自信が揺るぎ、自己肯定感が下がって劣等感が生まれるタイプの人もいます。
また若さや美貌に自信があったお局様なら、加齢によって若さや体力、美貌を失っていくことへの焦りや不安を感じているのかもしれません。
特に日本は若さや美貌が重視される社会。そのような環境にいると、年齢を重ねたお局様自身の価値が低いと感じ、若者に多くの機会を与えているように感じられて悔しくなっているのかもしれません。
慣れた方法が安心だから。変化や新しい挑戦への拒否反応
長年の経験や習慣によって身についた価値観や生活パターンは、簡単に変えることはできません。
予測不能な要素を含む新しいことに挑戦するよりも、慣れ親しんだ方法で物事を進めたい気持ちが強くなっていることも考えられます。
年齢を重ねて身体機能も衰えると、新しいことを学ぶための体力や気力がなくなってしまうこともあるでしょう。
がんばっているのに!正当な評価を受けられないストレス
仕事熱心なお局様が会社から正当な評価を受けていないと感じると、どうなるでしょうか。
モチベーションが失われ、ストレスが増加するでしょう。それが後輩とのコミュニケーションで不満が爆発することも。また自身の評価を高めるため、後輩にハードワークを押し付けている可能性もあります。
後輩の失敗を責めるのは自己肯定感の低さから?
自己肯定感が低く、気持ちが弱いお局様なら、自身を信じられず周囲の評価を過度に気にし、後輩にも評価を得られる仕事をするように要請してくるかもしれません。
後輩が失敗した時も、指導的立場であるお局様がフォローするのが本来ですが、失敗を恐れるあまり、些細なミスでも許せず、またお局様自身の責任になることが認められず、後輩を責めがちになるでしょう。
こうした独善的とも思える態度から、周りとの関係を悪くしてしまうのです。
あなたは予備軍?お局様になりやすいタイプと、ならないための対策
一概には言えませんが、あなたが思い当たるお局様には以下のような特徴がないでしょうか?
- 社歴が長い
- 年次が高いため、若手社員を指導する立場にいる
- 完璧主義者
- 支配欲が強い
将来お局様になりたくないのなら、上記に加え、今から挙げる点にも注意をしましょう。
一生懸命やればなんとかなる!責任感が強く、根性論が好き
あなたが責任感が強くて根性論を好むタイプなら、今一度立ち止まってみてください。
責任感が強すぎると完璧を求めるあまり無理をして自身がストレスを抱えるほか、高い目標を設定しがちのため周囲にプレッシャーを与えてしまう可能性が。人間関係を悪化させる場合があります。
「根性で乗り越えられる」という考えが強いと、自分の健康やプライベートを犠牲にしてまで仕事に打ち込んでしまい、燃え尽き症候群になるリスクが高まります。
それだけでなく、今の時代にフィットした働き方ではないので若手に敬遠されるかもしれません。
自分も周囲も追い込む。完璧主義で他人にも高い基準を求めがち
完璧主義で他人にも高い基準を求めがちな人は、自分自身も常にプレッシャーを感じ、心身に大きな負担をかけます。
さらに変化を恐れるあまり、自身の成長の機会を逃すだけでなく、状況の変化に対応できずに頑固な姿勢を貫いてしまいがち。
周囲にも完璧を求めるため、相手を否定したり、批判したりする言動を取ることが多くなるかもしれません。
自分の意見ばかりを押しつけたり、他人の意見を聞き入れなかったりするため、チームワークを阻害します。後輩から距離を取られるかもしれません。
失敗が怖いからチャレンジできない!変化を受け入れられない
変化を受け入れられないということは、新しいことに挑戦できない・柔軟性が欠如しているということ。
・過去の成功した体験があり、それが最善の方法だと思い込んでいませんか?
・新しいことに挑戦して失敗することを恐れ、現状維持を選びがちではありませんか?
・全てを自分の思い通りにしたい故、変化を拒否していませんか?
変化を受け入れられないと、新しい知識やスキルを身につける機会を逃すだけでなく、新しい仕事やプロジェクトへのチャンスを失してしまう可能性があります。
周囲から疎んじられるだけでなく、組織全体の変化に対応できず、組織の衰退を招く可能性も否定できません。
後輩と信頼関係が築けない。プライドが高い・見栄っ張り
自分に自信が持てないのに周囲からは認めてほしい。そんな思いを抱えている人は、例えば無理をしてハイブランドのバッグを持つなど、見栄を張って自分をよく見せようとしていませんか?
プライドが高かったり、見栄っ張りだったりする人は、後輩にも本当の自分を見せることができず、信頼できる人間関係を築くことが難しくなるかもしれません。
チームの中で、自分の評価を上げるために後輩メンバーと競争したり、足を引っ張ったりする行動に出てしまい、チームワークを阻害する危険性があります。
それに常に周囲の目を気にし、理想の自分を演じ続けることはストレスを感じませんか?
他人との比較で自己肯定感が下がって、自信を喪失しがち
自己肯定感の低さは、他人と比較してしまうことが一因にあります。
自分にはできない
という思い込みから、新しいことに挑戦するのを億劫に感じていませんか?
相手の意見ばかり気にすると、コミュニケーションが円滑に進みませんし、自分が劣っていると感じてチームの中で消極的にいると、チームや会社への貢献ができず、願う成果が出せない可能性があります。
他人と比較してばかりいると常に不安を感じ、心の距離を置いてしまうため、適切な人間関係を築くことも難しくなります。
まとめ
お局様になる背景には、本人の心の弱さが大きく作用しています。
周囲と自分を比べすぎないようにし、いつもフレッシュな気持ちで謙虚さを忘れずに仕事に取り組んで、お局様にならないようにしましょう。