【婦人科医監修】彼氏・夫が生理を心配してくれない!月経・PMSをわかってもらうコツ

生理(月経)やPMSで心も体もしんどいのに、彼氏・夫がいつも通りで「私だけが我慢してる…」と感じてしまう。そんな経験、ありませんか。
「生理痛がつらい」と言っても軽く受け流されたり、気分の波がある日に「機嫌悪いの?」で終わってしまったり——悪気がない分、余計に傷つくこともあります。

月経やPMSの症状は外から見えにくく、重さも出方も人それぞれ。だからこそ、気持ちだけでなく症状を具体的に言葉にして共有することが、理解への近道です。

本記事では、パートナーが月経・PMSを理解しづらい背景をふまえつつ、婦人科医監修のもと、対処法を整理します。

この記事を書いた人

松村圭子

婦人科医。東京・世田谷区の成城松村クリニック院長。日本産科婦人科学会専門医。広島大学医学部卒。広島大学医学部産婦人科学教室入局後、現在、成城松村クリニック院長。著書に「女性の悩みはFemtechで解決! オトナ女子のためのカラダの教科書」(宝島社)など。 成城松村クリニック TEL:03-5727-0878 <a href="https://www.seijo-keikoclub.com/" target="_blank">https://www.seijo-keikoclub.com/</a>

目次

心配の前に、そもそもなぜ男性は生理を理解しづらいのか

まずは、男性が生理という生理現象に対し、無知、無理解になりがちな理由を見ていきましょう。

経験したことがない

生理やPMSが理解できない最大の理由は、経験したことがないからです。

近年は、生理の痛さを体験する機械などもできていますが、それはあくまでも機械であって、実際の生理痛ではありません。誰しも経験したことがないことを理解するのは難しいものです。

タブー視されている

体験したことがない生理を理解するには想像力が必要ですが、そもそもその想像力を働かせにくい社会構造があります。

たとえば以前は、学校で生理について学ぶ時間に男子だけ別課題、という扱いが一般的でした。「生理は女性のもの」「男性は知らなくていい」という空気が、知る機会そのものを奪ってきたのです。
さらに、生理用品を隠す文化に象徴されるように、生理=恥ずかしい/隠すものという意識は女性側にも内面化されがち。

結果として、生理は話題にしづらく、男性が理解する入口も閉ざされてきました。

学校での性教育が不十分

生理やPMSについて学校で学ばないことも、男性の生理リテラシーが低い一因です。
かつては、生理やPMSは女性だけが知っていれば良いことだとされていたため、男性が生理やPMSについて学ぶことはありませんでした。

現在では、意識が変わってきており、生理やPMSについて教える学校もありますが、まだ十分ではありません。

根本的に日本の義務教育では十分な性教育がなされていません。そのため、男性は女性の身体や生理現象について無知なまま、大人になってしまうのです。

生理に関する間違った知識が流布されている

学校で生理について学ばなかった男性は、間違った知識を真実だと思ってしまいがちです。男性の中には、女性の生理を男性の性欲のようなものだと誤解している人が一定数存在します。言うまでもなく、性欲は性欲であり、生理とは全く関係がないものなのですが、誤解している人は少なくない。

どうしてこのような無知が放置され、あまつさえ漫画になって出版されているのでしょうか。

理解してくれない・心配してくれない彼氏・夫への対処法

ここからは、彼氏・夫に生理やPMSのつらさを理解してもらうために、今日からできる伝え方のコツを整理します。

まずは「現実」を共有する

PMS(PMDD含む)で気分の波が大きくなったり、生理のたびに痛みで動けなくなったりするなら、まずは「どんな症状がいつどれくらい起きるか」を言葉にして伝えましょう。

このとき、視覚的な資料を使うのも有効です。ホルモン変動の図や、子宮の仕組みを示すイラストなどを一緒に見ると、「気のせい」ではなく「体で起きている変化」だと理解されやすくなります。

あわせて、月経やPMSには個人差が大きいことも共有を。「私は重いタイプで、○日目が特につらい」など、自分のパターンを短くまとめると伝わりやすくなります。

「してほしいこと」をセットで伝える

理解してもらうには、説明だけで終わらせず「どうしてほしいか」まで具体的に伝えるのがポイントです。
たとえば、

  • 生理前〜生理中は遠出がつらいので、家で過ごす日にしたい
  • しんどい日は、話を聞いてほしい/そっとしてほしい
  • イライラしてしまう時期は、PMSの可能性があるので距離感を調整したい

といった形で、NGではなく代案まで出すと、相手も行動に移しやすくなります。

それでも無関心が続くなら「関係の安全性」を見直す

あなたが体調不良を伝えているのに、からかったり否定したり放置したりする状態が続くなら要注意です。月経だけでなく、今後の妊娠・出産、病気のときにも同じ構図になりやすいからです。

すぐに結論を出す必要はありませんが、まずは「体調の話を軽く扱われるのはつらい」「支え合えない関係は続けられない」と、境界線(線引き)を言葉にして伝えてみてください。

別れたくないときは、第三者の力を借りる

「伝えても伝わらない」「話すほどこじれる」という場合は、二人だけで抱え込まないことも大切です。

婦人科医監修の記事や信頼できる情報を一緒に読んだり、必要に応じてカップルカウンセリングなど第三者を挟んだりすると、感情論になりにくくなります。

それでも改善が見えない場合は、相手の姿勢だけでなく「自分が無理をして関係を保とうとしていないか」という視点でも、いったん立ち止まってみましょう。

「我慢するもの」から「伝え合える関係」へ

生理のつらさは人によって大きく違います。つらさを軽く扱う相手に、無理に言葉を尽くす必要はありません。

ただ、大切なパートナーとなら、少しずつ理解を重ねていくことが安心につながります。「わかってほしい」を押しつけるのではなく、症状やしてほしいことを具体的に伝える。そういう積み重ねで、関係はもっと心地よい方向に向かうと思います。

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