自分の強みが分からない人へ。就活・転職で使える長所の見つけ方

就活や転職を始めると、「自分の強みが分からない」「何をアピールすればいいのか迷う」「そもそも強みの見つけ方が分からない」といった壁にぶつかることがあります。
特に、真面目で周りに気を配れる人ほど、自分のことを控えめに評価する傾向があるとも言われています。でも強みは、特別な才能やキラキラした実績だけではありません。

この記事では、キャリアコンサルタントの井上千椿さんに伺ったお話をもとに、自分の強みを見つける方法を紹介します。

この記事を書いた人

Wellfy編集部

泣いても、笑っても、迷っても。そのすべてがあなたの物語になるように。揺らぎを抱えるすべての女性に寄り添いたい。わたしらしい幸せのヒントが見つかるメディアwellfy編集部です。

監修および協力者

井上千椿

国家資格キャリアコンサルタント。コトバとキャリアの専門家として、女性のキャリアデザインの支援や強み迷子に寄り添う。新聞記者・Webニュースメディア編集長を経て独立。スポーツ界、芸能界など幅広い分野で人物インタビューを行ってきた経験を生かし、魅力を引き出し、言語化する活動に取り組む。著書に『つながりゼロでもマスコミに選ばれる プレスリリース(取材案内書)の書き方・送り方』(同友館)。

目次

そもそも強みは「経験と一緒に語るもの」

井上さんは、面接で意識したいポイントについて次のように話します。

「面接は緊張しやすい場面ですが、面接官も短い時間のなかで応募者を理解しようとしています。採用側が知りたいのは、あなたがどんな人で、入社後にどう活躍できそうかです。
そのため、限られた時間で自分を伝えるには、長所だけでなく、それを発揮した具体的なエピソードまで振り返っておくことが大切です。経験の裏付けがあると、強みとして伝わりやすくなります。
あらかじめ次の3ステップを意識して整理しておくと良いでしょう」

【伝わる形】
1 強みを示す具体的なエピソードを語る
2 そのとき、何を考えどう行動したかを説明する
3 結果だけではなく、そこから得た変化や学びまで伝える

たとえば「私は、よく調整力があるといわれます」という言葉だけだと抽象的です。

「以前勤めていた会社で、部署間の意見が対立したことがありました。私は双方の意見を改めて直接聞きに行き、共通している目的を整理して共有しました。この経験を通して、チームで動くためには認識のズレを丁寧にすり合わせることが重要だと実感しました。立場の違う意見が出たときには、まず目的を確認することを心がけています」

ここまで具体的に語れると、強みはより伝わりやすくなり、相手の記憶にも残るでしょう。

強みの見つけ方│まずは材料を集める

「伝わる形」といっても、いきなり強みを見つけ出そうとすると詰まりやすいものです。
まずは材料集めから始めます。これまでのキャリアのなかで、印象に残っている出来事を書き出してみましょう。経験から行動や考え方を拾い上げることで、強みが少しずつ見えてきます。

手ごたえのあった経験を振り返ってみる

大きな成果でなくて大丈夫です。手応えがあった経験、頑張れたこと、そのことで気持ちが変わった出来事などを思い出してメモします。完璧な文章でなくて構いません。思い出したら、箇条書きでも書き出していきましょう。ポイントは、結果より過程です。

【振り返りのヒント】
・何をしているときが楽しかったですか
・過去に困難を乗り越えた経験はありますか
・周りから頼まれることはありますか
・人間関係が好転したと感じた出来事はありますか
・あのときは良かったな、と思える出来事はありますか

などをヒントに振り返ってみましょう。たくさん思い出せなくても構いません。ご自身のペースでやってみましょう。

書き終えたら、次に考えてみてください。
「そのとき、あなたはどう感じ、どんな行動をとっていましたか」
その答えのなかに、あなたらしさや強みのヒントが隠れています。

周囲に聞いて自分の当たり前を掘り起こす

自分の強みは、自分にとって当たり前すぎて気づきにくいことが多いです。家族や友人、前職の同僚などに、短く聞いてみましょう

たとえば、「私ってどんなときに頼りになる?」「一緒に仕事すると助かるところは?」「私らしい長所って何だと思う?」などです。

返ってきた言葉は、そのままメモします。自分では意外な答えが返ってくることもあるかもしれませんが、それは自分では気付いていなかった強みかもしれません。これまでに、そのことが発揮された経験がないかを考えてみましょう。

診断ツールは補助として使う

インターネットで手軽に利用できる自己分析ツールは、言葉のヒントを得るのに役立ちます。ただし結果がすべてではなく、自分の経験と照らして納得できる部分を参考にするのがコツです。

最近では、AIに質問してみる人も増えています。AIについても、答えをくれる存在というより、あなたの思考を整理するためのサポート役と考えると良いでしょう。

弱みから逆算する方法もある

実は弱みだと思っている点を言い換えてみるのも有効だといいます。たとえば、「遠慮して主張できない」ことを「相手の意見を尊重し、場の空気を整えられる」、「心配性」を「リスクを先回りして確認できる」などに言い換えてみます。

井上さんは「強みというと、特別に優れたものと思ってしまいがちですが、そうではありません。あなたのこれまでのキャリアで発揮されているものです。強みを作るために新たに何かを達成しなくてはと焦る人もいます。もちろん向上心は大切ですが、まずは今のあなたの日常を振り返ってみましょう」と言います。

強み探しでつまずかないためのヒント

最後に、強みがうまく言語化できない人がラクになる考え方をまとめます。

  • 完璧を求めなくていい
    強みは常に100点で発揮できるものではありません。一定の場面で再現できれば十分です。
  • 強みは今から育ててもいい
    現時点の強みに加えて、取り組み中のことも立派なアピール材料です。たとえば、転職準備として学習を続けているなら、学習習慣や吸収力も伝えられます。
  • 他人と比べなくていい
    つい他の人の存在が気になり、比較して落ち込むことがあるかもしれません。強みは誰かとの優劣で決まるものではありません。強みの種は、自分の中にあります。以前よりできるようになったことや、続けられていることに注目してみましょう。

自分の強みは探すより掘り起こす

強みは、特別な人だけが持つものではありません。過去の経験を振り返り、周囲の声も借りながら、行動として説明できる形に整えることで、就活や転職で伝わる強みになります。材料を集めて、少しずつ言語化していきましょう。

また、自分の強みを知ることは、就活や転職だけでなく人生全般においても自信を持つための鍵になるでしょう。

ぜひ自分の強みを掘り起こして伝わる形にし、新しい挑戦に活用してください。

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