（アイキャッチ画像：正月イメージ）
2024年最初に実施したアンケートは「1月1日」の呼び方に関するアンケートでした。
筆者の職場で「元旦の夜は家族で～をする」というような話をしていたところ、同僚が「元旦の夜っておかしくないですか？」と耳打ちしてきたので、「元旦」＝「元日」と思っている人のほうが多いのかも？と思い、アンケートを実施しました。
今回は10代から70代以上の幅広い世代の男女10070人が回答してくださいました。
文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」（※1）での回答者数が6000人なので、“いま”の言葉の実態がより把握できそうですね。
元旦（がんたん）＝元日（がんじつ）ではない！？
冒頭の話からお気付きの人もいるかもしれませんが、
元旦：元日の朝
を意味します。
「旦」という字にその意味が表れています。
地平線を意味する「一」の上に太陽を意味する「日」があります。
日の出の様子が漢字になっているのです。
元日：一月一日
とはいえ、現在「元旦」の意味として「元日」も掲載している辞書も多いです。
果たして、アンケートの結果は？
ほぼ半数の56％の人が、元旦と元日の意味が異なることを知らないという結果に！
特に大きな世代差もありませんでした。※2
1月1日に届く年賀状に「元旦」と書いてあることから、1月1日＝「元旦」という認識の人も多いのかもしれません。
郵便局が定めた投函日までに出せば先方に届くのが1月1日の午前中なので、年賀状に「元旦」と書くのが一般的です。これを知らないと受け取った側が意味を勘違いしてしまうのも納得ですね。
今日のこと1月1日の他に何と呼ぶ？
12時からアンケート回答が始まるので、「元日」という回答を期待していたのですが、1月1日を「元旦」と呼ぶ人が圧倒的多数という結果に。
言葉は、多くの人が使う使い方が市民権を得る傾向が高いので、もしかすると将来は「元旦」でも「元日」でも良いというのが普通になる可能性がありますね。
ちなみに
正月：一年の最初の月。睦月。
なのですが、「年初を祝う行事が行われる期間」という意味もあることから（「盆と正月が一度に来たみたいだ」「寝正月」といった言葉もありますよね）1月1日を「正月」と呼ぶ人もいるようですね。
正月の期間については「お正月はいつまで 関東と関西で違う？」という興味深い記事がありましたのでご紹介します。
ウェザーニュース
https://weathernews.jp/s/topics/202401/080095/
「その他」の回答が155あったのですが、何と呼んでいるかについては空欄の方がほとんどでした。
「ニューイヤーズデイ」「ニューイヤー」という回答がありました。
・元旦は１月１日の朝のことだから
・元旦は朝限定と聞いたことがあるし、正月も1月全部だと思うから
・元旦は午前中、正月は松の内
・今は朝一ではないので元日を選んだ
というように、ご自分で選択した回答の理由を記入してくださっている方が目立ちました。
複数選べる仕様にしたのですが、「元旦」一択あるいは「元日」一択という方が多く、次いで「元旦」「元日」「正月」全部を選ぶという方が多かったです。
使い分けが曖昧になっていますが、来年は意識して「元旦」と「元日」を使ってみてもいいかもしれませんね。
※1 国語に関する世論調査 文化庁
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/index.html
※2回答は1知っている（使い分けられる）2知らない（同じじゃないの？）の2択どちらかを選択だったのですが、1の表示が問題文と同じ表示になっているエラーがありました。
2の選択肢を選ばなかった＝知っていると想定し結果として反映してあることをご理解ください。
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【調査概要】
調査名：1月1日に関するアンケート（設問数：5）
調査期間：2024年1月1日（月）12:00～24:00
調査方法：QR/バーコードリーダー「アイコニット」ユーザー10～70代以上の男女10070人へのインターネット調査
