常識を疑え!海鮮だけが北海道じゃない?
北海道のグルメといえば、誰もが思い浮かべるのは「新鮮な海鮮」や「味噌ラーメン」かもしれません。でもそれ、旅行者目線のイメージに過ぎないのでは?道産子が本当に愛している地元メシは、もっと奥深くて、もっと家庭的で、もっとクセがある…!?
【47都道府県の有名な食べ物ランキング連載】、今回は2万4,000人超のアンケートをもとに、青森出身者と県外ファン、それぞれの「偏愛グルメ」を読み解きます。
今回は、2万人超のアンケート回答から見えてきたリアルなランキングをもとに、北海道の有名・人気ご当地グルメのランキングを徹底分析。ジンギスカンだけじゃない、ディープな北海道グルメの魅力を紐解きます。
※本記事は、アイコニット・リサーチによる独自アンケートをもとに執筆しています。
(https://www.iconit.jp/iconit-research/)
北海道出身者がおすすめ!「ガチの推しグルメ」人気ランキングTOP5

北海道出身者の12,411件の回答(複数回答可)から見えてきた「地元民のリアル」。生まれ育った場所で当たり前に食べていた味こそ、本当のおすすめなのかもしれません。
1位:ジンギスカン|北海道の代表的な名物郷土料理(5,319票)
焼き肉=牛や豚と思っている人には、ちょっとしたカルチャーショックかもしれません。北海道では、家庭のホットプレートに羊肉が並ぶのはごく日常。ジンギスカンの独特の香りと噛むほどに旨味が広がるその味は、「クセになる」というより「離れられない」に近い存在感です。
「おばあちゃんがよく焼いてくれた」「タレのレシピが家によって違う」など、家族の記憶と深く結びついている定番の食べ物でもあります。
2位:お寿司|回転しても侮れないクオリティ(4,248票)
「新鮮さが命」というセリフ、北海道に限っては控えめすぎる表現かもしれません。道民いわく、北海道の回転寿司は「東京の高級寿司よりうまい」と断言できるレベル。
それもそのはず。漁港からの距離が近く、ネタが冷凍されずに届くことも多いのです。「子どもの頃からホタテは甘いものだと思ってた」なんて、ちょっと羨ましい感覚もちらほら。
3位:ラーメン|味噌だけじゃない三都ラーメン(3,069票)
「札幌味噌」「函館塩」「旭川醤油」という三大ラーメンを持つ北海道は、まさにラーメン王国。味の系統がしっかり分かれているのに、どれも主役級の実力を持っているのがすごいところです。
「寒い夜に家族で味噌ラーメンを囲んだ思い出」「塩ラーメンの透き通ったスープが恋しい」など、地元ラーメンへの愛はかなり濃厚。
4位:海鮮丼|海をすくってそのまま丼へ…絶品すぎる!(2,768票)
ウニ、イクラ、ホタテ、エビ、カニ…まるで宝石箱。観光客にも人気の海鮮丼ですが、地元民もやっぱり大好き。特に「ごはんが見えないレベルの盛り具合」が標準仕様なのが北海道らしいところです。
「漁港付近エリアの食堂で出てきた海鮮丼が衝撃レベル」「家でもイクラ丼をやってた」など、贅沢なのにどこか素朴な魅力が際立ちます。
5位:スープカレー|ごろごろ野菜のスパイシー革命(2,133票)
90年代後半に札幌から広がったスープカレー文化。今や全国区となったこの料理ですが、やはり本場の味は一味も二味も違うようです。
シャバっとしたスープに、じゃがいも・にんじん・ブロッコリーなどの野菜がまるごとゴロゴロ入るスタイル。「辛さと野菜の甘さが絶妙」と、ヘルシー志向の女性たちからの支持も高い一品です。
ぜひ、本場の北海道のレストランを訪れてみてください!
道外からのラブコール!北海道で食べたいグルメ人気ランキングTOP5

道外からの回答も1万人以上(複数回答可)。観光で訪れたからこそ出会えるご褒美グルメに、熱い票が集まりました。
1位:海鮮丼|小樽市の丼が一生忘れられない(4,338票)
「ウニって、こんなに甘かったんだ…」という衝撃。旅先で出会う海鮮丼は、多くの人にとって北海道=美味の象徴です。
特に小樽や函館での体験が強烈に記憶に残るようで、「もう一度あの店の丼を食べたい」と何年越しで恋されているケースも。
2位:ラーメン|北海道の寒さにしみる一杯(3,986票)
観光中に食べるラーメンは、暖かさとしょっぱさが心に染みる味。中でも札幌の味噌ラーメンがダントツの人気を誇ります。
「1日2杯食べてしまった」「スープを飲み干してしまう罪深さ」など、つい食べすぎてしまう「北海道ラーメンあるある」もあるのかもしれません!
3位:ジンギスカン|羊がクセになる不思議な食べ物(4,901票)
旅行で初めて「クセがある」と言いつつも、気づけばハマってる…。数時間後には「またジンギスカン食べたい」になっている現象、多くの人が経験しているようです。
「クセがクセになる」とはまさにこのこと。北海道旅行の思い出に必ず入ってくる一品です。
4位:カニ料理|年末グルメの王者感(2,949票)
毛ガニ、タラバ、ズワイ…いずれも北海道が誇る冬の主役たち。特に年末年始の贅沢メニューとして高評価が集まりました。
「通販で取り寄せるより現地が断然おいしい」「食べるのに夢中で会話が止まる」など、味の記憶は鮮烈です。
5位:スープカレー|ヘルシーなのに満足度100%なグルメ(2,633票)
旅行者からも熱烈な支持を集めたスープカレー。「東京のスープカレーでは満たされない」と語るリピーターも多く、本場の味のインパクトが伺えます。
スパイス×野菜のコンビネーションに加え、店ごとの個性が強いのも人気の理由です。
編集部の偏愛グルメ!北海道の味をピックアップ
ランキングには惜しくも入らなかったけれど、データを見る限り地元民にじわじわ支持されている準主役級グルメたちを、編集部の独断と偏愛でご紹介します。
鮭のちゃんちゃん焼き
鉄板にドンと鮭、そして野菜と味噌ダレを豪快にのせて焼くだけ。説明するとワイルドなのに、味は意外と繊細。外で食べるよりキャンプで自作したくなる系グルメです。
チーズケーキ
なぜ北海道のチーズケーキはあんなに美味しいのか。原料の乳製品がいいのか、空気が違うのか…いや、たぶん両方。観光のおみやげとしても定番だけど、地元の人も「たまに無性に食べたくなる」と投票しているのが印象的です。
いかめし
駅弁としても有名ですが、道民にとっては「思い出の味」のひとつでしょう。もち米を詰めたイカを甘辛く炊いた、シンプルだけど味わい深い一品です。冷めても美味しいのが、さすがの底力。
ハスカップ
「何それ?」と思ったあなた、まだまだ北海道初心者です。ハスカップは酸味の効いたベリーの一種で、ジャムやスイーツに加工されて人気。あの独特の酸っぱさにハマると、ちょっとクセになりますよ。
石狩鍋
北海道の冬に欠かせない、サーモンと味噌のあったか鍋。シンプルなのに食べ飽きないのは、鮭の脂と味噌が奇跡のマリアージュを起こしているから。寒さを忘れる、ほっとする味です。
北海道ご当地グルメの奥深さに触れたら、あなたはどんな食べ物を推す?
ジンギスカンにラーメン、海鮮にスープカレー…どれも北海道を代表する魅力的なグルメです。でも今回の調査で明らかになったのは、それぞれの料理に「地元の記憶」や「旅の思い出」が深く根付いているという事実でした。
「好きなグルメ」には、ただの味以上のものがある。
それは育った場所、家族の思い出、旅先での感動、そしてそのときの自分自身を思い出させてくれる、ささやかな物語です。
さて、次回は、東北のあの県をピックアップ。あなたの出身地が登場する日も近いかも…?

<調査概要>
調査方法:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリ内アンケートコーナーにて実施
調査対象者:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリユーザー
調査日:2024-06-11 00:00:00~23:59:59
有効回答者数:23,540人
※文中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
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