【青森県】りんごの牙城にB級が迫る?ご当地グルメ人気ランキング|47都道府県うまいもの偏愛論vol.2

りんごだけじゃない。青森は「炭水化物天国」でもある…!!

青森県と聞いて思い浮かぶのは、たぶん「りんご」。その連想は間違っていませんが、正直に言って、それだけで語ってしまうのはもったいないというのが実情です。

津軽弁、ねぶた祭り、雪深い冬、そして心も身体も温めてくれるローカルフードの数々──。青森のグルメ事情は、想像以上にディープで愛すべきカオス。

【47都道府県の有名な食べ物ランキング連載】、今回は2万4,000人超のアンケートをもとに、青森出身者と県外ファン、それぞれの「偏愛グルメ」を読み解きます。

※本記事は、アイコニット・リサーチによる独自アンケートをもとに執筆しています。
https://www.iconit.jp/iconit-research/

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Wellfy

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目次

地元出身者が選んだ!「本当に食べてきた」おすすめ青森グルメTOP5

青森県出身の1,028人の回答から導き出されたのは、観光パンフレットには載りきらない、リアルな生活の味。そのラインナップには、青森の気候と文化がしっかりとにじんでいます。

1位:十和田バラ焼き|青森のB級グルメのエース(363票)

牛バラ肉と玉ねぎを甘辛いタレで炒めるこの料理は、白ごはんとの相性が禁断レベル。県内では「専用のタレ」がスーパーで売られており、その浸透度は家庭料理の域を超えています。実はB-1グランプリ常連という実力派でもあり、青森県南部では「当たり前の味」。

2位:八戸せんべい汁|せんべいが主役になる、ぬくもり鍋(313票)

鍋に「せんべい」を入れるという発想に面食らうかもしれませんが、れっきとした八戸の郷土料理。特製の煮崩れしにくい南部せんべいが、だしを吸ってもちもちの食感に変わるという不思議な一品です。体の芯から温まる、まさに寒冷地の知恵。

3位:りんご|日常にある奇跡、青森が誇る果実(186票)

青森の代名詞として不動の存在感を放つりんご。全国生産量の約6割を占め、ふじ・つがる・王林など多種多様な品種が育てられています。青森ではスイーツはもちろん、料理やサラダ、ジュースにも日常的にりんごが登場する文化が根づいています。

4位:黒石つゆやきそば|つゆ×ソース=炭水化物の異種格闘技なグルメ(181票)

ソース焼きそばにラーメンのようなつゆをかける、まさに炭水化物の二重奏。見た目はジャンクですが、味はどこか懐かしく、食べごたえ満点です。青森・黒石市のローカルフードとしてじわじわ知名度を上げてきています。

5位:味噌カレー牛乳ラーメン|名前で敬遠した人、損してます(170票)

味噌・カレー・牛乳…並べるだけで混乱する要素を、なぜか絶妙に成立させてしまう青森の魔法。札幌の味噌ラーメンとは一線を画し、マイルドでクセになる一杯です。地元では学校給食にも登場するというから驚きです。

旅行者・青森ファンが選ぶ「一度は食べてほしい」グルメTOP5

出身者ではないものの、青森グルメに強い憧れを抱く人々からの回答は、なんと2万人以上。その集計結果から見えるのは、観光やメディアを通じて知名度を高めた、いわば青森の顔たちです。

1位:りんご|やっぱり不動。半数超が推す圧倒的な青森ブランド(13,263票)

誰もが知る名産として、他県からの支持率も圧倒的。お土産・贈答用の高級りんごから、素朴な農家直売まで、バリエーションの豊かさが魅力です。加工品やスイーツとしても人気が高く、青森=りんごのイメージはもはやブランドとして確立しています。

2位:大間マグロ|マグロ界の頂点、脂の王様に一票(9,864票)

マグロの聖地、大間。初競りで天文学的な価格がつくことで話題になりますが、その味もやはり別格。大間まぐろは、濃厚な旨味と脂のバランスが魅力で、青森を訪れたら食べるべき海鮮グルメの筆頭に挙げられるのも納得です。

3位:八戸せんべい汁|素朴なグルメがじわじわ浸透中。レトルト化で全国進出中(4,276票)

家庭的で素朴な味わいが、県外でもじわじわ人気に。近年ではレトルト商品としても展開されており、手軽に郷土の味を楽しめることから支持が広がっています。

4位:十和田バラ焼き|一度食べたら、あのタレのトリコに(2,546票)

地元民のランキングにも登場したこの料理、今や「青森に行ったら食べたい」グルメの定番となりつつあります。B級グルメの枠に収まりきらない満足度が、リピーターを生んでいるのかもしれません。

5位:しじみラーメン|二日酔いリセットじゃなく、純粋にうまい(1,578票)

一見地味ながら、味は本格派のしじみラーメン。しじみのダシが効いたあっさり系のラーメンで、「二日酔い対策」だけにとどまらない実力を持っています。特に十三湖産のしじみを使った一杯は、旨味の奥行きが段違い。

編集部の偏愛グルメ!「これ知ってた?」な青森の一品たちをピックアップ

上位ランクインとはならなかったものの、編集部として見過ごせなかった、青森県のローカルグルメをいくつかご紹介します。

弘前いがめんち

イカのゲソ(=いが)を細かく刻んで揚げた素朴な一品。おかずにも酒の肴にも万能で、まさに漁師町の知恵が詰まった料理です。

のっけ丼

青森魚菜センターの名物。自分好みの刺身や具材を選んで、ご飯の上に“のっける”スタイル。自分だけの丼を作るワクワク感も魅力です。

大湊海軍コロッケ

旧海軍のレシピを再現した、どこか懐かしい味のコロッケ。洋食っぽさと和の素朴さが同居した、ちょっと珍しいご当地フードです。

森シャモロック

青森県産の地鶏で、噛みごたえと旨味のバランスが秀逸。親子丼にすると、ご飯が主役を奪われるレベルの実力派です。

食べてみたい青森の絶品グルメは?

りんご、マグロ、せんべい汁、バラ焼き、しじみラーメン――どれも独自性が強く、愛され方が少しずつ違います。そして何より印象的なのは、青森のグルメには「一度食べたら忘れられない記憶」が多いということ。寒さに耐える知恵、豊かな自然から得られる恵み、家庭の味として受け継がれる料理。それらが一体となって、青森ならではの偏愛フードが育ってきたのです。

さて、あなたならこの中で何を“推しグルメ”として選びますか? それは、味だけでなく、自分の価値観を映し出すひと皿かもしれません。

次回は、杜の都・宮城県へ。牛タンだけじゃない、宮城の食文化の奥行きにご期待ください。

<調査概要>
調査方法:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリ内アンケートコーナーにて実施
調査対象者:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリユーザー
調査日:2024-06-23 00:00:00~23:59:59
有効回答者数:24,834人

※文中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
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