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「御朱印」ではなく「御城印」 登城記念に集めるのはいかが?

Date
2024/05/23
Writer
永井槇
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(アイキャッチ画像:©2023Maki,NAGAI)

出かけた先に城や城址があると、つい立ち寄ってしまう筆者なのですが記念の「御城印」なるものの存在を知らず、もっと早く知って入ればコレクションできたのに……と思い、今回ご紹介します。

登城記念に御朱印ならぬ御城印(ごじょういん)?


(画像出典:城びと https://shirobito.jp/article/417

ご覧の通り、御城印の見た目はまるで御朱印(神社仏閣を参拝した証としていただく印章)ですね。
城の名前やゆかりのある城主の家紋や花押などの印を押したもので、「登閣記念印章」「登城記念御朱印」「城郭符」「御城朱印」などさまざまな呼び方をされています。

「御城印」の始まりは、1990年に松本城(国宝)が頒布した「登閣記念証」といわれています。

「攻城団」というお城めぐりをライフワークにしている人たちのコミュニティ兼自分の訪れたお城を記録するためのサイトには、現在(記事執筆時)のべ1746城7680枚(種類)の御城印が登録されています。
季節やイベントなどの期間限定なども多くあるようで、これはアツいですね。

どこでいただけるかというと、これはその城郭、城跡によるので注意が必要です。
城の中、資料館、観光案内所、土産物店、道の駅等本当にさまざまです。

頒布は無料!のものから1000円程度とかなり幅があるのも特徴的です。

興味を持たれた方は、全国の「御城印」がもらえるお城がエリアごとにまとめられたこちらのページを参考にしてみてください。

どこのお城に行ってみようか悩んでしまうという方は、お城情報WEBメディア「城びと」が「城びと」を利用している全国のお城ファンの方876人を対象に2023年に実施したアンケート結果を参考にしてみるのはいかがでしょうか。

お城ファンが選ぶ「2024年に行きたい!推し城」


(画像出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000201.000014654.html

2023年に世界遺産登録30周年を迎えた姫路城は、2年ぶりに首位に返り咲く結果に。
昨年まで2年連続1位だったのが松本城。
3位には3年連続で犬山城がランクインしています。
犬山城の城下町はフォトジェニックなスポットとしても人気なのだとか。

かつて4~5万とも2~3万あったともいわれる日本の“城”ですが、現在天守(天守閣とも呼ばれる、一般的にイメージされるお城)があるお城は約100城ほどです。
ほとんどが再建されたもので、現存している天守は12基しかありません。
“城”の定義が非常にあいまいで、「刀剣ワールド 城」 
https://www.homemate-research-castle.com/useful/castle-faq/01/ の説明を引用すると、

現在天守がない場合、もともと天守が作られていなかった場合はもちろん、石碑のみを残す場合や環濠集落(かんごうしゅうらく:まわりに堀を巡らせた集落)、幕末に作られた砲台跡(台場)も城に含まれることがあり、一概に城の数を示すことはできません。

確かに、ここがお城!?という石垣の一部だけの城址もありますよね。

「御城印」は記念

元号が平成から令和に変わったタイミングで「御城印」を販売するお城が増えたともいわれていますが、地域貢献に役立つというのもブームを後押ししているのかもしれません。

「御城印」の収益は、城の整備、城郭や城跡の維持管理に活用されることが多いので、「御城印」をいただくことが直接の城への貢献になります。
岐阜県・郡上八幡城の売り上げの一部が熊本城の復興支援に寄付されたりという事例もあります。
遺構が乏しい城跡も「御城印」を発行することで、充実した観光資源に変わります。

次からお城めぐりをした際は「御城印」をもらおうと決めた筆者ですが、今回「御城印」の記事をまとめていたら、他にも楽しいコレクションアイテムが存在するとわかりました。
また別の機会で紹介いたします!

※出典

公益財団法人 日本城郭協会
http://jokaku.jp/

城びと
https://shirobito.jp/

刀剣ワールド 城(ホームメイト・リサーチ)
https://www.homemate-research-castle.com/

攻城団
https://kojodan.jp/

東洋経済ONLINE 城巡りで新風?「御城印」が密かな人気の理由
https://toyokeizai.net/articles/-/310949

Writer's Profile
永井槇

大学卒業後、国語学会で学術雑誌の編集と秘書を兼任。その後、放送作家と並行してテレビ局、制作会社で番組制作を行う。演者側だった学生時代から継続して様々な形でエンタテインメントに関わる。現在は書く仕事に加え、講師、カフェスタッフ等パラレルワーカー。原則、メディアと明かさず自費で情報収集することで媚びない正直な記事を目指す。得意分野はエンタメ・ビューティ・美味しい。

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