普段の推し活をしているだけで特典がもらえる?推し活プラットフォーム「オシトラ」を覚えておこう!

(アイキャッチ画像出典:Lucky Fes 公式X  https://x.com/luckyfm_fes

どんな推し活をするかは個人の自由で、その応援の仕方も様々ですが、「現状、推し活をしているファンに対して還元(報酬)が少ないのでは?」と、応援量に対して適切な還元ができるようなプログラムを作ろうと、「オシトラ」という推し活サービスを使った実証実験が行われました。筆者も体験してみたのですが、ブラッシュアップされて近い将来いろいろな場でサービスが実施されることが期待されるので、推し活をしているwellfy読者にいち早くお知らせしたいと記事にまとめました。

目次

推し活プラットフォームが増加中

wellfyでは過去に推し活についての記事を何度か掲載しています。

「推し」がいるから頑張れる?推し活をする女性が多い理由
https://wellfy.jp/posts/17381
「推し活」にハマる心理やメリット・デメリット、推しがいる人の特徴とは?
https://wellfy.jp/posts/17189

2021年に「推し活」がユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされましたが、現在では日常会話に普通に登場する言葉となりました。

“推し活”=ビジネスチャンス、ととらえる企業も多く、ファンと応援対象をつなぐサービス(※)が続々と誕生しています。

どれだけ課金したかが推し活の熱量ととらえられがちな推し活界隈ですが、今回紹介する「オシトラ」は、ファンクラブの入会を始めSNS投稿や音楽ストリーミング視聴など普段無意識にしている行動も応援の熱量としてカウントされる仕組みがいいなと感じました。

「オシトラ」とは?

(画像出典:オシトラ)

オシトラ:OSHI(推し)とTRACK(足跡)を組み合わせた造語です。SNS発信やライブ参加等の推し活を記録・可視化し、特典をもらえるサービスです。推し活の熱量をアーティストに届けることで、ファンとアーティストの新しい関係性を築こうというものです。
手がけているのは三井物産で、日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーのWeb3.0の世界戦略を支援する目的で設立されたAnimoca Brands Japanとタッグを組んでいます。

ファンの行動データの可視化やファンの活動量の証明、活動量に応じたコンテンツ提供などを行い、web3を活用したロイヤリティプログラムが実装可能かの検証が行われました。
実証実験第1弾はダンスボーカルグループIVVYのライブやイベントに合わせて行われ、ファンの方が「オシトラ」を体験しました。
筆者は実証実験第2弾の「LuckyFes’24」(7月13~15日)で「オシトラ」を体験しました。

LuckyFes’24とは

(画像:©2024Maki,NAGAI)

「LuckyFes’24」は、2024年7月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)の3連休に、国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で開催された今年3年目となるフェスで、「音楽と食とアートの祭典」をテーマに114組のアーティストが集結し、約6万人の来場者数を記録しました。

オシトラ×LuckyFes’24

(画像出典:Lucky Fes 公式X  https://x.com/luckyfm_fes

今回の参加方法はとても簡単で、LuckyFes公式アプリの中に組み込まれていたので、アプリのトップ画面からオシトラのバナーをクリックし、好きなアーティストを1組選べば始めることができました。
実証実験協力アーティストは総勢63組!

相川七瀬
AMEFURASSHI with RAM RIDER
石井竜也 with 杏里
Ink Waruntorn
打首獄門同好会
ウルフルズ
Xdinary Heroes
XY
edhiii boi
加藤ミリヤ
氣志團
CANDY TUNE
クラウド・ルー(盧廣仲)
KREVA
ケプラ
ゴールデンボンバー
KOTORI
THE BACK HORN
The BONEZ
JY(KARA)
J-JUN
Chevon
シャイトープ
Jams Collection
私立恵比寿中学
四星球
SUPER★DRAGON
杉山清貴&オメガトライブ
SCANDAL
SKRYU
すりぃ
7ORDER
高嶺のなでしこ
高橋優
竹原ピストル
超ときめき♡宣伝部
Chillies special guest MORISAKI WIN
t-Ace
Def Tech
デラックス×デラックス
冨岡愛
トンボコープ
Night Tempo with FANCYLABO
NEWS
Novelbright
ばってん少女隊
ハラミちゃん
一青窈
FRUITS ZIPPER
FLOW
bokula.
MUCC
Mega Shinnosuke
yama
ヤングスキニー
RAISE A SUILEN
Roselia
ROTTENGRAFFTY
燐舞曲
IVVY(オープニングアクト)
Ashley(オープニングアクト)
ジョナゴールド(オープニングアクト)
ちたへんりー(オープニングアクト)

6月末~サービスが始まったので、フェス当日まで様々なクエストをクリアしながら過ごしました。

・オシトラにログイン…10ポイント(1日1回)
・Xとオシトラを連携…10ポイント(連携時)
・指定のXの投稿をリポスト…10ポイント(RP時)
・LINE Musicで推しの一番好きな曲を500回以上再生…50ポイント etc.

と「推し活」としてのクエストの種類が豊富なので何かしらで無理せずポイントを貯めることができました。

実際に会場で「オシトラ」の感想を聞いてみたところ、
 「もうすぐフェスなんだとワクワクして迎えられた」
 「事前の準備をしながら、気持ちもフェスに向けて準備できた」
 「何がもらえるのかもよくわからないけれど、毎日いろいろポチポチして楽しいです」
と皆さん笑顔で答えていましたが、一方で
 「今日(会場へ来て)知ったので、もっと早く知っていればポイント貯められたのに」
 「過去のLuckyFes参加したときのメールが探せなくってポイントあきらめちゃいました」
 「ファンクラブ入っている証明ってどうやるんですか?」
というユーザーもいたので、認知・利用について課題を残し、実証実験であることを実感しました。

(画像:©2024Maki,NAGAI)

推し活用語で「遠征する=自分の居住地域から遠方で開催されるコンサートや舞台等を観に行く」とありますが、遠くから遠征するほど高いポイント設定になっているのがファン目線でいいなと普段あちこちに遠征している筆者は感じました。というわけで今回、茨城県から参加している方は遠征ポイントがなかったため会場で「えーっ残念」という声を聞きましたが、推し活をする上での負荷を反映しようという設計がうれしいですよね。

(画像:©2024Maki,NAGAI)

フェス前日や当日にはオシトラのログインポイントが50ポイントに増えたり、当日会場でQRコードを読み取ると100ポイントがもらえたり、QRコードブラザーズというスタッフに遭遇すると500ポイントがもらえたりと、ポイントが貯まる仕組みや工夫もあってゲーム性もありました。

(画像:©2024Maki,NAGAI)

推し活はどう還元された?

(画像:©2024Maki,NAGAI)

筆者は推しアーティストのフェス限定デジタルバッジを取得できて満足だったのですが、ドリンク引換券もゲットすることができ1リットル!のポカリスエット(または500ミリリットルのミネラルウォーターが選べました)をいただき熱中症予防に役立ちました。

オシトラ×LuckyFes×アーティストロゴ限定グッズはTシャツでした。フェスの特別な記念品はいい思い出になりますよね!

(画像出典:オシトラ)

オシトラの今後

今回の実証実験を受け「どのアーティストがより強い集客力があるのか、熱狂的なファンを持っているのかが明確になり、フェスのラインアップの効果検証ができる。今後のラインアップを決める上での参考にするなど、主催する事業者にとってもメリットになる可能性がある」との公式見解がありました(※2)。
次に「オシトラ」に触れるときはもっとパワーアップしたサービスになっていると思うので、期待して待ちたいと思います。あなたの推しもいつか「オシトラ」とコラボするかもしれません。

オシトラ 公式X https://x.com/oshitora_jp

※1 推し活プラットフォーム
FAVii Rooms:メタバース空間上で推しのデジタルグッズを収集し、自分だけの「マイルーム」に飾ることで自分だけの「推し活部屋」を作り、自由に楽しめる。「マイルーム」には、友人など他のファンを招待して交流することもできる。
https://www.favii.io/favii-rooms

YoKIRIN:ファンがお金を支払うことで、アニメ制作に携わるクリエイターの健康を継続的にサポートでき、そのリターンとして作品や制作にまつわるコンテンツを閲覧できるWebサービス。
https://yokirin.kirin.co.jp/

Weverse:累計ダウンロード数が1億を超えるファンのためのオールインワンアプリ。ファンとアーティストがコミュニティの中で交流できる。韓国の大手エンターテインメント企業HYBE傘下サービス。
https://weverse.io/

※2 日経クロストレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00830/00038/
より引用

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この記事を書いた人

大学卒業後、国語学会で学術雑誌の編集と秘書を兼任。その後、放送作家と並行してテレビ局、制作会社で番組制作を行う。演者側だった学生時代から継続して様々な形でエンタテインメントに関わる。現在は書く仕事に加え、講師、カフェスタッフ等パラレルワーカー。原則、メディアと明かさず自費で情報収集することで媚びない正直な記事を目指す。得意分野はエンタメ・ビューティ・美味しい。

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