【臨床心理士監修】モラハラ彼氏かもと感じたときに。見極めのサインと心を守る対処法

言葉や態度で相手を傷つけたり、心理的に追い詰めたりするモラハラ(モラルハラスメント)。彼といるのに気が休まらない、言葉が怖い。そんな状態が続くなら、モラハラの可能性があります。目に見える傷が残りにくいため、周囲も本人も気づきにくいことが少なくありません。

この記事では、臨床心理士・五味佐和子さんご監修のもと、モラハラが疑われるサインと、心を守るための対処の考え方を紹介します。

この記事を書いた人

Wellfy編集部

泣いても、笑っても、迷っても。そのすべてがあなたの物語になるように。揺らぎを抱えるすべての女性に寄り添いたい。わたしらしい幸せのヒントが見つかるメディアwellfy編集部です。

監修および協力者

五味佐和子

臨床心理士・公認心理師/ヨガ講師 国際基督教大学心理学卒業/英カンタベリークライストチャーチ大学大学院修士 心療内科、精神科でのカウンセリング経験、企業でのEAP(従業員支援プログラム)と教育研修(ストレスマネジメント、コミュニケーション等)の企画と実施、NPOでの就労支援など様々な場面で臨床経験を積み、現在はホリスティックヘルスを支援するヘリックスセンターを主宰し、対面とオンライン両方でカウンセリング、ヨガ指導を行う。 専門であるサイコシンセシス(精神統合)をベースとし、クライアントの多層的な心の世界を大事にしている。

目次

モラハラ彼氏かもしれないサイン

すべてが当てはまるから危険だと決めつける必要はありません。ただ、複数当てはまり、あなたがつらさを感じているなら注意が必要です。

二人きりのときだけ態度が変わる

外では優しくて評判も良いのに、二人になると急に冷たくなることがあります。周囲に気づかれにくいため、あなたが一人で抱え込みやすくなります。

嫌味や皮肉、長い説教で追い詰める

言い方が刺々しく、人格を否定するような言葉が増えていくと、心は少しずつ削られます。話し合いというより、相手が正しさをあなたに押し付けてくる形になっているときは慎重に見てください。

無視や不機嫌でコントロールする

怒鳴らない代わりに、無視する、不機嫌を続ける、空気を悪くするなどの形で相手を支配しようとすることがあります。あなたが機嫌を取るために言葉を選び続ける状態になっているなら、負担が大きくなっています。

優しさと冷たさを繰り返す

彼があなたを傷つけるような言動の後に謝って優しくなると、安心してよいのか迷ってしまいます。この波があるほど、関係を手放しにくくなる場合があります。

反論すると強い言葉で押し返される

あなたが意見を言ったときに、さらに強く責められたり罰のように冷たくされたりすると、次第にあなたは彼に意見を言うことを諦めてしまいます。その結果、我慢が当たり前になってしまうことがあります。

原因探しよりも大切にしたいこと

モラハラに見える言動の背景には、育ってきた環境性格傾向対人関係の癖など、さまざまな要因が重なることがあります。ただ、診断名のようなものを想像して決めつける必要はありません。

大切なのは、彼に理由があるかどうかではなく、あなたが傷ついているかどうかです。怖さや苦しさが続いているなら、それは見過ごさなくてよいサインです。

モラハラな彼氏から自分を守るための対処法

相手の言動が支配的になっているとき、正面から分かり合おうとするほど疲れてしまうことがあります。あなたの心を守るためには、戦わない選択が有効な場面があります。

戦わないことは、我慢することではなく、自分のエネルギーを守るための一時的な選択です。

正しさの勝負に入らない

相手が優位に立つことを目的にしているときは、何を言っても論点がずれたり揚げ足を取られたりしがちです。その場合は、無理に勝とうとしなくて大丈夫です。

例えば、相手の意見をすべて受け入れるのではなく、あなたはそういう考え方なのだね、と受け止めるところで一旦止めます。そして、自分の考えは心の中で守ってください。納得していないのに謝り続ける必要もありませんし、説得して分かってもらう責任を一人で背負わなくても大丈夫です。

反論ではなく距離で自分を守る

説教が始まったり、言葉が荒くなったりしたときは、その場を離れることが助けになります。落ち着いて話せる状態ではないと感じたら、「今は話せない、落ち着いたら話そう」と伝えて距離を取ってください。

連絡もすぐ返さないようにするなど、相手のペースに巻き込まれない工夫が大切です。

共感を求めすぎない

恋人なら分かってほしいと思うのは自然なことです。ただ、相手が共感よりも正しさを優先するタイプの場合、理解を求めるほどつらくなることがあります。

分かり合えない部分がある前提で、自分の心を守る線を引くことも必要です。

別れや距離を考えるなら、先に安全を整える

もし別れたい気持ちが出てきているなら、準備をしてから動くと安心です。別れ話の場面で相手が強く出たり、執着したりするケースもあるためです。

合鍵や共有アカウント、位置情報の共有などを整理し、貴重品や身分証を手元に置きます。会う場合は人目のある場所を選び、できれば第三者に近くにいてもらうと安全です。

相手が暴力的になる可能性がある場合には、専門機関への相談も必要です。怖さがあるときは無理に直接会わず、連絡手段を工夫して距離を取る方法も考えてください。

記録を残しておく

心の暴力は、外から見えにくいぶん、後から説明が難しくなることがあります。今後の自分を守るために、記録を残しておくと助けになります。

暴言があった場面の録音日付が分かるメッセージの保存、出来事をメモする日記、心身の不調がある場合は通院記録などが考えられます。大げさだと感じても、あなたの安心のための備えです。

一人で抱えないために

恋人同士のことでも、誰かに相談してよいのです。友人や家族に話せないときは、外部の相談先を頼ってください。危険を感じる場合は、警察の相談窓口を含めて、安全を優先した行動を取ってください。

まとめ

モラハラは、気づきにくい形で心を追い詰めることがあります。彼の機嫌を中心に生活が回り始めたり、言いたいことが言えなくなったりしているなら、あなたの心が限界に近づいているサインかもしれません。

分かり合おうとして苦しくなるなら、まずは戦わずに距離を取り、自分が許容できることできないこと明確にすることで、自分の境界線を守ってください。

あなたが安心して過ごせる日常を取り戻すことは、わがままではありません。自分を守るための大切な選択です。

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