「両思いになりたい」と考えたとき、「デートに誘って引かれたら怖い」「私の方が年上だから恋愛対象外かも」と及び腰になってしまった経験がある女性は多いでしょう。
ですが、「女性からアプローチしたら男性は引く」「男性は年下の女性が好き」というのは単なる思い込みかもしれません。
恋愛を邪魔しているかもしれない「間違った思い込み」を捨て、もっと自由に恋愛を楽しみましょう!
大人の恋愛を成就させるために「捨てた方がいい思い込み」1
「選ばれる」女になるべき
「恋愛が成就する」という言葉を聞いて、どういったイメージを思い浮かべますか?
「告白されて両思いになる」ことだと考える女性もいれば、「付き合ってプロポーズされること」が恋愛の成就だと考える人もいらっしゃるでしょう。
ちまたには、「気になる彼に告白させる方法」「プロポーズされる女性とはこんな女性」などの情報が氾濫していて、そういった情報に触れていると、あたかも「選ばれることこそゴール」だと勘違いしてしまいがちです。
ですが、「告白される」「プロポーズされる」女性になろうとすることは、「自分自身で人生を選択していく」というパワーを放棄することでもあります。もしあなたが、「選ばれる女になりたい」と思ったことがあるならば、今一度ご自身に問いかけてみていただきたいと思います。
「私には、自分で彼氏や、生涯のパートナーを選ぶ権利がないのか?」と。
選ばれるのを待っていたら、相手に勝手に期待して失望したり、自分のタイプではない人に言い寄られて「何回かデートしたら良さが分かるかな」と妥協し、喜びもトキメキもないデートをすることになってしまったりしがちです。
「選ばれよう」とするのをやめて、「自分で好きな人を選ぶ。自分からアクションを起こす」ことで、一方的に選ばれる関係ではなく、「お互い、この人だ」と満足できる関係を手に入れることができるでしょう。
大人の恋愛を成就させるために「捨てた方がいい思い込み」2
女性の幸せとは結婚や出産だ
「子どもが好きだから、子どもは3人欲しい」「大好きな人と結婚して、穏やかな家庭を築くのが目標」という人はいるでしょう。そういう女性たちが、婚活や妊活をすることは自然なことです。
ですが、本当は結婚や出産をしたいとは思っていないにも関わらず、周囲のプレッシャーや(実際にはあるかどうかもよく分からない)社会からの目を恐れて、結婚や出産を急ぐ女性もいます。
そもそもの話ですが、結婚というのは人間が作り出した制度であり、時代や文化によってその内情はまったく違ってきます。通い婚や一夫多妻が普通だった時代もあれば、現代でも結婚せずに子どもを育てることが普通の国もあります。
スゥーエデン人の女友達はいわく「日本人は、どこに行っても年齢を聞いてくるし、彼氏との付き合いが長いと分かれば、結婚の話題になる。こんな年齢を気にしている国や、結婚のプレッシャーにさらされている女性が多い国は珍しい」。
彼女は、親日家で何度も日本を訪れているのですが、「私は彼氏と結婚しようとは思っていないけど、日本にいたら早く結婚しなくちゃ、って思っていたかも」とも述べていました。
結婚や出産は、個人の選択で行うべきものであり、万人がしなければならないものでもありません。心からしたいと思うのであればするべきですが、「この年で結婚していないと、いろいろ言われてしまうから」など周囲の視線を気にして結婚相手を探すのは本末転倒です。
焦りから結婚・出産をしようとすると、「本当に相手のことが好きなのか」も見失いがちです。「年収が高いし、自慢できる仕事をしている彼だから、ちょっと我慢して付き合ってみよう」なんて考えてしまっては、結婚し、愛情の湧かない相手と数十年間一緒に暮らすことになってしまう危険性もあります。
本当は、「これが女の幸せ」なんていうものはないはずです。あるのは、「私の幸せ」「個人の幸せ」だけです。
社会的なプレッシャーや固定観念に惑わされず、本当に自分が望む幸せの形を探求していくことで、「好きでもない人との交際」を遠ざけることができるでしょう。
大人の恋愛を成就させるために「捨てた方がいい思い込み」3
男性は若い女性が好き
日本の男性はロリコンだとよく言われています。完璧なパフォーマンスをするアイドルよりも、未熟さや素人っぽさを残したアイドルが支持される現状や、萌えアニメのキャラの普及率などを見ていると、「日本の男性は、幼い女性が好きなんだな」と勘違いしそうになります。
ですが、本当にそうでしょうか?
本当に日本の男性は「年齢を第一条件にして女性を選んでいる」と考えるのなら、あなたは日本人の男性をバカにしています。
男性から「女性は結局男性の顔しか見ていない。ただしイケメンに限る、なんだろ?」「結局女は金を持ってる男性が好きなんだろう。金があればどんなブスでもモテるし」と言われたら、あなたはどう感じるでしょうか?
「女性をバカにしている。そんなに浅はかではない」と思うのではないでしょうか?
男性でも同じことです。女性は若ければ若いほど価値があると考え、「20代後半をすぎたらババア」などと考える男性もいるでしょう。ですが、実際に男性がそういった発言をしているのを耳にしたことがある女性は少ないのではないでしょうか? 大半はネットなどの匿名の落書きです。そして、なぜ彼らがそういったことをわざわざ書き連ねるのかというと、現実がうまくいっていないため、誰かを下に見ることで憂さ晴らしをしているだけなのです。
現実には、男女ともに同年代の相手を恋愛対象として選ぶ傾向があります。2015年に実施された調査(※1)によると、34歳までの未婚男性の40%は結婚相手に自分と同じ年齢の女性を希望しているそうです。
ネットが好きで、ゴシップが書き連ねてある掲示板を見るのが好きだと言う方は、そういった書き込みを間に受ける前に、「なぜ彼らはそういった暴言を書いているのか」を一度冷静に考えてみる必要があるでしょう。
※1
2015年 社会保障・人口問題基本調査 現代日本の結婚と出産
大人の恋愛を成就させるために「捨てた方がいい思い込み」4
無知なふりをした方が得
男性は、「教えるのが好き」だと言われています。そのため、知っていることでも知らないふりをしたり、わざと間違えたりして、相手の「教えたい欲」を満たすことでモテようとする女性もいます。
ですが、無知なふりをすることには、大きな弊害があります。
それは、「女性を自分と対等な人間であってほしい」と望む大人な男性からは好かれなくなってしまう、という点です。
無知なふりをすることで、「女性はちょっとバカなくらいがかわいい」「頭がよかったり、自分と対等に話したりする女性はめんどくさい」と考える男性からはモテます。
ですが、「彼女とも知的な会話がしたい」「人間的に尊敬できる人を彼女にしたい」と考えている男性からは敬遠されてしまいうことになるのです。そういう男性も教えてあげたい欲はありますが、男性に何かを教えてもらう理由が「無知だから」では、大人な男性との恋愛を成就させるのは難しいでしょう。
大人の恋愛を成就させるために「捨てた方がいい思い込み」5
付き合うまで関係を持ったらダメ
「付き合う前に関係を持ってしまったら、体だけの関係になってしまうからダメ」と言う言説があります。
これはある意味、間違っています。「付き合ってください」と言われて、彼氏彼女になり、関係を持ったとしても、即別れる可能性はあります。
付き合うことは、体の関係のための免罪符ではありません。付き合うか否かを体の関係を持つトリガーにするのではなく、「信頼関係ができてから」「自分が本当にしたいと思ってから」をトリガーにするべきでしょう。
思い込みを捨てることで、「彼」とちゃんと向き合うことができる
「男性はみんな浮気する」
「女性はデートのときは奢ってほしいと思っている」
これらの定義は、ある人にとっては正しく、ある人にとっては間違っています。
「男性とは、こういうものだから」「女性とは、こうあるべきだから」という思い込みを持っていると、個人の本質を見失ってしまうと同時に、自分が本当はどうしたいのか、も見逃してしまう恐れがあります。
過去の恋愛や周囲の声に惑わされることなく、今目の前にいる彼個人と、今自分が感じている気持ちを最優先にすることで、真に満足できる恋愛をすることができるでしょう。