仕事終わりの帰宅中、ふと目を電車の窓に向け、
「えっ！？　これ私？　なんか老けてない？」なんて、疲れた自分の顔を見て驚くことありませんか？

1日しっかり仕事をしたのだから、身体が疲れているのは当然のこと。

でも、どんなに疲れているときでも、お顔だけはハリのある元気な表情でありたいものですよね。お顔が疲れて見えてしまう原因に、くすみ、目の下のクマ、頬のたるみなどがあげられます。

これを改善するため、毎晩お顔のマッサージや専用の器具を使用している方も多いはず！
でもその方法を間違うと、頬のたるみや肌劣化を加速してしまうんです。

そこで今回は、お疲れ顔を改善するおすすめのツボ押し方法をご紹介します。

頬たるみの原因

頬のたるみの原因のひとつに、表情筋の衰えが挙げられます。

表情筋は、顔にある30種類以上の筋肉のことを言います。

表情筋を動かすことで、喜怒哀楽の様々な表情を作ることができます。この表情筋ですが、人と話す機会が少なかったり、一日中テレビやパソコンの前にいることが多くなると、表情筋が使われなくなり衰えやすくなります。

さらに、マスクをしていると、同じように話をしても、マスクをしていないときに比べて顔の筋肉、表情筋の活動量は、半分から1/4にまで低下するという実験結果があるとか…。

また、マスクの紐の部分が耳にかかることで耳周りの筋肉に負担がかかり、凝り固まることで表情がこわばることもマスク着用によって表情筋が衰える原因の一つになるので、しっかり凝りはなくしておきたいものですね。

知っておきたいローラーやマッサージの注意点

頬のたるみ改善のため、日頃からフェイスローラーを使用したり、マッサージでケアされている方も多いかと思います。

凝り固まった筋肉をほぐしていく瞬間はとても気持ちいいですよね。
でも、一向にほうれい線やたるみが改善しないな？とお悩みではないですか？

フェイスローラーやマッサージは、必ず下から上に動かすのが基本です。
テレビを見ながらただ上下にコロコ＆さするだけではNGですよ！

さらに、ローラーやマッサージなどのさすりや流す工程が原因で、肌が摩擦されかえって乾燥を促進させる原因にもなります。

ローションやクリームなどをたっぷり使用して行うようにしましょう。

ツボ押しで『疲れ顔』改善方法

『疲れ顔』の改善で一番重要なポイントは、お顔の血行を良くすることです。

お顔周りには、とっても細い血管がたくさんあります。血管の中には、お顔の細胞たちに届ける酸素や栄養がたっぷり含まれています。

この血行の滞りが原因で、疲れ顔になってしまうのです。
この血行の滞りを起こす一番の原因が、表情筋の凝りなのです。

表情筋が凝ることで、血行が悪くなり、老廃物も溜まりやすくなってしまい悪循環を引き起こします。

そこで今回は、頬のたるみを改善＆お顔全体の血行を促進するおすすめのツボをご紹介します。 ツボを押すときは、1か所をぐ～っとゆっくり徐々に力を強くしながら押すようにしましょう。

＜おすすめツボ＞

①巨髎(こりょう)

場所:正面を向き、瞳孔の垂線と尾翼の水平線の交点に取る。
※頬骨の高い部分の下にあるツボです。

効果: 顔全体に栄養分が行き渡りやすくなり、肌のくすみやたるみの解消に繋がります。

②顴髎（けんりょう）

場所:外眼角の直下、頬骨下方の陥凹部に取る。
※目尻から頬骨を結ぶライン

効果: たるみやシワの他、むくみの改善にも効果のあるツボなので、フェイスラインを引き締めることができます。

③地倉(ちそう)

場所:口角の外側で鼻唇溝または鼻唇溝の延長線上に取る。
※口角の外側とほうれい線が交わる位置

効果: たるみやニキビ、口角を上げるのに効果的です。

参照・参考文献

・国際抗老化再生医療学会雑誌
http://waarm.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/612358bcd62d670cb69a557ed4c91e64.pdf
・関西医療大学　
『中国古代「美」意識にみえる鍼灸美容の検討』
https://www.kansai.ac.jp/pdf/kuhs_kiyo_08.pdf?ver=220509
・全日本鍼灸学会雑誌（Vol.70.No.3.Aug.2020）
『客観的評価法を用いてリフトアップ効果を示した美容鍼灸の２症例』