思わず生つばが出てしまう!?シズル感たっぷりのぼんぼんさんのイラスト

(アイキャッチ画像出典:ぼんぼんさん 公式X https://twitter.com/@bonbon20170916

思わず生つばを飲み込んでしまう美味しそうなイラストを描くのは色鉛筆画家のぼんぼんさん。
こってり系の食べ物から動物、風景画など幅広いモチーフを題材にリアルを極めた色鉛筆作品を次々に発表しています。作品のシズル感の秘密や今後についてぼんぼんさんにお話を伺いました。

目次

シズル感の原点は石垣島の海!?

(画像:©2024Maki,NAGAI)

―食べ物の作品がどれも本当に美味しそうで生つばをゴクンとしてしまうんですが、シズル感を生むテクニックなのかマインドなのかそのへんの秘密を少し教えていただけないでしょうか?

うーん(と少し考えて)シンプルに食べるのが大好きというのがあるかもしれません(笑)。
講師として絵画教室で教えているんですが、生徒さん誰しも好きな何かを描きたい!というのがあるんですね。で、そのお好きなものを描くのが上達の近道だと言っているんですが、私の場合食べ物が一番の推しアートなのかもしれません(笑)。

―会社を辞め、突如持て余した時間にたまたまプレゼントにもらった色鉛筆で人生初の色鉛筆画を描いたことがきっかけで色鉛筆画家になったとのことですが、最初に描いたのも推し(笑)の食べ物だったのでしょうか?

いえ、最初は風景のスケッチでした。会社を辞めるタイミングで1ヶ月の休みを取って石垣島に行ったんですが、それまであまり休まなかったので初めての長期の休みで何がしたいのかもわからないまま出かけまして。たまたま持っていった色鉛筆で写真を撮ったりするのと同じようにスケッチしたりってしてたんです。スタートはそんな感じでした。

石垣島は海がとてもきれいな場所で。海を描きたい、でもなかなかうまく描けないんですよ。だから最初は“水”が描けるようになりたかったんです。実は“水”っていうのはテーマみたいにずっと思っていまして。それが転じて、ラーメンのスープになったり、ソースになったり、料理になったり、湯気になったりといろいろ描いているうちにハマってきて今みたいな感じになりました。

初めて描いた天ぷらが商品ラベルに!

(画像出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/sakehinata/

7月中旬に楽天市場にオープンした「ユニークなお酒との出会い 酒日向。」(※1)では、ぼんぼんさんがオリジナルワインのラベルのイラストを手がけています。ワインに食べ物を合わせるのではなく、食べ物に合わせるワインを開発し(※2)誕生したのが、その名も“天ぷらにぃーよ”というオリジナルワインです。

天ぷらと一緒に食べると互いの美味しさが際立つ!というワインは、山梨のぶどう100%の国産ワイン。ワイン好きの方は名前の元ネタがあることにお気付きかもしれません。スペインを代表するワインの品種に“テンプラニーリョ(Tempranillo)”(※3)があるんです。塩で食べる天ぷら用、天つゆで食べる天ぷら用とあります。気になる方は、酒日向のサイトで詳しい説明をご覧ください。

天ぷらにぃーよ 塩(酒日向 楽天市場店)
https://item.rakuten.co.jp/sakehinata/435849/
天ぷらにぃーよ つゆ(酒日向 楽天市場店)
https://item.rakuten.co.jp/sakehinata/436091/

―美味しそうな天ぷらのイラストですが、天ぷらのイラストは以前に描かれたことがあるんですか?

いえ、今回が初めてでして(笑)。えびの天ぷらはマストだったんですが、他は自由にというオーダーで、第一弾の「塩」と第二弾の「つゆ」で違う具材を選びました。

―美味しそうに描いてくれると絶大な信頼ですね!仕事の幅がいろいろと広がっていると思うのですが、これから手がけてみたいことは?

今回のワインのように、自分のイラストが商品になるっていうのが増えるといいなと思っています。飲食店で絵を描かせていただける機会がもらえたり、飲食メーカーさんでデザインさせてもらえたりっていうのができたらいいなと。

―今回私が気に入った食べ物イラストのお話ばかり伺ってしまいましたが、出光興産のCM「Coloring篇」の最後のロゴが浮かぶ街の風景もぼんぼんさんがご担当ですよね?

はい。前半の人物のイラストは別の方ですが、CMに限らず映像の仕事ももっとやりたいですね。今、AIを始めいろいろと瞬時に作れる時代じゃないですか。手間の掛かるアナログだからこそ、描く過程そのものが映像映えするかと。

(画像出典:https://twitter.com/@bonbon20170916

ぼんぼんさんの作品に興味を持たれた方はSNSをご覧になるのをおすすめします。
関西を中心に絵画教室も複数箇所で開いているので、自身もリアルに描く鉛筆画を描きたいという方はチェックしてみてください。また、ぼんぼんさんが代表をしているリアル色鉛筆画家集団イロドリアル(※4)の書籍が3冊刊行されているので、そちらを手に取ると緻密で繊細な作品の数々を見ることができます。

『塗り絵式 写真にしか見えない色鉛筆画 上達ドリル[動物編]』

(画像出典:グラフィック社 https://www.graphicsha.co.jp
https://www.amazon.co.jp/dp/4766137159

『塗り絵式 写真にしか見えない色鉛筆画 上達ドリル[基本編]』

(画像出典:グラフィック社 https://www.graphicsha.co.jp
https://www.amazon.co.jp/dp/4766135369

『イロドリアルの超リアルな色鉛筆画』

(画像出典:ソーテック社 http://www.sotechsha.co.jp/
https://www.amazon.co.jp/dp/4800730244

※1 ユニークなお酒との出会い 酒日向。…毎日が心地よい”酒LIFE”となるよう今まで見たことがない商品との出会いにトキメキを提供するお店。目を惹くパッケージ、記憶に残るネーミング、心を満たすお酒の味わい、全てにこだわりを詰めた、ショップ限定のさまざまなオリジナル酒を販売。(運営:株式会社イズミセ)https://item.rakuten.co.jp/sakehinata/

※2 「天ぷらにぃーよ 塩」は塩で食べる天ぷらに合うように開発された山梨県産甲州50%、デラウェア25%、マスカットベリーA8%、シャインマスカット5%の国産ワイン。
「天ぷらにぃーよ つゆ」は天つゆで食べる天ぷらに合うように開発された長野県産マスカット・ベーリーAで造られた(酸化防止剤使用)国産ワイン。

※3 テンプラニーリョ…ワイン用の黒ブドウ品種では世界第3位の栽培面積(1位:カべルネ・ソーヴィニョン、2位:マルロー)

※4 イロドリアル…徹底的にリアルを追求すべく、互いに切磋琢磨し高みを目指すと共に、色鉛筆画の魅力を広く伝えたい…という意志の元で結成された色鉛筆画家ユニット(音海はる+みやかわ+ぼんぼん+三賀亮介+石川@色鉛筆+リヒト)
イロドリアル 公式X  https://x.com/irodoreal

ぼんぼん(Bon Bon)色鉛筆画家

大阪府出身。
大阪芸術大学映像学科卒業後、一般企業で営業職に従事した後2017年5月に退職。
2017年色鉛筆画家デビュー。
絵は極力実物をありのまま再現すべくリアルを追求し、ジャンルは問わず、“食べ物、車、動物、人物、風景等” あらゆる対象を描く。

色鉛筆画教室講師(朝日カルチャーセンター大阪/京都・産経学園大阪・よみうりカルチャー大阪・京都新聞文化センター・JEUGIAカルチャーセンター大津テラスetc.)通信講座講師(おうちdeまなぼ、Lakit)

リアル色鉛筆画家集団イロドリアル代表。

ぼんぼんさん 公式X https://twitter.com/@bonbon20170916
ぼんぼんさん 公式Instagram https://www.instagram.com/bonbon20170916

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この記事を書いた人

大学卒業後、国語学会で学術雑誌の編集と秘書を兼任。その後、放送作家と並行してテレビ局、制作会社で番組制作を行う。演者側だった学生時代から継続して様々な形でエンタテインメントに関わる。現在は書く仕事に加え、講師、カフェスタッフ等パラレルワーカー。原則、メディアと明かさず自費で情報収集することで媚びない正直な記事を目指す。得意分野はエンタメ・ビューティ・美味しい。

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