推し疲れとは?推し活に疲れてしまう原因と対処法

昨今、「推し活」という言葉が一般的になり、好きなアーティストやキャラクターを応援する活動が広く行われるようになりました。

しかし同時に、推し活に疲れを感じる人も出てきています。本記事では「推し疲れ」とは何か、その原因や対処法、そして推し活をやめるタイミングについても解説していきます。

目次

推し疲れとは?

「推し疲れ」とは、推し活(推しを応援する活動)を続けるうちに精神的・肉体的・金銭的に疲れてしまう状態を指します。

推しに対する熱い想いがあるからこそ、夢中になりすぎてキャパオーバーになってしまい、疲労感や義務感が強くなり、楽しむ余裕がなくなってしまうことがあるようです。

推し疲れの原因とは?

次に、推し疲れの原因について確認しておきましょう。

推し疲れの原因1 義務感の増加

推し活は、自分の意思で、自分の楽しみのためにするものです。ですが、当初は楽しめていた推し活も、時間が経つにつれて、「絶対に全公演参加しなければならない」「グッズは必ず買わなければならない」という義務感が生まれ、推し活が負担になってしまうケースもあるようです。

推し疲れの原因2 周囲との比較

推し活は自己満足の楽しみであり、周囲と比較する必要なんて本来はないはずです。ですが、「自分がいちばんのファンでいたい」「TO(トップオタク)であり続けたい」と考えて周囲と比較してしまう人も少なくありません。「あの子は、自分よりも熱心に推していないのに、推しからファンサ(ファンサービス)をもらっていた」というような嫉妬心が芽生え、推し活を楽しめなくなるケースもあるのです。

推し疲れの原因3 過剰な経済的負担

グッズの購入、ライブへの参加、ファンクラブの会費、遠征費など、推し活にはお金がかかります。オタク文化の中では、ライブなどの現地参戦をせずに、自宅でのみ推し活を行うオタクを「在宅オタク」、ライブやグッズなどにお金を落とさないオタクを「無銭オタク」と下に見る文化もあるため、お金がなくても無理をしてライブなどに参戦するファンもいるのです。推し活をするために、バイトを増やしたり、副業したり、キャバクラなどの夜職をしたり、という人もいます。推し活のために無理をして労働をしていると、次第に虚しくなってくる人もいるようです。

推し疲れの原因4 時間的負担

推し活には時間が必要です。大手グループなどのアイドルの場合、コンテンツの提供もたくさんあるので、全てのコンテンツを視聴するためには、相応の時間が必要になってくるのです。時間には限りがありますから、推し活をしている時間には、他のことができなくなります。

日常生活の息抜きの推し活ではなく、日常生活の中心に推し活が位置している場合、時間的負担は馬鹿になりません。友人たちが、仕事、資格試験の勉強などをしている間に自分は推し活をしていた、という場合、キャリアに差が出てくる場合もあります。気がついたら推し活に時間を使いすぎており、本来やりたいこと、やるべきことが後回しになっていた、と気づいた時、推すことに疲れを感じる人もいるのです。

推し疲れの原因5 推しとの距離感

推しが大好きすぎるあまり、遠い存在であると感じることや、自分の努力が直接的に推しに届かないと感じ、疲れを感じることもあります。特に大手グループのアイドルなどを応援している場合、自分一人の応援が相手にとってどれくらいの価値を持つのかがわからなくなり、自分がいなくなっても問題ないかも、と思うケースもあるようです。

推し疲れの原因6 推しのスキャンダル

恋愛禁止のアイドルの熱愛が発覚したり、推しの迂闊な言動が炎上したり、といったスキャンダルがあった場合、ファンの気持ちは揺れます。推しのことを応援したい、という気持ちと、推しに対する失望を同時に感じ、精神的に疲労してしまう場合も珍しくありません。

推し疲れた、と感じたときの対処法

次に、推し活に疲れた時の対処法について確認しておきましょう。

「推し疲れ」への対処法1 推し活を休憩する

推し疲れを感じたら、推し活から一旦離れてみるのも有効な方法です。一時的に休息を取って気持ちをリフレッシュすれば、再び推し活を楽しめるようになるかもしれません。「二週間、推しに関するコンテンツを摂取するのを止める」などの実験をしてみましょう。しばらく離れたことで、推しの尊さを実感できるかもしれませんし、自分にはもう推し活は必要ないと気がつけるかもしれません。

「推し疲れ」への対処法2 他人と比較せず、自分のペースで楽しむ

推し活はあくまで自分の楽しみのための活動です。他人と比較せず、自分のペースで無理なく楽しむことを心がけましょう。周囲の推し活友達と比較してしまいそうになったら、単独行動をしてみるのもアリです。

「推し疲れ」への対処法3 別の趣味を持つ

推し活に疲れている原因が、推しを中心に生活してしまっているから、ということも考えられます。推し活とは別の趣味や夢中になれることを見つければ、推し活は生活を侵食しすぎず、精神的な余裕を持って推し活を楽しめるでしょう。

「推し疲れ」への対処法4 推しを増やす・変える

推しを増やしたり、推しを変えたりすることで、推し疲れがなくなる可能性もあります。推していて疲れる人を推し続ける義務はありませんから、「この人を推すのはしんどい」と思うなら、推し変も検討してみましょう。

推し活をやめるタイミングとは?

推し活は、一生続けることもできる趣味です。ですが、以下の項目に当てはまっている方は、推し活をやめるべきタイミングなのかもしれません。

推し活をやめるべきタイミング1 楽しみよりも辛さが勝つ

推し活が義務感やストレスの原因となり、楽しみよりも負担や辛さが大きくなっている場合は、一旦やめることを検討しましょう。

推し活をやめるべきタイミング2 生活に支障が出ている・過度に依存している

推し活が生活全般に悪影響を及ぼしている場合、例えば、仕事や学業、金銭面に支障が出ている場合は、活動を見直すことが必要です。特に、推し活が原因で借金をしている場合は、即、推し活をやめるべきでしょう。やめたくてもやめられない、という方は、依存症外来などの受診を検討してみてください。

推し活をやめるべきタイミング3 楽しくなくなった

以前は楽しんでいた推し活に対して、なんとなく楽しくなくなった、と感じ始めているなら、そろそろやめ時です。推し活は義務ではありませんから、楽しくないものを無理やり続ける必要はありません。

推し活で得しているのは誰? 推し活が楽しめなくなったら、一時的に離れてみよう

推し活は、流行の趣味であり、時には生きがいにもなり得るものです。

ただし、過度な義務感や金銭的負担が積み重なると「推し疲れ」を引き起こすことがあります。自分自身の感情や体調に従って、必要であれば一時的に休むか、他の趣味を持つことで、バランスを取り戻しましょう。

推し活で一番得するべきは、あなたです。それにも関わらず、推し活によって、感情的、金銭的不利益を被っていると感じるなら、それは、推し活をやめるべきタイミングだということです。

推し活は健全な金銭状態、精神状態でなければ楽しめません。推しを一番に考えるのではなく、「最も推すべきは自分自身」その次の、次の、次くらいが、推し、という気持ちで推し活をした方が、健全でしょう。

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