近年、フリーランスとして働く人は年々増加しています。時間や場所にとらわれず、自分のペースで働けるフリーランスに憧れる女性も多いのではないでしょうか。とくに子育てや介護などでフルタイム勤務が難しい女性には、時間を自由に調整できる働き方は大きな魅力です。
しかし、
スキルないし無理かも
30代からでは遅いかな
と、最初の一歩が踏み出せない女性も少なくありません。
誰しも最初は初心者。今からでも準備を始めれば、フリーランスとして活躍する道は十分に開けます。
今回は、「フリーランスになりたいけれど、なり方がわからない」「スキルはないけど、フリーの仕事をやってみたい」という女性向けに、フリーランスになるにはどうすれば良いか、具体的なステップと注意点をご紹介していきます。
女性がフリーランスで仕事をするメリットとは?
フリーランスにはメリットもありますが、同時に、同じくらいデメリットもあるということを理解しておくべきです。
まずは、女性がフリーランスになるメリットについて見ていきましょう。
フリーランス最大の魅力は自由な働き方!数か月のバケーションも夢じゃない
フリーランスの最大の魅力は、自由な働き方ができることです。今日働くかどうか、どこで仕事をするか、すべて自分で決められるのがフリーランスの特権。時間や場所に縛られないため、たとえばハワイに3か月滞在しながら働く「ワーケーション」も実現可能です。
また、会社員では欧米のバケーションのような長期の休暇を取るのは難しいかもしれませんが、フリーランスならスケジュールを調整して可能です。たとえば、半年間一生懸命働いて貯金を作り、残りの半年は南国でリフレッシュする――そんな自由なライフスタイルも夢ではありません。
育児・家事・介護と仕事を両立できるのが女性には魅力的
フリーランスが女性に向いている働き方だと言われる一因に、育児や家事、介護との両立が可能だ、という点が挙げられます。
日本は夫婦が共働きであっても、女性が育児や介護を行う割合が高くなっています。フリーランスであれば融通が利きやすく、両立がしやすいという利点があります。
また、会社員の場合、育休・産休中はキャリアが中断されてしまいますが、フリーランスの場合、育児をしながら働き続けることができるので、キャリアを継続することが可能。
収入の上限がない!働けば働くほど収入アップできる可能性も
会社員の場合、収入アップのチャンスは年に一度の昇給や昇進のタイミングに限られ、劇的な変化は期待しづらいもの。しかし、フリーランスの場合、スキルや実績を積めば、高単価で仕事をすることができます。極端な話、1か月で収入が数倍になることも夢ではありません。
報酬はクライアントとの交渉次第で増やすことができるため、努力した分が収入に直結します。スキルアップや実績を積むことで、より高い報酬を得られる可能性が広がるのがフリーランスの魅力です。
煩わしい人間関係なし!自分の裁量で仕事できる自由
会社員の場合、相性の悪い上司や同僚と長期間付き合わなければならないことも少なくありません。しかし、フリーランスなら、仕事の相手やプロジェクトを自由に選ぶことができます。もし気が合わないクライアントがいれば、その案件を引き受けないという選択肢もあります。その結果、人間関係によるストレスが軽減され、自分に合った環境を作りやすくなります。
さらに、フリーランスには上司がいないため、上からの指示に振り回される心配もありません。自分で仕事の内容や進め方を決められるため、ストレスの少ない働き方が実現できます。
一国一城の主人に!好きな仕事でスキルを磨ける
会社員として働く場合、会社の都合で望まない部署に異動させられたり、やりがいのない業務を押し付けられたりすることもあります。
一方でフリーランスは、フリーランスは自分自身が「ビジネスのオーナー」。どんな案件をどのくらいの報酬で受けるか、どの分野に特化するかなど、すべてを自分で決定できます。
やめとけ?後悔する?女性がフリーランスになるデメリット
「フリーランスで稼ぎたい」と考えて会社を辞めたのち、思ったように稼げず、後悔する事例もあります。「フリーランスは素晴らしい仕事!」「3か月で稼げます」など、フリーランスのメリットばかりを主張するフリーランス養成講座を受講した結果、蓋を開けてみれば全く仕事が受注できないケースも。
ここからは、フリーランスになるデメリットについても確認していきましょう。
フリーランスは収入が不安定→将来が見通せない
フリーランスの最大のデメリットは、あらゆる面で不安定だという点でしょう。フリーランスになった当初は、クライアントが見つからず、依頼が少ない時期があるかもしれません。収入が安定しないことが原因で、家を買ったり、結婚したり、子供を持ったり、といったライフイベントに踏み出せない可能性もあるのです。
社会的な信用がない。家を借りられないケースも
企業で働く会社員と比べて、フリーランスは社会的信用がありません。たとえば、YouTuberと、大手企業の会社員、どちらがマンションを借りやすいか、というと後者でしょう。YouTuberの方が高収入な場合でも、大企業の会社員よりは信用が落ちる場合がほとんどです。
また、親世代がフリーランスに対していいイメージを持っていないケースも少なくなりません。そのため、フリーランスという働き方に否定的で、「ちゃんと就職した方がいい」と言われることも珍しくないのです。
社会的な保証がほぼない。年金が少なく、老後が不安
フリーランスは企業で雇われているわけではないため、厚生年金がありません。老後、年金の受取額が少なくなるため、将来に不安を抱くケースも多いのです。
また、雇用保険もないので、ある日突然働けなくなったとしても、セーフティネットが存在しないという現状があります。
フリーランスは自分で備えておかなければなりませんから、いざという時のために貯蓄をする、国民年金に上乗せして年金を受け取れる国民年金基金に加入するなど、各自自己責任で対策を講じる必要があります。
報酬の未払い、セクハラなどのトラブルに巻き込まれても、誰も守ってくれない
フリーランスで働いている場合、会社は守ってくれません。報酬の未払いのほか、若い女性はセクハラトラブルに巻き込まれることもあります。そのため、報酬の未払いやセクハラなどのトラブルが発生した場合、自分で対処しなければならなくなります。
フリーランスは仲間がおらず、孤独を感じることも
会社員の場合、会社に行けば同業の仲間と話すことができます。しかし、フリーランスは一人で仕事をすることが多いため、同業とのつながりができにくく、孤独感を抱くケースもあるのです。
働すぎる。オーバーワーク→体調を壊すケースもある
会社員の場合、労働時間が法律で決まっていますが、フリーランスの場合、働きたいだけ働けてしまいます。そのため、フリーランスになってから働きすぎてしまい、体調を壊してしまう人もいるのです。
女性だから?余計に家事労働を押し付けられがち
家族のどちらかが会社員で、どちらかがフリーランスの場合、家事・育児・介護などの賃金が発生しない家事労働は家で仕事のできるフリーランスが担うケースが多いようです。フリーランスで働きながらも、家事労働の責任者になり、結果的に会社員よりも労働時間が増えるケースも珍しくありません。
未経験&スキルなしアラサー女性がフリーランスとして始めやすい仕事・職種とは?
動画編集、デザイン、イラスト、ライティング、プログラミング、翻訳、通訳、マーケティングなどのスキルは、フリーランスの需要が特に高い分野です。これらのスキルがある方は、明日にでもフリーランスの一歩を踏み出すことができるでしょう。こういった仕事の経験がない、という方でも、勉強することで、案件獲得は可能です。
ここでは、現在スキルや経験がゼロでも、フリーランスとして仕事を始められる可能性の高い仕事について解説していきます。
女性が多い!WEBライター・SEOライティングの仕事
SEOライティングは、現在も需要が高い仕事の一つです。
SEOとは検索をした際に、検索結果の上位に表示されるように工夫すること、を指します。
たとえば、ブリーチや派手なヘアカラーを得意としている美容院が、「美容院 ブリーチ 得意」などの検索ワードで検索した際、自社のホームページを上位に表示させたい、と考えたとします。その際、SEOライターに、「美容院 ブリーチ 得意」で検索した際に上位に来る記事の執筆を依頼することがあります。現在は、誰しもネットを使う時代ですから、SEOの知識が豊富なライターは需要が高いのです。
SEOの知識は、日進月歩であり、日々移り変わっているとはいえ、SEOやマーケティングの基礎は書籍などを購入すれば独学で学ぶことができます。
また、安価な案件であればクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで受注することが可能です。
SNSの運用代行などのウェブマーケティングの仕事
次に始めやすいのが、X(旧Twitter)やInstagramなどの企業SNSの運用代行です。日常的にSNSを使っている方なら、抵抗なく始めることができるでしょう。
また、ネットの広告運用などウェブマーケティングの勉強をして、ウェブマーケティングの案件を獲得する、という方法もあります。
YoutubeやTikTokなどSNS用の動画編集の仕事
3つ目は、近年、需要が伸びているのが動画編集の仕事です。
動画編集のスキルはYouTubeや書籍などを見ながら独学で学ぶことも可能ですが、ある程度、適正とセンスがなければ難しいかもしれません。動画編集スクールに通うことを検討するのもアリですが、注意すべき点は何十万もするスクールに通っても、元を取れない可能性があるということです。
近年、子育て中の女性などをターゲットにした「未経験から動画編集で月40万円稼げるようになりました!」などの体験談を載せた動画編集スクールが多く紹介されています。
しかし、そういったスクールは、スクールを受講後の案件獲得を保証するものではありません。
悪質なスクールも多いですから、「動画編集は案件獲得が難しい」という現実を言わずに、「簡単に稼げる」と宣伝しているスクールは避けましょう。
甘い言葉に騙されないでください。
フリーランスになるには?女性がフリーで仕事を始めるためのステップ
フリーランスとして働くためには、確定申告の方法を勉強したり、名刺を作ったり、さまざまな準備をする必要があります。準備をしっかりすることは大切ですが、始めてから学ぶことも可能ですから、まずは一歩を踏み出してみましょう。
「自分には資格もないし、スキルも全くない」と考えている方でも、他の方が見たら羨ましがられるようなスキルを持っている場合が多々あります。
まずは、自分の強みの棚卸しをして見ましょう。過去の職歴や、趣味、得意なこと、人から褒められたこと、などを書き出してみて、そこから仕事に繋がりそうなことを探してみるのです。
例えば、長い間専業主婦をしており、料理が得意だ、という場合には、料理系の動画クリエイターになれるかもしれません。文章を書くのが好きならライターとしての仕事が獲得できるかもしれませんし、SNSに日常的に投稿していて、運用に詳しいなら、SNS運用代行の仕事ができるかもしれません。
得意なことを棚卸しした結果、「スキルがない」「スキルはあるけれど収入に繋がる自信がない」と感じる場合は、まず必要なスキルを磨くことから始めましょう。
重要なのは、「ニーズの高いスキルを選んで磨く」という点です。たとえば、短歌を作るのが得意でも、それを生かして収入を得るのは難しいかもしれません。なぜなら、そのスキルに対する需要が非常に限られているからです。
スキルゼロから始める場合は、まずどの職種で働きたいのかを決めることが必要です。動画編集に挑戦するなら、書籍や無料のオンライン教材を活用して基礎を学び、練習を積むと良いでしょう。
また、注意したいのが、初心者フリーランスをターゲットにした高額なスクールや講座です。動画編集やライター、マーケティングなどのスキルは、何十万も出して得る必要はありません。制作会社やIT企業などでバイトした方が、よっぽど実用的なスキルが学べます。
こういった資格商法に引っかからないよう、注意しましょう。
続いては働く環境を整えましょう。パソコンとインターネット環境はもちろんのこと、仕事専用のメールアドレスや名刺の準備も必要です。業種によっては、ほかにも必要な機材や道具もあるでしょう。
フリーランス女性は在宅で働くケース多いですが、その場合、仕事の空間をしっかり確保し整えることも大事です。
フリーランスの仕事を獲得するためには、自分のスキルや経験をアピールする必要があります。ポートフォリオ(作品集)を作成し、自分が提供できるサービスをわかりやすく紹介できるようにしましょう。
たとえば、動画編集の仕事を目指すなら、自分が手掛けた編集作品をいくつか用意し、クライアントが一目でわかる形式にまとめます。
ポートフォリオを公開するための無料ツールやテンプレートがネット上にありますので、活用して自分の提供できるサービスや強みをわかりやすく紹介しましょう。
ポートフォリオを作ったら、案件獲得に向けて動き出しましょう。
一番簡単な方法は、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用することです。未経験者でも可能な案件が出ている場合もあるので、チェックしてみましょう。
ただし、こういったクラウドソーシングサービスを利用した場合、手数料を取られてしまいますし、未経験者の場合、単価が低いところからのスタートとなりますから、クラウドソーシングは「あくまでも最初の一歩」だと考え、ステップアップしていくことを考えましょう。
クラウドソーシングなどを使ってある程度実績ができたら、自分のサイトやSNSなどを作って企業から直接依頼を受け付けるようにしましょう。
また、動画編集を必要としていそうな企業に直接営業活動も始めてみてください。営業活動は苦手、だという女性はフリーランスにならないほうがいいでしょう。
最初から営業は気が引ける、という方は、知人や元同僚のツテで仕事を紹介してもらい、その実績をもとに営業活動を始めるのがおすすめです。
仕事を獲得したら、継続して発注してもらえることを目指しましょう。
単発の仕事ばかりでは、常に営業して仕事を獲得する必要が出てきてしまいます。理想は年間契約にするなど、長期的な関係を築くことです。
女性がフリーランスを続けるためのヒント
フリーランスは誰でも始めることができます。難しいのは、続けること。ここでは、フリーランスとして長期的に活躍するためのヒントをご紹介します。
知人に仕事を始めたことを伝える
自分がフリーランスとして働き始めたことを、友人、知人、元仕事相手などに伝えましょう。認知してもらっておくことで、仕事を頼まれる可能性があります。
期限を決めて、小さな仕事から始めてみる
最初は報酬が低くても、経験・実績づくりのために仕事を受けても良いでしょう。しかし、いつまでも安価で仕事を受け続けていると疲弊してしまいますから、自分で期限を決めておいてください。
女性フリーランスはとくに大事!仲間・横のつながりを作る
フリーランスは孤立しがちです。フリーランス同士のコミュニティや、業界関係者のコミュニティに出入りし、情報交換できるようにしておきましょう。
そうすることで、美味しい仕事が回ってきたり、困った時に相談ができたり、孤立感を抱かずに済んだりするはずです。
自己模倣に陥らず、学び続ける
フリーランスは、一度成功したら、その方法を何度もやり続けてしまう人が多いですが、自己模倣を繰り返していると自分も疲れるし、クライアントからは飽きられます。同じことを繰り返すのではなく、工夫して学習し続けることを怠らないでおきましょう。
変わり続けることでしか、生き延びることはできません。
フリーランスはチャレンジが大事!失敗を恐れず、挑戦する
フリーランスとして仕事をする中で、嫌な目にあったり、こんな仕事を引き受けるんじゃなかった、と後悔したりすることもあるでしょう。ですが、そういった経験も糧になります。
場数を踏むことで、より良い案件を獲得できるスキルは上がっていくでしょう。
女性がフリーランスとして働くうえで注意すべきポイント
フリーランスは自由度が高く魅力的な働き方ですが、自己管理やリスク管理が必須です。ここからは、フリーランスとして働く上で注意すべき点について解説していきます。
資格商法やスピリチュアル系、ネットワークビジネスに要注意
フリーランスは素晴らしい働き方。女性に向いている働き方です。
繰り返しますが、「フリーランスになるためにこのスクールに入りましょう!」という甘い言葉に惑わされないようにしましょう。
確かに、フリーランスという働き方が向いている人はいます。フリーランスになったことで会社員時代よりも多く稼げるようになった人もいるでしょう。
ですが、フリーランスになろうとしてスクールに通ったりした結果、大金を失って、単価が低く、時給換算したら最低賃金以下の仕事ばかりしか獲得できず、会社を辞めたことを後悔した女性も少なくありません。とくに、スピリチュアル系の資格取得や高額な認定講座には注意が必要です。こうした資格を取得しても、実際に稼げる保証はほとんどなく、大半が資格商法に過ぎません。
また、ネットワークビジネスの勧誘にも注意してください。ネットワークビジネスの会員は「自由に働きたい」という人を狙って勧誘をかけてきますが、多くの場合、初期投資を回収することが難しく、結果的に損失を抱えてしまうリスクが高いです。
デメリットを直視する。会社員に戻ってもいい
フリーランスはいいところもたくさんありますが、デメリットもたくさんあります。収入が安定せず、先が見えなかったり、年金額が少なくて、老後貧しい生活を余儀なくされたりする可能性もあります。
とくにスキルなしアラサー女性がフリーランスを始めた場合、単価の低い誰でもできる仕事ばかりしか得られず、疲弊する可能性も十分にあるのです。
「スキルなしから誰でもできる仕事でフリーランスになる」ということは「単価が低い仕事をする」ことと同義である、という現実を直視しましょう。なぜなら、少し勉強したら誰でもできる仕事は、参入するハードルが低いゆえに、取り合いになり、それゆえおのずと単価が下がるからです。
オンとオフのメリハリを大切にする
フリーランスは自由に働けるため、働きすぎてしまいがちです。気がついたらオーバーワークになってしまい、心と体の健康を失ってしまった、ということにもなりかねないので注意してください。「8時以降は仕事のメールは見ない」などオンとオフのメリハリを大切にしましょう。
女性は舐められることも…法律や税について学ぶ
フリーランスとして働くことになったら、確定申告も基本的には自分ですることになります。不安な場合は、税理士さんに任せるのも方法ですが、一通りは自分でも知識をつけておいた方が安心でしょう。法律や税金について学んでおかないと、後悔することになりかねません。
フリーランスとして成功・後悔している女性の事例
フリーランスとして成功を収めた女性、また後悔している女性、それぞれの体験から学べることがあります。ここでは、事例をご紹介します。
【女性フリーランス成功例】イラストレーターの鈴木(仮)さん
鈴木さんは大学卒業後、通信企業の会社員を経て、フリーランスになりました。インスタグラムなどを活用し、イラストレーターとして活躍しています。
最初は不安定な収入に悩みましたが、マーケティングの勉強をしてクライアントを増やし、今では安定した収入が得られています。
また、SNSを通じて同業者とも繋がり、定期的に勉強会やお茶会を開催しているため、孤独感はあまり感じないと言います。フリーランスは孤独になりやすい働き方ですが、鈴木さんの場合は、フリーになってからの方が、むしろ同業者とのつながりは増えたそうです。
【女性フリーランス成功例】フリーライターの田中(仮)さん
編集プロダクションを退社し、フリーランスのライターとなった田中さんは、医療関係のライターとして安定した収入を得ています。
田中さんは、医療という専門知識の必要な分野でスキルを磨いたため、単価の高い仕事が受注できています。短い時間で効率的に稼ぐことができているため、毎年、趣味の海外旅行も楽しめているそうです。好きな時に長期で旅行できるのは、フリーランスならではだと言えるでしょう。
【女性フリーランスで後悔してるケース】マーケターの宮本(仮)さん
マーケティング企業を退社し、独立した宮本さんは、当初、会社員時代の二倍の給料を受け取ることができていたと言います。
しかし、フリーのマーケターが増えたこと、会社員時代から付き合いのあるクライアント企業が倒産したことなどが原因で仕事が減り、独立して5年後の今は、会社員時代の給与の半分程度の月もあるのだとか。
彼女は営業活動が苦手で、新規クライアントを獲得できないため、会社員に戻ることを検討していると言います。
【女性フリーランスで後悔してるケース】動画編集者の林(仮)さん
会社員時代の動画編集の副業を始め、軌道に乗り始めたことから独立した林さんは、独立した翌年にはフリーになったことを後悔したと言います。なぜなら、動画編集の仕事は孤独で、毎日ひとりでパソコンに向かっているのが辛くなってきたからだそうです。
林さんはシェアオフィスを借りるなどして、人と交流する工夫をしていますが、同僚と毎日自然と会話できていた会社員時代の方が自分に向いていたかも、と思っているそうです。収入は増えたけれど、仕事の満足度や幸福度は下がったと言います。
スキルなしアラサー女性でもフリーランスは可能。ただし、慎重な準備とハードルを直視が大事
スキルや経験に自信がないアラサー女性でも、フリーランスとして働くことは可能です。最初はスキルが不足していても、コツコツと勉強しながら実績を積み重ねることで、仕事の単価を上げたり収入を安定させたりすることができます。
ただし、さまざまなリスクもあります。また、フリーランスは自由度の高い働き方ですが、万人にとって最適な選択肢とは限りません。向き不向きがあるため、「本当に自分に合っているのか?」を見極めることが大切です。まずは副業として一歩を踏み出し、フリーランスの働き方を試してみるのも良い方法でしょう。
人生100年時代、アラサー女性はまだまだ可能性に満ちた年代です。
スキルゼロからフリーランスをスタートし、努力次第でその分野の第一人者になることも十分に可能です。しっかりと準備を整え、理想の働き方を目指してみてはいかがでしょうか。