レンコンは、秋から冬にかけて旬をむかえ、9月頃から収穫が始まり、11~3月頃に多く出回ります。日本では、穴が開いていて先を見通せることから、縁起物としておせち料理にも取り入れられています。
レンコンの主な成分はでんぷんですが、レンコンは薬膳に使用されるほど栄養価の高い食材として、「肺を潤し、体にこもった余分な熱を冷ます」と考えられており、抗酸化作用に優れたポリフェノールの一種であるタンニンも含まれます。
今回は、ビタミンCや食物繊維も豊富で免疫力upが期待できるレンコンの効果効能とおすすめレシピをご紹介しましょう。
「レンコン」のうれしい効果効能

レンコンには美肌づくりに欠かせないビタミンCが豊富に含まれています。肌のシミを防いだり、かぜを予防したり、便秘の解消にも役立ちます。ストレスもビタミンCを消耗する要因となりますので、ストレスに対抗するホルモンの生成に欠かせないビタミンCをたっぷりとりたいものです。
また、強い抗酸化作用があり、老化防止にも役立つタンニンも多く含まれています。レンコンを切ると、切り口が褐変しますが、ポリフェノールの一種であるタンニンによるものです。タンニンには消炎作用や収れん作用もあり、咳やのどの痛みをやわらげる働きがあるといわれています。
「レンコン」の選び方や適切な保存方法
カットして売られているときは、切り口を見て、表面や穴の中が黒くなっているものは、時間がたち、鮮度が落ちている可能性が高いので避けましょう。穴は大きさがそろっていて、小さめのほうがおすすめです。
レンコンは、田んぼの中で育つため、光や空気、乾燥が苦手です。
一節ごと保存するときは、
泥付きのまま、キッチンペーパーや新聞紙等に包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫で一週間程目安に使い切りましょう。節の途中で切られているものは、ラップに包んで変色を抑え、保存します。かぶるくらいの水を入れて、水につけて保存容器で冷蔵保存できます。毎日水をかえていれば、1週間保存できますが、なるべく早めに使いきりましょう。
冷凍保存する場合、
レンコンは皮をむき、使いやすい大きさに切り、酢水に3分ほど浸し、水気をふきとり、冷凍用保存袋に平らに並べて入れ、空気を抜いて冷凍し、3~4週間目安に使い切ります。凍ったまま炒め物、煮物、汁もの等に使います。サラダや和え物に使うときは、軽くゆでで、水気をふきとり、冷凍用保存袋に平らに並べて入れ、空気を抜いて冷凍し、自然解凍して使います。
おすすめ「レンコン」二品
レンコンのきんぴら

150Kcal
<材料>2人分
□レンコン 150g
□しめじ 1パック
□赤唐辛子小口切り 小1本分
□だし汁 1カップ
□白いりごま 適宜
□サラダ油 大さじ1
□砂糖 大さじ1
□濃口しょうゆ 大さじ1
□みりん 大さじ1/2
<作り方>
- レンコンは皮をむいて薄いいちょう切りにし、水にさらして水けをきる。しめじは石づきを切り、ほぐす。
- 鍋にサラダ油大さじ1を中火で熱し、レンコン、しめじ、赤唐辛子を1~2分炒める。だし汁を入れ、4~5分煮て、砂糖、濃口しょうゆ、各大さじ1、みりん大さじ1/2を加え、煮汁が1/3量になるまで煮る。
- 器に盛り、いりごまをふったらできあがり。
豚肉とレンコンのピリ辛炒め

344Kcal
<材料>2人分
□豚こま切れ肉 200g
□レンコン 150g
□にんにくのみじん切り 1/2かけ分
□塩 少々
□こしょう 少々
□片栗粉 大さじ1/2
□酒 大さじ1/2
□砂糖 小さじ1
□豆板醤 小さじ1
□濃口しょうゆ 大さじ1
□鶏ガラスープの素(顆粒) 小さじ1/4
□サラダ油 大さじ1
□片栗粉 小さじ1
<作り方>
- 豚肉は、塩、こしょう、酒、片栗粉をふって、かるく混ぜておく。レンコンは皮をむき、薄い半月切りにしてさっと洗い、水けをふいておく。
- フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、にんにく、豚肉を炒める。肉の色が変わったら、レンコンを入れて1~2分炒め、砂糖、豆板醤、濃口しょうゆ、鶏ガラスープの素(顆粒)と湯1/2カップを加えて混ぜ、3~4分煮る。
- 2に片栗粉小さじ1を同量の水で溶いて加え、とろみをつけ、器に盛りつけたらできあがり。

