化粧下地(メイクアップベース)はメイクの仕上がりを左右するアイテム。
今回は、実際に使われている人気の化粧下地ランキングと、それぞれの下地がどんな理由でランキング上位に選ばれているのかを、アンケートデータをもとに深掘りしていきます。
※本ランキング記事は、アイコニット・リサーチによる独自アンケートをもとに執筆しています。
(https://www.iconit.jp/iconit-research/)
そもそも化粧下地って、何のためにあるの?

化粧下地にはさまざまな役割があります。
- 肌の凹凸や色ムラを整えて、ファンデーションのノリを良くする
- 皮脂や汗による化粧崩れを防ぐ、メイクキープ効果
- 紫外線カット、保湿、スキンケア効果などの+αの美容効果
- ツヤ・マット・トーンアップなどの仕上がりの演出
とくに、メイクの仕上がりと持ちに直結するため、近年では「ファンデより下地にこだわる派」も増加中。
化粧下地を選ぶ際に重視するポイントは?

まず、化粧下地を選ぶ際に重視されているポイントをチェック。
Q.化粧下地を選ぶとき、重視するポイントは何ですか?(複数回答可)
1位 UVカット効果(820票)
2位 仕上がり(738票)
3位 崩れにくさ・化粧もち(734票)
4位 毛穴カバー力(558票)
5位 保湿力・スキンケア効果(417票)
6位 トーンアップ効果(448票)
7位 価格帯(プチプラかどうか)(309票)
8位 テクスチャー(301票)
それでは、こうしたニーズを満たす「今、リアルに使われている化粧下地」は何か。次の章でランキングを発表します!
化粧下地ランキング!人気のTOP20

続いては、アンケートで「化粧下地を使っている」と回答した方(1,331人)に好きなアイテムを聞いてみました!上位20アイテムを紹介&考察します。
Q.一番好き・よく使っている化粧下地を教えてください。
1位 セザンヌ 皮脂テカリ防止下地(240票)
2位 マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース(132票)
3位 プリマヴィスタ スキンプロテクトベース(126票)
4位 オルビス スムースキープベースUV(87票)
5位 エリクシール デーケアレボリューション(58票)
6位 メディア メイクアップベースS(43票)
7位 ラロッシュポゼ UVイデア XL トーンアップ(38票)
8位 THREE アンジェリックコンプレクションプライマー(33票)
9位 SHISEIDO エッセンス スキングロウ プライマー(32票)
10位 インテグレート スーパーキープベース(29票)
11位 キャンメイク マーメイドスキンジェルUV(28票)
12位 ポール&ジョー モイスチュアライジング ファンデーションプライマー(26票)
13位 ファシオ エアリーステイ プライマー(24票)
14位 コフレドール スキンイリュージョンプライマー(21票)
15位 ナチュラグラッセ メイクアップクリーム(20票)
16位 RMK メイクアップベース(19票)
17位 d プログラム アレルバリア エッセンスBB(18票)
18位 エスプリーク トリートメントプライマー(17票)
19位 エクセル グロウルミナイザー UV(16票)
20位 ミノン アミノモイスト ブライトアップベースUV(15票)
1位:セザンヌ 皮脂テカリ防止下地(240票)
定番プチプラ、まさに「神下地」の代名詞。
・皮脂を吸着してテカリを防止
・崩れにくさ&マット仕上げが高評価
・700円台という圧倒的コスパ
・カラー展開:ピンクベージュ(血色感UP)、ライトブルー(透明感UP)、ソフトイエロー(色ムラ補正)、ピュアラベンダー(くすみ飛ばし・限定)
2位:マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース NEO(132票)
テカリ・乾燥を感知して調整、バランス肌を叶える資生堂の代表ベース。
・皮脂と水分のバランスを自動調整する“センサー技術”搭載
・スキンケア下地としても高性能
・毛穴カバーと肌補正力も秀逸
・カラー展開あり:ラベンダー(透明感UP)、ベージュ(均一肌)、ミント(赤みカバー)、ピンク(血色感UP)など
カラー別に狙える肌印象の違いも、選ばれる理由の一つです。
3位:プリマヴィスタ スキンプロテクトベース(126票)
“崩れにくさの名門”がリニューアルで再ブーム。
・テカリ・ヨレを防ぐ「耐皮脂処方」
・皮膜感のない軽いつけ心地
・ナチュラルな仕上がりで年代問わず支持
長年の信頼と新処方のバランスが、リピーター+新規のハートをつかんで離さない。
4位:オルビス スムースキープベースUV(87票)
ノーファンデ派からも支持される素肌感仕上げ。
・ソフトフォーカス効果で毛穴レスな印象に
・石けんオフOK、敏感肌にもやさしい処方
・SPF40/PA+++とUV効果も優秀
5位:エリクシール デーケアレボリューション(58票)
「朝のスキンケアを1本に」という大人の時短ベース。
・化粧水・乳液・UV・化粧下地が1本に
・SPF50+/PA++++の高UVカット
・ツヤと潤いで自然に肌が整う
6位:メディア メイクアップベースS(43票)
ロングセラーの信頼感。ベーシックな1本を求める人へ。
・ドラッグストアで手に入る安定のベース
・肌のトーンを補正し、ベースメイクの土台を整える
・ナチュラルメイク派に人気
7位:ラロッシュポゼ UVイデア XL トーンアップ(38票)
敏感肌の味方×高機能UVのドクターズコスメの化粧下地。
・SPF50+/PA++++でしっかり紫外線カット
・トーンアップ効果で肌を明るく演出
・皮膚科医もすすめる低刺激処方
・カラー展開:ローズ(血色感UP)、ホワイト(透明感UP)、クリア(自然な補正)
8位:THREE アンジェリックコンプレクションプライマー(33票)
“素肌感×血色感”を両立するオーガニック系デパコス化粧下地。
・植物由来成分中心のナチュラル処方
・くすみを飛ばし、ツヤ感を演出
・オーガニック志向×カラーベース設計
・カラー展開情報あり(ピンク系、ベージュ系など)
9位:SHISEIDO エッセンス スキングロウ プライマー(32票)
まるでスキンケアな化粧下地。“ファンデいらず”の新時代ベース。
・独自美容成分“ヒアルロン酸RED”配合
・保湿とツヤ肌仕上げを同時に実現
・ノーファンデでも肌が整って見えると話題に
10位:インテグレート スーパーキープベース(29票)
テカリ・ヨレを防ぎつつ、しっかりUV対策も。
・SPF50+/PA+++の高UV機能
・皮脂吸着パウダー配合で、崩れにくい
・プチプラで学生からも人気
11位:キャンメイク マーメイドスキンジェルUV(28票)
高UVカット×プチプラで「夏の神下地」として不動の人気。
・SPF50+/PA++++の最強UVカット
・みずみずしいジェルテクスチャーでスッと伸びる
・下地にも日焼け止めにも使える2WAY仕様
・カラー展開あり:透明タイプ、C01ピュアホワイト(トーンアップ)、C02ピンク(血色感UP)など
12位:ポール&ジョー モイスチュアライジング ファンデーションプライマー(26票)
ツヤ・香り・可愛さ、すべてがそろった気分を上げる下地。
・保湿力の高い美容液成分配合
・内側から輝くようなツヤ肌仕上げ
・ボトルデザインと香りも魅力
・カラー展開あり:01 ドラジェ(明るめ)、02 ハニー(健康的トーン)、03 クリア(透明感UP)など
13位:ファシオ エアリーステイ プライマー(24票)
軽やかで崩れにくく、長時間サラふわ肌をキープするコーセーの人気ブランド。
・皮脂吸着パウダー配合でさらっと感持続
・ムラなくのびる軽やかなテクスチャー
・肌の色ムラや毛穴もナチュラルにカバー
14位:コフレドール スキンイリュージョンプライマー(21票)
カバー力と素肌感のバランスを両立した実力派。
・毛穴・色ムラをふんわりカバー
・厚塗り感が出ない軽いつけ心地
・時間が経ってもくすみにくい処方
・カラー展開あり(全4色):ベージュ(色ムラ隠し)、ピンク(血色アップ)、パープル(透明感重視)、グリーン(赤みカバー)
15位:ナチュラグラッセ メイクアップクリーム(20票)
“塗ってます感ゼロ”で肌を美しく見せる、オールインワン下地。
・下地+ファンデ+UV+保湿を1本で完結
・石けんオフ可能なナチュラル処方
・やさしい使い心地で敏感肌にも◎
16位:RMK メイクアップベース(19票)
素肌感を生かしつつ、しっかり整えるプロ仕様。
・水のように軽いテクスチャー
・肌の凹凸や色ムラをなめらかに補正
・ファンデの密着度を高める処方
17位:d プログラム アレルバリア エッセンスBB(18票)
花粉・ちり・ほこりから肌を守る「バリア下地」。
・低刺激設計で敏感肌にも安心
・BB効果で色ムラカバー+UVカット
・花粉シーズンや肌荒れ期にも活躍
18位:エスプリーク トリートメントプライマー(17票)
スキンケア発想でメイクするほど肌を整える下地。
・美容液成分配合でうるおいキープ
・毛穴や凹凸を自然にカバー
・ファンデのノリを格上げ
19位:エクセル グロウルミナイザー UV(16票)
肌に光を仕込むツヤ仕込み化粧下地。
・3色展開で肌悩みに合わせた補正が可能
・パールの効果で内側から輝くような肌に
・SPF28/PA+++のUVカット
20位:ミノン アミノモイスト ブライトアップベースUV(15票)
敏感肌にもやさしい、美白仕上げのUV下地。
・SPF47/PA+++の高UVカット
・アミノ酸配合で保湿しながら明るい肌に
・石けんオフ可能
年代別・化粧下地ランキング人気TOP10
化粧下地の人気は世代によっても大きく変わります。
ここでは、20代・30代・40代・50代以上の4つの世代ごとのランキングTOP10と、その傾向をまとめました。
順位 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 |
---|---|---|---|---|
1位 | セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 | セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 | セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 | セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 |
2位 | マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース NEO | マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース NEO | プリマヴィスタ スキンプロテクトベース | マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース NEO |
3位 | プリマヴィスタ スキンプロテクトベース | プリマヴィスタ スキンプロテクトベース | マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベース NEO | プリマヴィスタ スキンプロテクトベース |
4位 | エリクシール デーケアレボリューション | THREE アンジェリックコンプレクションプライマー | オルビス スムースキープベースUV | オルビス スムースキープベースUV |
5位 | インテグレート スーパーキープベース | ラロッシュポゼ UVイデア XL トーンアップ | ラロッシュポゼ UVイデア XL トーンアップ | エリクシール デーケアレボリューション |
6位 | キャンメイク マーメイドスキンジェルUV | エリクシール デーケアレボリューション | d プログラム アレルバリア エッセンスBB | ラロッシュポゼ UVイデア XL トーンアップ |
7位 | ラロッシュポゼ UVイデア XL トーンアップ | オルビス スムースキープベースUV | コフレドール スキンイリュージョンプライマー | ポール&ジョー モイスチュアライジング ファンデーションプライマー |
8位 | オルビス スムースキープベースUV | ポール&ジョー モイスチュアライジング ファンデーションプライマー | ミノン アミノモイスト ブライトアップベースUV | ナチュラグラッセ メイクアップクリーム |
9位 | ポール&ジョー モイスチュアライジング ファンデーションプライマー | SHISEIDO エッセンス スキングロウ プライマー | エスプリーク トリートメントプライマー | SHISEIDO エッセンス スキングロウ プライマー |
10位 | ファシオ エアリーステイ プライマー | ナチュラグラッセ メイクアップクリーム | キャンメイク マーメイドスキンジェルUV | ミノン アミノモイスト ブライトアップベースUV |
全世代共通ポイント

全年代で共通しているのは、1位に輝いた「セザンヌ 皮脂テカリ防止下地」の圧倒的な存在感!
さらに、2位と3位もほぼ同じ顔ぶれで、マキアージュ「ドラマティックスキンセンサーベース NEO」とプリマヴィスタ「スキンプロテクトベース」が順位を入れ替える程度。
この3商品はまさに、全年代に共通する「鉄板下地トリオ」として揺るぎない地位を築いています。違いが出始めるのは4位以降。ここから各年代の肌悩みや価値観が色濃く反映されていきます。
さらに、年代ごとの重視ポイントを見ていくと、それぞれの肌悩みやライフスタイルが色濃く反映されていることがわかります。
20代が選んだ化粧下地ランキングの傾向
20代は「仕上がり(ツヤ・マットなど)」「崩れにくさ・化粧もち」「UVカット効果」がトップに並びます。皮脂によるテカリやメイク崩れを避けつつ、日焼け対策もきっちりこなしたいという姿勢が明らかです。
30代が選んだ化粧下地ランキングの傾向
30代では、依然として「仕上がり」と「崩れにくさ」が重要視される一方で、「毛穴カバー力」や「保湿力・スキンケア効果」への注目が高まります。年齢とともに毛穴や乾燥など複合的な肌悩みが増えるため、“化粧持ち+肌悩み補正”の両立が求められるようになります。
40代が選んだ化粧下地ランキングの傾向
40代は「UVカット効果」「崩れにくさ」に加え、「低刺激」や「保湿力」といったスキンケア的な要素が上位にランクイン。d プログラムやオルビスなど敏感肌対応ブランドが存在感を放ちます。
50代が選んだ化粧下地ランキング以上の傾向
50代以上になると、「UVカット効果」「仕上がり」「保湿力・スキンケア効果」が最優先に。崩れ防止よりも、肌を明るく、うるおいのある状態に見せることが重視されます。
結局、どんな化粧下地が“正解”なの?みんなのおすすめから確認!
ランキングと選ばれる理由を総合すると、「崩れにくさ×UV×仕上がり感」の三大要素がカギとなっていることが見えてきました。
それぞれの下地が明確な目的や仕上がりイメージに応えていることがわかります。
- 崩れにくさ最重視 → セザンヌ・プリマ・マキアージュ
- 肌にやさしくナチュラル → オルビス・ラロッシュポゼ・エテュセ
- 高機能+見た目重視 → ポール&ジョー・マキアージュ
- とにかく時短で仕上げたい → エリクシール
- UVカット命 → キャンメイク・ラロッシュポゼ
つまり、化粧下地の選び方に「ひとつの正解」はないということ。
仕上がり、スキンケア効果、時短、価格、肌質…そのときの“自分の優先順位”によって、選ぶべき下地は変わっていいのです。
化粧下地ランキングまとめ。今、私たちが求めているのは「自分の肌と気分に合う」アイテム
“崩れない”も大事。“ツヤ感”も捨てがたい。“肌にやさしい”も絶対。
あれこれ求めたくなるのが、私たちのリアルな肌事情。
だからこそ、毎日同じ下地を使う必要はありません。「今日はツヤ肌、明日はマット」そんな気分や予定に合わせた選び方も、立派なセルフケアの一つです。
重視するポイントは、肌タイプや季節、ライフスタイル、そしてその日の気分によって変わるもの。下地に絶対の正解はありません。むしろ、マットな日があってもいいし、週末はノーファンデで過ごしてもいい。肌が疲れたら下地ごとお休みするのもアリです。
「今の肌と気分にちょうどいい」を選べる人こそ、本当の意味でスキンケア上手。
さて、今日はどんな仕上がりにしますか? 今日の肌にぴったりの1本を見つけに行きましょう!

<調査概要>
調査方法:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリ内アンケートコーナーにて実施
調査対象者:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリユーザー
調査日:2025年6月23日
有効回答者数:女性のみ2,604人
※文中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
本アンケートは、アイコニット・リサーチ(https://www.iconit.jp/iconit-research/)が実施しました。
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