婚活や恋愛の話題になると必ず出てくるのが「結婚相手の年収」。雑誌やSNSでは「いくら以上が条件」という声もよく見かけますが、果たして実際の20〜30代女性はどう考えているのでしょうか。
そこで今回は、20〜30代女性338人に「結婚相手に求める年収」についてアンケートを実施。
結果を見てみると、意外にも「気にしない」という声が半数近くを占めていました。数字に表れる本音から、現代のパートナー観が垣間見えてきます。
※本記事は、アイコニット・リサーチによる独自アンケートをもとに執筆しています。(https://www.iconit.jp/iconit-research/)
理想の年収、最多は「気にしない」派(49.1%)
「結婚相手に求める理想の年収」を聞いたところ、結果は次のとおりでした。
- 年収は気にしない/考えたことがない 166票(49.1%)
- 500万〜699万円くらい 69票(20.4%)
- 700万〜999万円くらい 48票(14.2%)
- 1,000万円以上 28票(8.3%)
- 300万〜499万円くらい 27票(8.0%)
もっとも多かったのは「気にしない」という回答。結婚相手を収入だけで判断しない姿勢が、データからはっきりと見えました。
一方で現実的なラインとして「500万〜699万円くらい」が2割強。生活の安定感を重視しつつも、極端な高年収を望むのではなく現実的に安心できる額をイメージしている人が多いようです。
年収そのものよりも「一緒にどう暮らすか」が大切。数字にとらわれすぎず、日々の価値観やお金の使い方の相性に目を向けてみると、より長く心地よい関係を築けます。
年収を重視する理由、トップは「安定した生活を送りたいから」
続いて、結婚相手の年収を重視する理由を聞いたところ(複数回答可)、結果は以下のとおりです。
- 年収は気にしていない/考えたことがない 152票(45.0%)
- 安定した生活を送りたいから 133票(39.3%)
- 自分の収入と合わせて余裕を持ちたいから 66票(19.5%)
- 子どもを育てることを考えているから 59票(17.5%)
- 経済的に頼れるパートナーを望んでいるから 54票(16.0%)
- 経済的な価値観が合う人が良いから 53票(15.7%)
ここでも最多は「気にしていない」でした。
一方で「安定した生活」や「子育て」「老後」など、将来を見据えた安心感を重視する声も根強く、現実的な不安を支えるパートナーシップを期待する傾向が見てとれます。
将来の生活や子育てを考えるなら、お金の使い方を共有する習慣を早めに持つのがおすすめ。具体的には、家計アプリを一緒に見て話す、共通の貯金口座を小さく始めてみる、など。年収だけでは見えない「安心の形」が育ちます。
年収のバランス、最多は「気にしていない」(47.6%)
最後に「自分と結婚相手の年収のバランス」について尋ねました。
- 年収は気にしていない/考えたことがない 161票(47.6%)
- 相手の方が多い方がいい 120票(35.5%)
- 同じくらいが理想 38票(11.2%)
- 自分の方が多くても気にしない 19票(5.6%)
こちらでも1位は「気にしていない」。約半数が「収入格差にこだわらない」と答えています。
とはいえ「相手の方が多い方がいい」とした人も3割以上おり、経済的な安心感を相手に求める気持ちは依然として強いこともわかります。
年収バランスは絶対ではなく、心地よさの目安。パートナーとどう役割を分担するか次第で、数字よりも安心を感じられる関係は十分に築けます。
年収は「条件」ではなく「暮らしの一部」
今回の調査では、結婚相手に求める年収について、「気にしない」という回答が最多でした。
その一方で、「安定した生活」「子育て」「相手に頼れる安心感」などを重視する声も目立ち、数字そのものよりも、その先にある暮らしや安心感を求めていることが分かりました。
結局のところ、年収は結婚相手の条件ではなく暮らしを形づくる一部。数字に縛られるよりも、「一緒にどんな生活を築きたいか」という視点で考える方が、自分に合ったパートナーと出会える近道なのかもしれません。
「収入の多さ」ではなく「安心できる使い方」を共有する。小さな工夫から始めることで、未来への不安は少しずつ小さくなります。
<調査概要>
調査方法:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリ内アンケートコーナーにて実施
調査対象者:「QR/バーコードリーダー・アイコニット」アプリユーザー
調査日:2025-08-16
有効回答者数:338人(20代・30代女性)
※文中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります
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