「頑張って!」は禁句。恋人が心の病気になったときの向き合い方

もし、最愛の人が心の病気になったら……。


心の病気は、見た目からは、病気だとすぐに判断できません。

元気そうに見えていても、誰も知らないところで体調不良と向き合い、必死に自分自身を納得させながら、毎日を過ごしています。

恋人が心の元気をなくしてしまっても、今は焦らず、様子をみてあげましょう。

そして、相手を想いすぎて自分自身までもが、つらくならないように気をつけてくださいね。

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「頑張って」より「無理しないで」が落ち着く

筆者自身も心の病気になった経験がありますが、心の状態が通常ではないとき、とても敏感になります。

たとえば、周りが何も気にせず「頑張って」と言いますが、この言葉も無責任な言葉になりかねないのです。

「これだけ頑張っているのに、あなたはまだ頑張れと言うの?」と本人は感じてしまうでしょう。

もし恋人が心の病気になってしまったなら「頑張って」ではなく「無理はしないで」「もう十分、頑張っているよ」と、鼓舞する言葉ではなく、努力を認める方向の言葉をかけてあげましょう。

「頑張って」というフレーズは、経験者としても、あまりおすすめできません。

突然の体調不良を責めない

心の病気は身体の体調不良とセットになります。


たとえば、お腹がゆるくなってしまって、慌てて病院へ行っても、胃腸炎でもなければ、胃腸に何かがあるわけでもありません。
ただ心が疲れてしまっていることで、身体と連動しているだけ、という場合もあり得ます。

けれど、本人はお腹が痛いし、できれば横になっていたい。
恋人と楽しい予定を立てていても、外出できる自信がなく、お断りするときもでてくるでしょう。

心の病気を抱えていると、体調不良は突如としてあらわれます。

さっきまでは楽しそうに笑っていても、次の瞬間には疲れによる動悸がしたり、何となく不安になったり、他の人よりも少し忙しいのです。

万が一、一緒に外出しているときに、恋人がしんどそうにしているなら、すぐに近くのベンチで休んであげてください。

ドタキャンされても、恋人の体調を最優先にしてあげることで、少しずつ、ゆっくり体調不良も回復してくるでしょう。

いつもと様子が違うときは放っておく(=温かく見守る)

恋人と一緒に暮らしている場合、おそらく彼・彼女の心は毎日がジェットコースターのような状態です。

昨日の夜まで元気そうにしていても、朝、起きたら、真っ暗な顔をしていたり、横になっている時間が多かったりと、毎日めまぐるしく状態が変わります。

しかし、恋人が今は休みたいと言っているなら、とりあえずはその希望を優先してあげましょう。

会社も辞めずに、きちんと本人が休職の申請をしたうえで休んでいるなら、しばらくは様子を見守ってあげるしかありません。

基本的に恋人が元気であろうと、なかろうと、放っておくことが最終的には温かく見守ることとイコールになります。
くるくる変わる感情に、全力で付き添っていると、自分までもが疲れてしまいます。

よほど状態が悪くなっている場合は、すぐに病院に連れて行くべきですが、
本人が自分の裁量で(ある程度、落ち着いた状態で)過ごせているなら、しばらくは見守るスタンスで問題ないはずです。

完全復活を望むというよりも「現状維持」を大切に

心の病気といっても病名によって飲む薬も違いますし、症状も似ているようで異なります。

一緒にいる立場からしてみると、つい完全復活を望みたくなりますが、本人にとっては「現状維持」(悪くならない)も、ベストな状態なんです。

いきなり完全復活を遂げるのも、見守る立場としては「反動」が怖くなります。

あくまでも本人が自分のペースで過ごせるように、周りは優しく、温かくサポートしてあげるだけでいいんですよ。

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