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アカデミー賞は入っていない!? 世界三大映画祭って何?

Date
2024/04/06
Writer
永井槇
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先日、アカデミー賞についての記事を書いた際に、世界三大映画祭について触れました。

アカデミー賞受賞が、その後の興行収入に大きく影響を与えるように、世界三大映画祭での受賞もその後の映画興行成績を大きく左右します。

ニュースや映画の告知で耳にすることも多いと思いますが、どれが何か混同するのは筆者だけではないかもしれません。

そこで、簡単ですが今回記事にまとめてみました。

世界三大映画祭とは?

ヴェネチア国際映画祭

ベルリン国際映画祭

カンヌ国際映画祭

この3つの映画祭が“世界三大映画祭”と呼ばれています。

これらは、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭ですが、公認されている国際映画祭は45!(記事執筆時)もあるのです。

ハリウッドの関係者が多い審査員で構成され、審査対象も公開済みのアメリカ映画が中心のアカデミー賞と違い、公開前の世界各国の作品がノミネートされるのでより公平性が高いといえるかもしれません。

いずれも若い才能の発掘に積極的なので、無名の監督が脚光を浴びるということも度々あります。

ヴェネチア国際映画祭とは?

(画像出典:https://deadline.com/2020/08/venice-film-festival-eight-artistic-directors-of-europes-leading-film-festivals-to-take-part-in-venices-opening-night-1203025709/)

開始:1932年

開催地:イタリア・ヴェネチア

2024年(第81回)の開催期間:8月28日~9月7日

最高賞:金獅子賞

世界遺産にも登録されている“水の都”ヴェネチアで開催される、世界最古の国際映画祭。

国際美術展覧会ヴェネツィア・ビエンナーレの一部として、毎年8月から9月にかけて市内のリド島で開催されている。※

過去に金獅子賞を受賞した日本の映画:『羅生門』(黒澤明監督)
『無法松の一生』(稲垣浩監督)
『HANA-BI』(北野武監督)

芸術性の高い作品が好まれる傾向にあるようです。

カンヌ国際映画祭とは?

(画像出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000013810.html

開始:1946年

開催地:フランス・カンヌ

2024年(第77回)の開催期間:5月14日~25日(現地時間)

最高賞:パルムドール

フランス南部の都市カンヌで開催される国際映画祭。

世界中の映画人が一堂に会する映画祭として常に高い注目を集めている。

映画祭と並行して世界最大の映画マーケット“マルシェデュフィルム”が開催されており、各国の配給会社やプロデューサー、監督などが参加し、配給権の売買や資金調達、企画のプレゼンなどが行われる。※

過去にパルムドールを受賞した日本の映画:『地獄門』(衣笠貞之助監督)
『影武者(黒澤明監督)
『楢山節考』(今村昌平監督)
『うなぎ』(今村昌平監督)
『万引き家族』(是枝裕和監督)

最も権威がある映画祭といわれ、硬派の作品が選ばれる傾向にあり、観客の厳しさも世界最高峰といわれています。

パルムドール(Palme d’Or)はフランス語で「金のシュロ(ヤシの仲間)」ですが、“金棕櫚(しゅろ)”賞と呼ばずそのままパルムドールと呼ぶのが一般的です。

ベルリン国際映画祭とは?

(画像出典:https://www.berlinale.de/en/archive/photos-videos/photos.html/y=1951,2023/s=%22golden%20bear%22/o=desc/p=4/rp=40?l=11871

開始:1951年

開催地:ドイツ・ベルリン

2024年(第74回)の開催期間:2月15日~25日

最高賞:金熊賞

ドイツの首都であり国内最大の都市ベルリンで開催される国際映画祭。ベルリンの人口は370万人、ヨーロッパの中ではロンドンに次ぐ規模を誇る。ヨーロッパ最大の映画産業都市であり、1000の製作会社と270の映画館が存在し、毎年300以上の映画撮影が行われている。※

過去に金熊賞を受賞した日本の映画:『武士道残酷物語』(今井正監督)
『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)

社会派の作品が好まれる傾向のようです。

今回は世界三大映画祭について、開催時期などの基本的なことをまとめました。

字数に限りがあり、最高賞受賞の日本映画についてしか触れていませんが、実はそれぞれ様々な部門で賞を獲得しています。

興味を持たれた方は調べてみてください。

※出典 日本最大級の映画祭情報、応募代行サイト ガラコレクション

https://www.galacollection.com

ヴェネツィア国際映画祭 2024 公式サイト(イタリア語/英語)

https://www.labiennale.org/it/cinema/2024

カンヌ国際映画祭 公式サイト(フランス語/英語)

https://www.festival-cannes.com

ベルリン国際映画祭 公式サイト(ドイツ語)

https://www.berlinale.de/en/home.html

Writer's Profile
永井槇

大学卒業後、国語学会で学術雑誌の編集と秘書を兼任。その後、放送作家と並行してテレビ局、制作会社で番組制作を行う。演者側だった学生時代から継続して様々な形でエンタテインメントに関わる。現在は書く仕事に加え、講師、カフェスタッフ等パラレルワーカー。原則、メディアと明かさず自費で情報収集することで媚びない正直な記事を目指す。得意分野はエンタメ・ビューティ・美味しい。

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