親戚の集まりが嫌い!関わりたくない「デリカシーのない親戚」対策マニュアル

お盆や正月の集まり、冠婚葬祭など、家族や親戚の集まりが嫌いで憂鬱だったり、めんどくさいと感じたり、関わりたくないと思うことはありませんか?

特にアラサーになると、「結婚はまだ?」「近所の〇〇ちゃんはもう二人目生まれるんだって。あなたはどうなの?」「その仕事、どれくらい稼げるの?」といったデリカシーのない発言が飛び交い、ストレスを感じる機会が増えがちです。

「たまに会う親戚だから仕方ない」「年上だから我慢するしかない」と思いながらも、心の中では「なんでそんなことを言うの?」とモヤモヤした気持ちを抱えてブルーな気持ちになる方も多いでしょう。

本記事では、親戚からのデリカシーのない発言の実例を通じて、なぜそのような発言が生まれるのかを理解し、角を立てずにやり過ごす対処法をご紹介します。親戚と関わりたくないと思い、親戚との意地悪なやり取りに疲れてしまう前に、自分の心を守る方法を学んでいきましょう。

この記事を書いた人

今来今

切れ味鋭くリアルを斬るフリーライター。恋愛や仕事、社会のモヤモヤをアラサー女子の先輩目線でズバッと斬り込み、読む人に新しい風を届けます。

目次

親戚づきあいにありがちな失礼発言ランキング・回答例

まずは、親戚の集まりでよくある失礼発言にはどのようなものがあるのか、具体的な事例を見ていきましょう。

以下で、親戚の集まりや付き合いの中で遭遇しがちな失礼発言を、調査の回答からわかったその頻度と精神的ダメージの大きさから分析した結果をランキング形式でご紹介します。きっとあなたも「あるある!」と思える内容が見つかるはずです。

第1位:恋愛・結婚に関する発言

もっとも多いのは、男女の恋愛や結婚に対するデリカシーのない発言です。

  • 「結婚はまだなの?もういい歳でしょ?」
  • 「彼氏(彼女)はいるの?写真見せて」
  • 「なんで結婚しないの?理想が高すぎるんじゃない?」
  • 「○○ちゃんはもう結婚して子どもも2人いるのよ」

実例

叔母に『あなたももう30歳なんだから、そろそろ本気で婚活しなさい』と人前で言われました。その場にいた全員が私を見て、なんとも言えない空気になったんです。恋人がいることは話していましたが、『結婚の予定は?』としつこく聞かれ、『まだわからない』と答えると、『早く決めないと』と追い打ちをかけられました(30歳・商社勤務・女性)

第2位:仕事・キャリアに関する発言

次に多いのが、仕事、キャリア、収入に関する発言です。

  • 「その仕事で食べていけるの?」
  • 「もっと安定した仕事をするべきじゃない?」
  • 「転職ばかりして大丈夫?」
  • 「3年は同じところにとどまるべき。今辞めると辞め癖がつくよ」
  • 「女性なんだから、もっと楽な仕事にすればいいのに」
  • 「仕事ばっかりしてるから、出会いがないんじゃない?」

実例

 父の兄に『フリーランスなんて不安定でしょ。まだ若いんだから、ちゃんとした会社に入り直したら?』と言われました。実際には会社員時代より収入は上がっているのですが、説明しても『でも将来が心配だよね。厚生年金もないし』と納得してもらえませんでした(28歳・フリーのデザイナー・男性)

第3位:容姿・体型に関する発言

近年、褒め言葉であっても他人の容姿に言及するのはNGだという認識が広まっています。しかし親戚の集まりでは「身内だから」という理由で、軽々しく容姿や体型に言及する人も少なくありません。

  • 「太った?痩せた?」
  • 「その髪型似合わないね」
  • 「化粧濃くない?」
  • 「もっとオシャレすればいいのに」

実例

久しぶりに会う従姉妹に『あれ?なんか太った?顔がまん丸になってる』と大きな声で言われました。実際に少し体重が増えていたので図星だったのですが、親戚が集まる食事の席で言われて、その後の食事が全然美味しく感じられませんでした(45歳・女性・看護師)

第4位:子どもに関する発言

出産や子育てはデリケートな話題ですが、親戚が「良かれと思って」言及してくることは珍しくありません。

  • 「子どもはまだ?早く作らないと高齢出産は大変だよ」
  • 「一人っ子はかわいそう」
  • 「男の子(女の子)はまだ?」
  • 「子どもがいないと老後が心配ね」
  • 「〇〇を食べさせるのはダメ」(など、育児に対するアドバイス)

実例

結婚3年目で、義理の叔母から『子どもはまだなの?夫婦二人だけじゃ寂しいでしょ』と言われました。実は不妊治療をしていたのですが、とてもデリケートな問題なのでその場では説明ができず、ただ苦笑いするしかありませんでした(33歳・主婦)

第5位:生活スタイルに関する発言

生活スタイルについて「心配している風」を装って、デリカシーのない発言をされることもあります。

  • 「実家暮らしはラクでいいね」
  • 「一人暮らしなんてお金の無駄」
  • 「もっと親孝行しなさい」
  • 「そんな生活で大丈夫?」
  • 「そういうの子供部屋おばさん(子供部屋おじさん)って言うんでしょ?」

実例

一人暮らしをしていることを話すと、叔父から『実家にいれば家賃も浮くし、お母さんも喜ぶのに。なんでわざわざ出ていくの?』と言われました。自立したくて出たのですが、理解してもらえず、『親不孝者』とまで言われてしまいました(29歳・女性・建築士)

これらの失礼発言に共通するのは、相手の事情や気持ちを考慮せず、自分の価値観や常識を押し付けていることです。

では、

なぜ親戚はこのような発言をしてしまうのでしょうか。

次に、その心理的背景を詳しく分析していきます。

なぜ親戚は遠慮なく失礼発言をしてしまうの?心理と背景

親戚からのデリカシーのない発言には、いくつかの心理的要因社会的背景があることに注目することも大切です。

「身内だから」と甘えている 

親戚は他人ではないが家族でもない、微妙な距離感の関係性です。この曖昧さが、「身内だから何を言っても許される」という勘違いを生みやすくさせています。

友人や職場の同僚には言わないようなことでも、「親戚だから」という理由で遠慮なく発言してしまうのです。

いつまでも子供だと思っている

生まれた頃から知っている関係性の場合、相手がいくつになっても「子ども扱い」してしまうケースもあります。

世代間のギャップ

年配の親戚の多くは、「みんな学校を卒業したら就職し、適齢期に結婚して子どもを産む」という画一的な人生コースが当たり前だった時代を生きています。

そのため、現代の多様な生き方に対する理解が追いつかず、自分たちの常識で判断してしまいがちです。

心から心配している

多くの場合、失礼発言の背景には純粋な心配や関心があります。「幸せになってほしい」「将来が心配」という気持ちから出た言葉が、結果的に相手を傷つけてしまうのです。

本人に悪意がないからこそ、指摘しにくく、問題が長期化しやすくなります。

自分の経験を絶対視している

「私たちの時代はこうだった」「こうして上手くいった」……時代背景や個人差を考慮せず、自分の成功体験を他人にも適用しようとする心理から、デリカシーのない発言をしてしまっているケースもあります。

情報不足による誤解が生じている

普段あまり会わない親戚は、あなたの現在の状況や考え方を詳しく知りません。断片的な情報や噂話を基に判断してしまい、的外れなアドバイスや指摘をしてしまうことがあります。

権力を示したい

親戚の集まりという場では、年長者としての威厳を保ちたい、経験豊富な先輩として助言したいという心理が働きます。

また、他の親戚の前で「ちゃんとした大人」として振る舞いたい意識も影響しています。

話題がない

田舎への帰省など、久しぶりに会った親戚との会話で、何を話せばよいかわからず、とりあえず(実際はそんなに興味はないけれど)「結婚」「仕事」「子ども」といった定番の話題を選んでしまう人もいます。


これらの心理と背景を理解すると、親戚の失礼発言は必ずしも悪意から生まれているわけではないことがわかります。しかし、理解できたからといって我慢し続ける必要はありません。

次に、角を立てずに上手くやり過ごす方法について詳しく解説していきます。

親戚に角を立てずにやり過ごす返し方・対処法

親戚の失礼発言に対して面と向かって感情的に反応してしまうと、家族間の関係がギクシャクしてしまう可能性があります。

ここでは、自分の心を守りながら、関係性を悪化させない上手な対処法をご紹介します。

感謝を示しつつかわす

感謝を示しつつ、さらっと話題を流しましょう

使えるワード

  • 「心配してくれてありがとうございます」
  • 「気にかけていただいて嬉しいです」
  • 「おかげさまで、マイペースにやっています」

実例

親戚

結婚はまだなの?

あなた

心配してくれてありがとうございます。おかげさまで、今は仕事も充実していて楽しく過ごしています

今は話すタイミングではない、と匂わせる

その場ではその話題に深く踏み込まず、「今は話すタイミングではない」ことを匂わせましょう。

使えるワード

  • 「実は少しずつ考えているんです。めどがついたら、お話ししますね」
  • 「タイミングを見て検討しています」
  • 「機会があれば相談させてください」

実例

親戚

子どもはまだ?

あなた

実は少しずつ考えているんです。何かあったら相談させてくださいね

質問で返す

自分ではなく相手の話にすることで、被害を最小限に抑えられます。

使えるワード

  • 「○○さんの時代はどうでしたか?」
  • 「○○さんはどう思われますか?」

実例

親戚

その仕事で大丈夫? 

あなた

○○さんの若い頃は、どんなお仕事をされていたんですか?

さりげなく話題を変える

さりげなく話題を変えるのも有効です。

使えるワード

  • 「○○さんは最近いかがですか?」
  • 「お孫さんは元気ですか?」
  • 「お仕事の調子はどうですか?」
  • 「そういえば、△△の件はどうなりましたか?」
  • 「今日のお料理、とても美味しいですね」
  • 「最近のニュースで気になることがあって…」

実例

親戚

二人目はまだなの? 一人っ子は寂しいんじゃない

あなた

そうですね〜…あ、このお料理すごく美味しいですね! どこで買ったんですか?

物理的に距離を取る

どうしても話しかけられるのが嫌な場合は、物理的に距離を取るのがお勧めです。すべての親戚の集まりに参加する必要はありません。重要な冠婚葬祭は参加し、それ以外は参加を断ることで、ストレスを軽減できます。

集まりに参加する場合も、必要最小限の時間にとどめることを検討しましょう。「仕事があるので」「他の予定があるので」といった理由で早めに帰ることは十分に可能です。

○時には帰る」と決めておくことで、精神的な負担を軽減できるでしょう。

使えるワード

  • 「お手洗いに行ってきます」
  • 「お茶のおかわりをいただいてきます」
  • 「少し外の空気を吸ってきます」
  • 「〇〇ちゃん(親戚の子供)と遊んできます」
  • 「次の予定があるので、失礼します」

実例

親戚

結婚はまだなの? いい人紹介しましょうか? 

あなた

そうですね〜…あ、もうこんな時間。次の予定があるので、失礼します

心を守るための親戚との距離感の取り方

これまで親戚の失礼発言に対処する方法をご紹介してきましたが、どんなに上手に対処しても、親戚からの失礼発言が続くとストレスの蓄積は避けられません。

自分の心の健康を最優先に考え、適切な距離感を保つことを心がけましょう。

期待値を下げる

「親戚だから理解してくれるはず」「今度こそ変わってくれるかも」という期待を手放しましょう。相手が変わることを期待するのではなく、「この人はこういう人」と受け入れることで、失望やイライラを減らすことができます。

親戚の発言といえども「いち意見にすぎない」と割り切る

親戚の発言に一喜一憂するのではなく、「他人の意見の一つ」として客観視することを心がけましょう。相手の評価で自分の価値が決まるわけではないことを意識することが重要です。

自分の価値観を明確にする

他人の意見に左右されないよう、自分が大切にしたい価値観や人生の方向性を明確にしておきましょう。ブレない軸があることで、外部からの干渉に動揺しにくくなります。

傷ついた自分を認め、セルフケアを重視する

また、デリカシーのない親戚によるストレスを感じたら、自分を労ることも忘れないでおきましょう。

集まり後のリフレッシュ・発散の場所を確保する

親戚の集まりの後は、自分なりのリフレッシュ方法を実践しましょう。好きな音楽を聞く、入浴する、友人と話すなど、ストレスを解消する時間を作ることが重要です。

サポートネットワークを見つける

理解のある友人や家族、必要に応じてカウンセラーなど、自分の気持ちを安心して話せる相手を確保しておきましょう。

自分の成長に目を向ける

親戚の否定的な発言に惑わされず、自分の成長や達成したことに意識を向けることで、自己肯定感を維持できます。

さいごに。自分の心を守るために、親戚と距離を置くのも一案

親戚からの失礼発言は、多くの人が経験する共通の悩みです。重要なのは、相手の発言の背景を理解しつつ、自分の心の健康を最優先に考えることです。

失礼発言の多くは悪意からではなく、世代間の価値観の違いや、善意の暴走から生まれています。しかし、悪意のない発言だからといって我慢し続ける必要はありません。

本記事では角を立てずにやり過ごすためのテクニックをご紹介しましたが、あまりにも度が過ぎた発言には、「その発言は失礼です」と言ってもいいでしょう。また、親戚とは「絶対に付き合い続けなければならない」わけではありません。どうしても心が疲れてしまう場合は、しばらくの間、適度な距離をとったり、親戚づきあいを断つというのも一案です。

完璧な対応を目指す必要はありませんし、正解もありません。「自分の心を大切にするために、どう行動するべきか」を考え、実行に移しましょう。

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