「刺激的な恋愛」を求めすぎて疲れる女性の4つの共通点

「好きになる人、いつも既婚者なんだよね」
「なんか、追いかける恋ばかりしてる気がする」
「安定した人だと、なぜか物足りなくて続かない

気がつけば、いつも心臓がバクバクするような刺激的な恋愛ばかり。彼からの連絡を待ちながらスマホを握りしめ、会えない時間に涙を流し、「私のこと本当に好きなのかな」と不安になる。そんな刺激的な恋愛を繰り返して、気づけば心が疲れ果てている。

優しくて誠実な男性に言い寄られても、「なんか物足りない」「ドキドキしない」と感じてしまう。安定した恋愛が、まるで「ぬるま湯」のように退屈に思えてしまう。

なぜ、私はいつも「刺激的な恋愛」を選んでしまうの?
そして、なぜこんなに疲れているの?
落ち着いた恋愛はできないの?
──こんな風に悩んでいませんか?

今日は、無意識に刺激的な恋愛を求めてしまう理由と、その心のメカニズムを紐解きながら、本当の意味で心が満たされる関係について考えてみたいと思います。

刺激的な恋愛から卒業して、精神的に落ち着いた恋愛を手入れて、一緒にいるだけで安心できる人と未来を描ける自分を目指しましょう!

この記事を書いた人

今来今

切れ味鋭くリアルを斬るフリーライター。恋愛や仕事、社会のモヤモヤをアラサー女子の先輩目線でズバッと斬り込み、読む人に新しい風を届けます。

目次

刺激的な恋愛にハマる・惹かれる3つの理由

まずは、刺激的な恋に惹かれる理由を確認しましょう。

「手に入らないもの」への渇望──ドーパミンの罠

恋愛の「ドキドキ」の正体は、脳内物質ドーパミンの分泌です。ドーパミンは、「不確実な報酬」に対して最も強く分泌されるという特性があります。

既婚者、遠距離、不誠実な男性──。こうした「手に入るかわからない恋」は、脳にとっては最高の刺激なのです。「次のデートはいつ?」「私のこと本当に好き?」という不確実性が、依存症のようにドーパミンを放出させ続けます。

一方、誠実で安定した男性は「確実な報酬」です。いつでも会える、ちゃんと愛情を示してくれる。脳は安心しますが、ドーパミンの分泌は少ない。だから「ドキドキしない=恋じゃない」と錯覚してしまうのです。

「私だけが彼を救える」という万能感

一般的にはダメンズと言われる男性に惹かれてしまい、「私だけが彼をわかってあげられる」「私だけが救える」と思ってしまうことを心理学では、「救済者コンプレックス」(メサイアコンプレックス)と呼びます。

彼は家庭がうまくいってないだけ。私なら彼を幸せにできる

他の女性は彼のことわかってない。わかってあげられるのは私だけ

この思考の裏には、「私には特別な力がある」という万能感が隠れています。困難な恋をクリアできたら、自分の価値が証明される。そんな無意識の期待があるのです。

でも皮肉なことに、この「救済者」の役割は、永遠に報われません。なぜなら、相手を「変える」「救う」ことは誰にもできないからです。

「安定=退屈」という悪い刷り込み

映画やドラマ、少女漫画など、私たちは子どもの頃から「障害を乗り越える恋こそ美しい」というストーリーを刷り込まれてきました。そのため、「恋愛は波乱万丈であるべき」「ドラマチックじゃないと、本当の恋じゃない」と思ってしまいがちです。

心理学では、これを「認知の枠組み」と呼びます。幼少期から形成された「人生とはこういうもの」という無意識の設計図は強固で、簡単には変えられません。

穏やかな恋=つまらない」という「認知の枠組み」を持っていると、いくら素敵な人が現れても、脳が「これは恋じゃない」と判断してしまうのです。

刺激的な恋愛を繰り返す・ハマる女性の4つの共通点

次に、刺激的な恋愛を繰り返す女性の共通点を確認しましょう。

過去に「愛情不足」を経験している

幼少期に親からの愛情が不安定だった、条件付きの愛しか受けていなかった──。そんな経験があると、「簡単に手に入る愛」を信じられなくなります。

「こんなに簡単に愛してくれるはずがない」
「試練がないと、本物じゃない気がする」

という思い込みが強固なため、愛を得るためには苦労しなければならない、と感じ、わざわざ困難な恋を選んでしまうのです。

自己肯定感が「ドラマ」に依存している

刺激的な恋は、まるで映画の主人公になったような高揚感を与えてくれます。その高揚感が自己肯定感の源になってしまうと、刺激がなくなった途端に「私には価値がない」と感じてしまいます。

また、「彼が私を選んでくれた=私には価値がある」と思い込むと、「無理目な相手から選ばれる」ことに依存してしまうのです。

だから、一つの恋が終わったら、また次の「ドラマチックな恋」を探してしまう。これは一種の依存症です。

「終わり」を恐れて「始まらない恋」を選んでいる

既婚者や遠距離恋愛など、現実的に成就しにくい恋を選ぶ背景には、実は「本当の関係を築くことへの恐怖」が隠れていることがあります。

成就しない恋なら、「本当の私」をさらけ出さなくていい。日常の面倒臭さや、価値観のすり合わせをしなくていい。落ち着いた関係になって飽きられることもない。

──つまり、刺激的な恋はリスキーなようでいて「安全な逃げ場」でもあるのです。

「苦しみ=愛の証」と勘違いしている

「こんなに苦しいってことは、本当に好きなんだ」
「泣くほど悩むってことは、運命の人なんだ」

刺激的な恋に耽溺する人は少なくありません。

でも、これは錯覚です。苦しみは、愛の深さではなく、関係の歪みを示しています。本当に健全な関係は、苦しみではなく、安心感と成長をもたらしてくれます

刺激的な恋愛ではなく、安心できる恋を選ぶためのヒント

刺激的な恋を求めて疲れてしまっているなら、「今までとは違う恋」に目を向けてみましょう。

ドキドキは一種類じゃない、と知る

恋愛初期の「ドキドキ」は、ドーパミンによるものです。でも長期的な関係を支えるのは、オキシトシン(愛情ホルモン)です。

オキシトシンは、ハグをしたり穏やかな時間を共有したりすることで分泌され、派手な刺激はないけれど、深い安心感と幸福感をもたらしてくれます。

「ドキドキがない=恋じゃない」のではなく、「ドキドキの種類が変わった」だけなのです。刺激的な恋に疲れたら、じっくり愛情を育てていける人に目を向けてみましょう。

刺激的な恋愛ではない、「夢中にならない」恋愛を選ぶ

刺激的な恋を卒業した女性たちが口を揃えて「こんなに楽だったんだ」と言いがちです。

刺激的な恋をしていると、エネルギーのほとんどが「不安の解消」に使われます。彼の気持ちを確かめる連絡を待つ嫉妬する悩む──そういったことに体力を奪われるのです。

でも安定した関係では、そのエネルギーを「自分の人生に使えます。仕事、趣味、友人関係、自己成長──。恋愛が人生の全てではなく、人生を豊かにする一部になるのです。

安定した関係は、いい意味で恋愛に夢中になる必要がありません。恋愛は人生の一部であり、全部ではないのです。

「成長」という新しい刺激を求める

安定した関係には、ドラマチックな刺激の代わりに「共に成長する喜び」があります。

  • 一緒に旅行を計画する楽しさ
  • お互いの夢を応援し合う充実感
  • 困難を二人で乗り越える達成感

これらは派手ではないけれど、持続可能で、人生を深く豊かにしてくれる刺激です。

安定した関係を選んだら刺激を捨てなければならないというわけではありません。安定した関係だからこそ感じられる刺激もあるのです。

刺激的な恋愛ではない、「ありのままの自分」でいられる人を選ぶ

刺激的な恋では、常に「彼に選ばれる自分」でいなければなりません。でも安定した関係では、疲れた顔も、弱い部分も、ダメな自分も見せられます。

選ばれようとして相手の好みに合わせることをやめて、ありのままの自分を愛してくれる人を選ぶ、とマインドにシフトしましょう。そうすれば、辛い恋とは疎遠になるはずです。

自分を大切にするために、刺激的な恋愛ではなく、安心を選ぼう

最後に、刺激的な恋に疲れたあなたに伝えたいことがあります。

ジェットコースターのような恋から降りて、穏やかな散歩のような恋を選ぶ。それは「つまらない選択」ではなく、「自分を大切にする選択」です。諦めではなく、成熟です。

もちろん、最初は物足りなく感じるかもしれません。刺激に慣れた脳は、穏やかさを「退屈」と誤認するからです。でも、3ヶ月、半年、1年と時間をかけてみてください。気がつけば、あなたの心は深く満たされているはずです。

  • ドキドキではなく、安心を。
  • ドラマではなく、日常を。
  • 刺激ではなく、成長を。

今までの恋がうまくいかなかったのなら、そろそろやり方を変える時期です。勇気を出して、今までとは違う道を選んでみましょう。

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