『眠りが浅い・夜眠れない』お悩みを体のツボ押しで改善!?

最近、寝つきが悪い、途中で起きてしまう、朝起きてもカラダが疲れている…。

なんてお悩みではありませんか?

夜寝る頃には、毎日の仕事に勉強、家事などで疲れ切っているはずの体ですが、実は、疲れが影響して体や脳が緊張状態のまま!?

それが原因で、なかなか眠れなかったり、翌朝まで疲れが残ってしまうなんてことも。

今回の鍼灸記事では、体の緊張をほぐすポイントなど、ぐっすり快眠できるおすすめのツボをご紹介します。

目次

眠れないのは脳と体が緊張しているから!?

「脳と体が緊張している」

つまり、脳も体も休みモードになっていないことをあらわしているのですが、具体的にどういった状態なのか…。

仕事や勉強中、脳は常に何かを考える、思い出すなどの行為でフル回転しています。

アイディアを出したり、作業する上での手順を思いだしていたり、問題を解決するために考えたりと色々です。

これらの脳の行動に沿うように、脳から出された命令をもとに体が働きます。

この状態を、「脳と体が緊張している状態」とします。

何か起きると、すぐ最善な状態が何かを考え、実行に移せる状態のことを言います。

こんな状態で、体は寝る体制になれたとしても、「何か起きればすぐ行動!」状態の脳と体では、睡眠することは難しいですよね。

緊張状態が続く原因は?

もう休める状態にあるのに、なぜ脳と体は緊張したままなのか…。

それは、「自律神経」の乱れが主な原因と言われています。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

日中は交感神経が優位となり、夜休む時やリラックス時には副交感神経が優位となります。

この二つの神経が交互に切り替わることで、体の状態が変化していきます。

この切り替えのスイッチが、日々の生活リズムや環境によって乱れてしまい、 休めるときにもスイッチが切り替わらず、ずっと交感神経が優位の興奮状態になってしまうのです。

東洋医学で診る「睡眠問題」

東洋医学では、「眠りが浅い、眠れない、途中で目が覚める」などの睡眠に問題がある場合、
ストレスや抑うつ、過労や過度に怠惰な生活、慢性病による体力の消耗、暴飲暴食などの食生活の不摂生などを主な原因として考えます。

上記のことから、主に関係する臓腑は “心(しん)”、“肝(かん)”、“脾(ひ)”の3つとし、
それらに関連する経絡にあるツボをメインに治療を行います。

おススメのツボ

■労宮(ろうきゅう)

場所_手を軽く握った時、人差し指と中指の先端の中間

心の疲れに効果があるツボで、自律神経の働きを整える。

■失眠(しつみん)

場所_かかとの中央

不眠緩和の代表的なツボでお灸もおすすめ。神経を落ち着かせて眠気を誘う。

■百会(ひゃくえ)

場所_頭頂部。

精神不安を抑えて心を落ち着ける。

■完骨(かんこつ)

場所_耳たぶの裏のくぼみの延長線上、髪の生え際の出っ張った骨の斜め後ろにあるツボ

不眠や首のこりの緩和。

■足三里(あしさんり)

場所_ひざの皿の外側のくぼみに指4本当てた時、小指が当たる所にあるツボ

足の疲れや食べ過ぎによる胃の張りなど、などさまざまな不調に役立つといわれる。

参照

・東洋医学臨床論(医道の日本社)
・経絡経穴概論(医道の日本社)

・日本鍼灸治療学会誌 『睡眠障害に伴う不定愁訴に対する鍼治療の検討』(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/56/5/56_5_793/_article/-char/ja/)
・日本鍼灸治療学会誌 『不眠症状を有する4症例に対する鍼灸治療の効果』(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/71/4/71_207/_article/-char/ja/)

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この記事を書いた人

鍼灸接骨院に鍼灸師として勤務。整形外科疾患から、不眠、頭痛、高血圧他、未病分野の治療を行う。院では外来の他、訪問や大学病院で鍼灸師として派遣勤務を行う。

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