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現代人の眼(目)は疲れている!!セルフツボ押しでスッキリ目

Date
2023/09/25
Writer
佐藤 優子
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気が付いたら1時間以上スマホを見ていた!なんてこと、ありませんか?

出勤、退勤時の電車の中を見渡すと、9割の方がスマホとにらめっこ状態。

寝る前のスマホは睡眠の質を低下させるって聞くけど、寝る前にSNSを見たり、動画を見ないと眠れない!!なんて方も…。

スマホが生活の一部に定着しているいま、私たちの眼(目)はかなりお疲れ状態かも。

疲れ目が引き起こす体調不良

現在社会で日々忙しく過ごす皆さんの共通のお悩みと言えば、「疲れ」

疲れていない人なんていないでしょう?と言いたくなるほどですが、この「疲れ」が実は身体からの最初のSOSだってご存じですか?

最近なんだから疲れやすい、疲れが取れないな?という方は、眼(目)の使い過ぎによる疲れ目が原因の一つかもしれません。

眼(目)が疲れる原因は、長時間パスコンやスマートフォンを見ていることで、目を動かす筋が硬直してしまうこと。

それにより、目の周りの血行が悪くなり、目の筋の緊張と血行不良が全身へと広がり、肩コリや頭痛、吐き気のほか、軽い鬱症状にまで進行するケースもあるのだとか。

最近いらっしゃる患者様の多くも、肩こりや頭痛のお悩みでいらっしゃいますが、よくよくお話を聞くと、多くの原因が「眼(目)」にあることがわかります。

ただの眼(目)の疲れだと思わず、しっかりケアしたいですよね。

疲れ目セルフチェック

□目の奥が痛むまたは熱い
□目がかすむ
□まぶたがけいれんする
□目が乾燥している
□涙がよく出る
□ものが見えにくくなった
□頭痛がある
□ひどい肩こりがある
□吐き気がする
□目がゴロゴロしたり、異物感がある
□まぶたが重い
□目が赤い
□外の光でまぶしいと感じる

東洋医学で診る「疲れ眼(目)」

東洋医学でみる疲れ目の原因は、西洋医学同様に、眼(目)の使い過ぎによる筋緊張や血行不良と考えます。身体全体の不調につながる考え方も、西洋医学とほぼ変わりません。

一方で、東洋医学では「五労」という考え方があります。

五臓の慢性的虚労のことで、心労、肝労、脾労、肺労、腎労があります。

この中にある肝労は、精神的刺激により肝臓に蓄えられている気(カラダのバランスを整えるもの、栄養など)、肝気が損傷すると考えられています。

つまり、ストレスや感情が高まったり、急激に落ち込むことでカラダのバランスを整えているエネルギーが不足しだすということ。

さらに、労働に起因する病として東洋医学では、「久視は血を傷り」とし、眼(目)を酷使すると、身体をめぐる血に影響がでると考えられています。

この考え方からもわかるように、眼(目)の酷使により血行不良が起こる。という流れが、東洋医学でもこのように全身に影響するものだということがわかると思います。

ですから、だたの眼精疲労だと思わず、日頃からしっかりケアをして、

眼(目)の疲れをためないようにしておきましょう!

疲れ目改善ツボ

東洋医学の考え方から、まずは不足した血(精血)を補い、また局所の気血の循環を改善することを目的とした治療を行います。

そのため、血と循環に関係する臓器、肝と腎に関連するツボを治療ツボとして考えます。

■太溪(たいけい)

場所_内くるぶしとアキレス腱の間

■太衝(たいしょう)

場所_足の甲。 足の親指と人差し指の骨が交差するところの前の、凹んだ場所。

■三陰交(さんいんこう)

場所_足の内側。くるぶしの一番膨らんだ部分から指4本分上にある。

■攅竹(さんちく)

場所_左右の眉頭にあるくぼんだ部分

■風池(ふうち)

場所_少し上を向いた時、背骨から上がって指が止まるくぼみと、耳の下を結んだ中間点。

参照

・東洋医学臨床論(医道の日本社)
・「知りたいこと、いっぱい! 東洋医学ポケット用語集」 著・野々井康治
・日本鍼灸治療学会誌(https://www.jstage.jst.go.jp/article/imj/13/1/13_12/_article/-char/ja/)

Writer's Profile
佐藤 優子

鍼灸接骨院に鍼灸師として勤務。整形外科疾患から、不眠、頭痛、高血圧他、未病分野の治療を行う。院では外来の他、訪問や大学病院で鍼灸師として派遣勤務を行う。

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