以前紹介した「御城印」に続き、これまで2度に渡り「御朱印」ならぬ様々な歴史系の「御●印」、乗り物系の「御●印」の記事をお届けしました。
今回は宿泊系の「御●印」をご紹介します。
御宿場印※
(画像出典:びわ湖大津トラベルガイドhttps://otsu.or.jp/information/goshukubain_otsu)
江戸時代に整備された「東海道」を始めとする主要道路「街道」。様々な街道の起点や宿場町の名前と風景が描かれているのが「御宿場印(ごしゅくばいん)」です。
宿場町の近くの観光案内所で一枚300円(税込)で販売されています。
日光街道と奥州街道の初宿(第一番目の宿駅)の宿場町に指定された北千住が発祥の地の足立成和信用金庫が発案しました。
歴史的観光資源である「宿場」の活用で街おこしを狙い、購入のため実際に多くの観光客が足を運ぶことを目指しています。
街道ごとに一覧にしました。
日光街道・日光西街道
御宿場印プロジェクト(日光街道・日光西街道御宿場印めぐり)公式サイト
https://www.adachiseiwa.co.jp/csr/goshukuba/
会津西街道
会津西街道御宿場印めぐり 公式サイト
https://www.adachiseiwa.co.jp/csr/goshukuba/aizunishi/
東海道
東海道で結ぶ御宿場印めぐり 公式サイト
https://shizuoka-shinkin-kyoukai.or.jp/goshukuba/
甲州街道
甲州街道御宿場印プロジェクト 公式サイト
https://www.simizukobo.com/goshukuba
奥州街道
奥州街道御宿場印めぐりプロジェクト 公式サイト
https://www.shinkin.co.jp/fshinkin/csr/miryoku.php
続々と各街道の御宿場印が誕生する中、五街道の「中山道」では街道全体で御宿場印がないこともあり(記事執筆時)、独自に発行しているところがいくつかあるようです。
埼玉県・深谷市の1825年創業の老舗旅館「きん藤」では宿泊者限定ですがフロントに伝えると、あたたかみある「ご宿場印」をもらうことができます。
(画像出典:きん藤 https://kintow.net/)
群馬県・安中市観光機構では4宿場各3種類の計12の「宿場印」を1枚550円(税込)で販売しています。
(画像出典:安中市 オンラインストア https://annakacity.thebase.in/)
「御城印」や「武将印」も手がけている方がデザインしていることもありゴージャスですね。
御宿印
(画像出典:御宿印帳プロジェクト https://goshukuincho.com/)
「御宿印(ごしゅくいん)」は、その名の通り御朱印の宿バージョンで、デザインがバラエティーに富んでいるのが特徴です。
御宿印プロジェクトに参加している宿泊施設(ゲストハウスなど)に宿泊する際に指定の御宿印帳を持参またはその場で購入すれば無料でもらえます。
加えて「ドリンク1杯無料」「オリジナルステッカープレゼント」「自転車レンタル1日無料」……etc.ちょっとお得になることが多いのがうれしいですね。
御宿印帳プロジェクト 公式サイト https://goshukuincho.com/
御湯印(ごゆいん)
(画像出典:御湯印めぐり https://goyuin.net/)
温泉施設のフロントで「御湯印札(ごゆいんふだ)」が欲しいことを伝えるともらえるのが「御湯印(ごゆいん)」です。
開催している地域、期間、内容、特典がエリアごとに異なるのが特徴です。
現在岐阜県全域の16の温泉施設で開催されています(記事執筆時)。
御湯印めぐり 公式サイト https://goyuin.net/
御湯印(おゆいん)
(画像出典:ビジネスホテル串本 https://bh-kushimoto.com/)
和歌山県内30か所で開催されているものは、読み方が違う先ほど紹介したものとは異なる取り組みです。和歌山県には1つの源泉を複数の施設が利用している12の温泉地(温泉郷)があり、温泉巡りをする温泉と地域振興を目的とした企画になっています。
入浴の際、指定の「巡湯帳(じゅんとうちょう)」を「御湯印」加盟施設で提示し、記帳料300円(税込)を支払うともらえます(「巡湯帳」を購入した温泉施設の「御湯印」は無料で1枚もらえます)。
“神の湯”とよばれる和歌山県内の温泉30か所をコンプリートした希望者には「わかやま12湯巡湯帳マイスターカード」が発行されます。
わかやま12湯 巡湯帳・御湯印 公式サイト
https://www.wakayama-ryokou.jp/12tou/juntoucho
今回は、宿泊系の「御●印」についてご紹介しました。泊まらずに温泉利用もできますが、宿泊と温泉は密接な関係なので今回の記事にまとめました。
本当に「御●印」は多岐にわたって展開されているので、まだまだ紹介できていないものがたくさんあります。
第4弾記事も近日公開予定です。
※ 「御宿場印」は足立成和信用金庫の登録商標です。