電車での迷惑行為ランキング!満員電車で「迷惑な行動あるある」と対策

毎日の通勤や通学で利用する満員電車。限られた空間に多くの知らないもの同士が密集する中で、さまざまな迷惑行為に遭遇した経験は誰にでもあるでしょう。

スマートフォンの操作に夢中になる人大きなリュックを背負ったまま乗車する人大声で電話をする人など、車内での乗客のマナー違反は後を絶ちません。

本記事では、満員電車でよく見かける迷惑行為を整理し、その心理的・社会的背景を分析するとともに、トラブルを避けるための具体的な対策について考えていきます。

この記事を書いた人

今来今

切れ味鋭くリアルを斬るフリーライター。恋愛や仕事、社会のモヤモヤをアラサー女子の先輩目線でズバッと斬り込み、読む人に新しい風を届けます。

目次

なぜ人は満員電車で迷惑行為をしてしまうの?

なぜ人は電車内で迷惑行為をしてしまうのでしょうか?

満員電車によるストレス

第一に、満員電車という環境そのものが、人間に強いストレスを与えていることが関係しています。

狭い空間に押し込められ、知らない乗客と密着せざるを得ない状況は、本能的に「逃げたい」「自分を守りたい」という防衛反応を引き起こしがちなのです。

こういったストレス状態では、理性的な判断力が低下し、普段なら気をつけているマナーも忘れがちです。

匿名性。もう二度と会わないだろう、という安心感

同じ車両に乗っている人は、どれだけ密着していても、名前や素性を知らない場合がほとんどです。この匿名性が、普段の社会的抑制を弱める効果を発揮します。

心理学でいう「責任の拡散」も起こりやすく、「みんながやっているから」という心理が働き、自分の行動への責任感が薄れがちです。

また、一度電車を降りれば二度と会わない可能性が高いという状況も、その場限りの行動を助長する要因となっています。

メンタルヘルスの悪化・社会的孤立により注目を集めたがる

近年増加している精神的な健康問題も、電車内での問題行動の一因となっています。

精神的に追い詰められた結果、周囲の状況を適切に把握できなかったり、自分の行動が他者に与える影響を理解できなかったりするケースもあるのです。

一方、社会的に孤立している人々が、無意識に注目を集めようとする行動を取ることもあります。たとえ否定的な注目であっても、完全に無視されるよりはましだという心理が働く場合もあります。

世代間の価値観の違い

誰もが迷惑だと感じる迷惑行為がある一方、ある世代にとっては迷惑だと感じるけれど、ある世代にとってはそうは思わない、という行為もあります。

スマートフォンの使用、メイク、会話の内容や音量など、何が適切かという基準が世代によって大きく異なっているため、価値観の相違により、電車内でトラブルが発生するケースもあるのです。

満員電車での迷惑行為TOPランキング

次に、電車内でよくある迷惑行為を調査の回答も交えてランキング形式で上位からご紹介します。

第1位:スマートフォン・タブレット関連の迷惑行為

  • 動画視聴時の音漏れ
  • 通話(特に大声での会話)
  • 画面の覗き見

実際の声

「隣の人のスマホからゲーム音が漏れていて、30分間ずっと聞かされた。注意したいけど、最近は逆ギレされ、口論や喧嘩になることもあると聞くので我慢するしかなかった」(30代会社員)

「朝の満員電車で動画を見ているサラリーマン風の人の画面が丸見えで、不適切な内容だった時は本当に不快だった。女性としても、子供も一緒だったので、どうしたらいいかわからなかった」(40代主婦)

第2位:荷物関連のマナー違反

  • リュックを背負ったままの乗車
  • 大きなキャリーケースの無配慮な持ち込み
  • 座席を荷物置きにする
  • 網棚に荷物を危険な乗せ方で乗せる

実際の声

「リュックが何度も私の顔にぶつかってきて、メガネが落ちそうになった。相手は全く気づいていない様子で、とても危険だと感じた」(20代薬剤師)

「気分がすぐれず、座りたかったのに、座席が空いていなかった。目の前の人が荷物を座席に置いて占領していた。注意したかったけれど、見た目が怖そうだったのでできなかった」(50代脚本家)

第3位:座席関連のトラブル

  • 足を大きく広げて座る(マンスプレッディング)
  • 座席を過度に占拠する
  • 無理な座席確保や割り込み
  • 健康そうなのに老人に優先座席を譲らない

注:上記に関しては、迷惑行為と思われやすいが、目に見えない障害を持っている方もいるので、一概に迷惑行為であるとは断定できない。

実際の声

「妊娠中で優先席に座っていたら、健康そうな若い男性に『若いくせに』と嫌味を言われた。外見では分からない体調不良もあることを知ってほしい」(30代弁護士)

第4位:身だしなみ・衛生関連

  • 強すぎる香水や整髪料の匂い
  • 食べ物を食べる(匂いの強いもの)
  • 化粧
  • 不衛生な状態での乗車

実際の声

「隣に座っていた人からまるで何日もお風呂に入っていないかのような異臭がして、最悪だったのですぐに席を移動した。これが俗にいう風呂キャンセル界隈か? と思った」(10代学生)

第5位:音関連の迷惑行為

  • 大声での会話
  • イヤホンからの音漏れ
  • 咳やくしゃみのマナー違反
  • 舌打ちや独り言

実際の声

「近くに座っていた高校生三人組がうるさかったので注意した。自分も学生時代に注意された記憶があるので、高校生とはそういうものだとは思うが、ほどほどにしてほしい」(60代教師)

満員電車でのトラブルを避けるための対策・心構え

次に、個人ができる満員電車でのトラブルを避けるための対策や心構えを紹介していきます。

乗車前の準備

  • リュックは前に抱えるか手に持つ
  • イヤホンの音量を事前にチェックする
  • 香水や整髪料は控えめにする
  • スマートフォンのマナーモード設定を確認する

乗車中の心構え

  • 周囲への配慮を意識する
  • 他人の行動にイライラした時は深呼吸
  • 直接注意するのは避けて、駅員や車掌に相談する
  • 自分も無意識に迷惑をかけていないかチェックする

トラブル回避の具体的方法

  • ラッシュ時間をずらせる場合、ずらす
  • 比較的空いている車両を選択する
  • トラブルに巻き込まれそうになったら車両を移動する

満員電車の迷惑行為に対する心理的な対処法

迷惑行為に巻き込まれた時、ウンザリしてイライラしたり、感情が爆発しそうになったりすることもあるかもしれません。ここでは、そうなった時の対処法をご紹介します。

まずは深呼吸

 迷惑行為に遭遇した時は、まず深呼吸をして感情をコントロールしましょう。

一旦落ち着いて、「この人も何かストレスを抱えているのかもしれない」と考えることで、怒りを和らげることができます。

境界線を引く

他人の行動を変えることはできませんが、自分がどこまで我慢するかの境界線を決めておくことは重要です。

身体的な危険を感じた場合や、明らかに悪意のある行為については、適切な対応を取る勇気も必要です。

ポジティブな面に目を向ける

電車内での小さな親切や配慮に注目することで、人間不信に陥ることを防げます。

席を譲る人、道を譲る人、荷物を持ってくれる人など、良い行為にも目を向けるよう心がけましょう。

さいごに。満員電車では皆、イライラしがち。だからこそ思いやりを大切に

満員電車での迷惑行為は、単純な個人のマナーの問題を超えて、現代社会が抱える様々な課題を反映した複合的な問題です。

ストレス社会個人主義の浸透精神的健康問題世代間価値観の違いなど、多くの要因が絡み合っています。

この問題を解決するためには、個人レベルでの配慮と自制心はもちろん重要ですが、それだけでは限界があります。社会全体での理解取り組み環境の改善支援体制の充実などが必要です。

私たち一人ひとりができることは、まず自分自身の行動を見直し、他者への配慮を心がけることです。そして、他人の迷惑行為に対しても、怒りや批判だけでなく、その背景にある事情への理解も持つことも大切でしょう。

完璧な解決策はありませんが、お互いが少しずつ配慮し合うことで、より快適で安全な電車利用環境を作り上げていくことは可能です。

満員電車という限られた空間だからこそ、人と人とのつながりや思いやりの大切さを改めて考える機会として捉えてみてはいかがでしょうか。

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